【感想・ネタバレ】巣鴨プリズンから帰ってきた男たちのレビュー

あらすじ

戦後80年記念出版

自民党、政治とカネ、原発、統一教会、競艇、ロッキード事件…
この国の「闇」は、すべてここで生まれた。

岸信介、正力松太郎、児玉誉士夫、笹川良一、鮎川義介…etc.
膨大な史料をもとに描き出した、終戦直後の「政・財・官」裏面史。

「巣鴨プリズン」で交錯した巨怪たちの運命

戦後の日本は、ひと握りの「ムショ仲間」によって
支配されてきた――と言って、過言ではない。

「A級戦犯」とは、失敗の原因となった人物のことではなく、
戦争を始めた人、戦争でルール違反を犯した人のことをいう。

この本は、巣鴨プリズンに入れられた人びとが
どう復権したかを記す歴史読み物である。
何を目的とした本なのかといえば、戦後日本の原点の確認である。

物語は、日本の敗戦が決定的になり、
八月十五日を迎えるところから始まる。(「はじめに」より)

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Posted by ブクログ

巣鴨プリズンを土壌とした日本の闇は終わらない。
東京裁判のA級戦犯。釈放された後前後日本を、表から影から動かした人たち。岸信介、児玉誉士夫、笹川良一など。
敗戦から東京裁判、日米安保体制まで、そして現在も世襲の多い政治家。
戦争犯罪としては処罰されずとも、国家を誤った方向に導いた時の権力者たちは戦後も権力を握る、戦争責任はあるはずという筆者の強い感情から執筆されたことが伝わる一冊。日本財団、統一教会など現在につながるタネが巣鴨プリズンから始まっていることに驚き。

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2025年12月10日

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