中川右介のレビュー一覧

  • イラストでわかる!クラシックの楽しみ方

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    かわいいイラスト、そして図解で表されている部分もあり楽しく読めました。


    バッハを基点としてそこから外れることで破天荒値を測り、それ以外にはお金・名声、苦労・悲劇、作品数、後世への影響、という、計6つの指標を人生パラメーターグラフにしています。

    クラシックとは、ハイドン、モーツァルト、ベートーベンに代表される音楽(1750年~1827年頃)を「古典派」と読んだことから生まれた概念で、

    広義のクラシックとしてはそれ以前に存在したバロック時代(1600‐1750頃)の音楽、バッハ、ヴィヴァルディ、ヘンデルなどがあることが紹介されています。

    その後の19世紀のロマン派にはシューベルトやショパ

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    2025年10月12日
  • 昭和20年8月15日 文化人たちは玉音放送をどう聞いたか

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    本書のあとがきに「先に書かれた続編」と言及された『昭和45年11月25日 三島由紀夫自決、日本が受けた衝撃』を読んだのは今から13年前か。ある一日、だけど特別な一日に着目して、その時、同じ時間の中にいた人々が何を感じたか、を資料を駆使して多面的に描き出す、という手法は非常に新鮮で中川右介というライターに着目したきっかけでもありました。時を超え「後から書かれた本編」としての本書でもその方法論は一貫しています。今回の一日は昭和天皇の肉声がラジオで流れた日、です。戦後80年というタイミングが本書が生まれたきっかけなのでしょう。半藤一利『日本のいちばん長い日』が描くのは玉音放送の内側の葛藤だとしたら、

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    2025年09月11日
  • カラヤン帝国興亡史 史上最高の指揮者の栄光と挫折

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    カラヤンのエネルギー量がすごい。評価は分かれるのだろうが、音楽への貢献という意味では間違いないと思う。

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    2025年05月28日
  • プロ野球「経営」全史 球団オーナー55社の興亡

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    最初少し読んで思ってたより詳しすぎかなとしばらく放置して、あとは流し読みだったけど最初の印象よりふむふむと楽しく読めた。

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    2025年03月23日
  • 阿久悠と松本隆

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    彼らの作った歌謡曲を聴いて育ったので、チャートに出るこの二人以外の曲もほぼすべてわかった。
    「うた」に支配されてたな〜。
    おもしろかったのは、阿久悠自身もプロデュースに関わっていた「スター誕生!」の予選で落ちた松田聖子が、別ルートでデビューし、松本隆に「彼女の曲の詞は僕が書くべきだ」と思わせた下り。
    ただ、ほぼ一冊ヒットチャートの記録が中心。
    もちろんそれに付随する分析もあるけど、詞の中身などの研究があってもよかったかも。
    でも、それをやったらキリがないほどの曲数なのね。

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    2025年02月22日
  • 歌舞伎一年生 ──チケットの買い方から観劇心得まで

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    [題名]『歌舞伎一年生』
    [著者]中川右介
    [訳者]なし
    [出版]ちくまプリマー新書:261
    [動機]・友達に歌舞伎ファンが居た。
        ・よく行く割烹で歌舞伎役者と
         知人になった。

    [◯感想(良かった)]
      ・「歌舞伎」というものを、
        概念からではなく
        「見る」から知る本。
      ・著者のノウハウも書いてある。
      ・皇室の一員で居ることの
       メリット・デメリットを
       しっかり把握している。
    [△感想(う〜ん)]
      ・著者の海老蔵推しがいまイチ。
     
    [総論]
      ・「歌舞伎」をまず見てみよう。
        南座「顔見世」のチケットを
        購入。
     

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    2024年11月19日
  • 沢田研二

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    非常にボリューミーで事実に基づいたもの
    なので、
    その点は素晴らしいと思うのですが、
    それでも足りない気がする。
    栄光から離れていったジュリー、
    今も歌い続けるジュリーも、
    このように丁寧に追っかけてほしい、
    と思いました。

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    2024年09月23日
  • 阿久悠と松本隆

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    活躍していた時期が少し違う2人を並べた昭和歌謡史的な本。内容はとても面白いけど二人の比較みたいなタイトルは?

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    2024年08月14日
  • 悪の出世学 ヒトラー、スターリン、毛沢東

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    大出世を果たしたヒトラー、スターリン、毛沢東の3人を取り上げて、それぞれが如何に歴史に名を残すトップにまで上り詰めたかを記している。タイトル「悪の出世学」とある様に、我々の知る3人が歴史に名を刻む要因となった行いは、政治家としての素晴らしい実績よりも、大粛清や虐殺、失政などが目立つ。勿論、トップになるその過程では、国民の多くの支持を受けていたことも事実ではあるが、普通のやり方とは大きく異なるその手法、3人が上り詰めるまでの道のりをわかりやすく解説している。
    共通しているのはライバルを蹴落とすのも徹底的であるという事だ。自分がトップになるには、国民や同僚から人気のある別の人物は邪魔になる。普通の

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    2024年06月21日
  • 国家と音楽家

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    クラシック音楽に造詣が深い訳ではないが、本書で取り上げられている音楽家は、昭和に育った人間であれば ”ああ、あの人ね” というくらいには分かる、大物ばかり。20世紀という戦争と革命の時代、音楽は国家・政治と無関係ではあり得なかった。世界的に高名であればこそ、政治は音楽家を利用しようとするし、音楽家はそんな中で、自らの態度表明を迫られることとなる。

     本書では、ドイツのフルトヴェングラーにカラヤン、イタリアのトスカニーニ、スペインのカザルス、フランスのコルトー、ミュンシュ、ソ連のショスタコーヴィッチにムラヴィンスキー、ポーランドから亡命したムービンシュタイン、チェコのターリヒ、アンチェル、アメ

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    2024年05月22日
  • 阪神タイガース 1985-2003

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    巻末で大量の参考文献を絡んでいるのは分かったが、1年1年のストーリーが面白いとそんなことあるの?と思うことがあり、阪神のお家事情が分かり楽しめた。

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    2024年03月07日
  • 沢田研二

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    ・一番好きな歌声の人についての本。
    ・このタイトルはやや誇大広告で、正式には「沢田研二が駆け抜けた13年間について」。あるいは「沢田研二と歌謡曲黄金時代」。
    ・ランキングや賞レースの豊富さ。一等賞へのこだわり。
    ・意外とコンセプチュアルなアルバムが多いのだなと知った。



    目次
    ◇はじめに
    ◇関連人物一覧
     第1部 ザ・タイガース
    京都の若者たち 1965‐66年
    GSブーム 1967年
    最初の頂点 1968年
    分裂の始まり 1996年
    解散へ 1969年
     第2部 日本歌謡大賞
    PYG 1971年
    許されない愛 1972年
    危険なふたり 1973年
    追憶 1974年
     第3部 日本レコー

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    2024年02月19日
  • 沢田研二

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    昭和カルチャーのアームチェアディテクティブ、中川右介の今回のテーマは、沢田研二。島崎今日子が週刊文春で連載していた「ジュリーがいた 沢田研二、56年の光芒」と重なって、今なぜかジュリー来てます。島崎本(単行本は未読、週刊誌連載時に読んだだけですが…)は、関係者へのインタビューで構成されていますが、中川本は相変わらず,当時の雑誌のインタビューとかヒットチャートとか膨大な資料の再構成だけで沢田研二というスターの物語を描いて行きます。前に読んだ「阿久悠と松本隆」とか「松田聖子と中森明菜」と同じ「歌謡曲が輝いていた時代」を蘇らせています。ただし、作詞家とかアイドルとかという視点とは違うのは、スーパース

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    2024年02月05日
  • 萩尾望都と竹宮惠子 大泉サロンの少女マンガ革命

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    前半はともかく、『一度きりの~』が出たあとに書かれていたら、副題にある大泉サロンについてはずいぶん違った内容になっていたんだろうなあ、と。

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    2023年12月03日
  • 世襲 政治・企業・歌舞伎

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    「小此木彦三郎は中曽根派だったが、菅義偉は小渕派に入り、
    そのなかでは梶山清六に支持した・やがて小渕派を退会して
    宏池会に入った。この人は平然と裏切る。
    二〇〇五年十一月から〇六年九月までの小泉純一郎の最後の
    内閣で、菅義偉は竹中平蔵総務大臣の下の副大臣となり、
    これで総務省との関係ができた。〇六年の最初の安倍内閣で
    総務大臣として初入閣し、自民党が大敗した〇九年も当選
    すると、今度は宏池会を退会し無派閥になる。またも変節した」

    引用が長くなった。本書のテーマである「世襲」とは直接の
    関係はないのだが、読んでいてニヤニヤしてしまった。

    中川さん、菅義偉嫌いでしょう。この文章でそんな印象を

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    2023年11月30日
  • 大女優物語―オードリー、マリリン、リズ―

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    「ローマの休日」しか観たことないのですが。
    しかも、それを観たのは最近なのですが。
    でも、それが良かったので興味深く読めた。
    こうやって時代順に並べて書かれる構成は、
    私はとても好きですね。読みやすい。
    もっと色々観てみたいと思わされました。

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    2023年10月01日
  • プロ野球「経営」全史 球団オーナー55社の興亡

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    プロ野球の経営母体を通して日本の戦後史をたどる。プロ野球興味無くても、というか、興味無い方が楽しめるかも。

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    2023年04月10日
  • 世襲 政治・企業・歌舞伎

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    政治家、経営者、歌舞伎役者の世襲を扱った一冊。どれかに絞ってもいいようなボリュームだが、歌舞伎役者のことは知らなかったので勉強になった。

    世襲でなくても民主的でないというのは、その通りだと思う。

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    2023年03月17日
  • 世襲 政治・企業・歌舞伎

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    世襲に対してファミリービジネスの観点から抽象化や深掘りが欲しくて手に取ったが、何となく知っていたことが具体的に列挙されてはいるものの、新たな気付きや視点を得ることはできなかった。具体的に列挙されていることについても、そこまで読む必要はないもの(私にとって)だったので、ちょっと残念。

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    2023年03月02日
  • クラシック音楽の歴史

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     西洋音楽の歴史を、99のトピックにまとめて解説したもの。「楽譜」、「未完成の曲」、「音楽の印象派」、「レコード」といった事物や用語に関するものと、作曲者に関するものとがある。著者は別に音楽の専門家という訳ではなく、雑誌のライターらしい。
     分かりやすいとは思うけど、正直すごい印象に残った話というものもなく、サラッと知識を確認していくという感じで、ちょっと退屈な感じがした。ただ「標題音楽と絶対音楽」(pp.114-6)の話、曲のタイトルの話は随所でされているので、それは印象に残った。「歌やオペラ以外の音楽は、もともと『何かを描いた音楽』ではな」(p.114)く、「作曲家あたちは、『ただ書いた』

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    2022年10月15日