中川右介のレビュー一覧

  • 沢田研二

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    非常にボリューミーで事実に基づいたもの
    なので、
    その点は素晴らしいと思うのですが、
    それでも足りない気がする。
    栄光から離れていったジュリー、
    今も歌い続けるジュリーも、
    このように丁寧に追っかけてほしい、
    と思いました。

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    2024年09月23日
  • 阿久悠と松本隆

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    活躍していた時期が少し違う2人を並べた昭和歌謡史的な本。内容はとても面白いけど二人の比較みたいなタイトルは?

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    2024年08月14日
  • 悪の出世学 ヒトラー、スターリン、毛沢東

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    大出世を果たしたヒトラー、スターリン、毛沢東の3人を取り上げて、それぞれが如何に歴史に名を残すトップにまで上り詰めたかを記している。タイトル「悪の出世学」とある様に、我々の知る3人が歴史に名を刻む要因となった行いは、政治家としての素晴らしい実績よりも、大粛清や虐殺、失政などが目立つ。勿論、トップになるその過程では、国民の多くの支持を受けていたことも事実ではあるが、普通のやり方とは大きく異なるその手法、3人が上り詰めるまでの道のりをわかりやすく解説している。
    共通しているのはライバルを蹴落とすのも徹底的であるという事だ。自分がトップになるには、国民や同僚から人気のある別の人物は邪魔になる。普通の人の考えなら、そこと手を組んで一緒に世の中を良くしていけば良いと考えるであろうが、3人は違う。謀略をめぐらし出る杭は打たんとばかりに、次々と閑職に追いやったり、無い罪を着せて処刑したりとやりたい放題である。ロシア、ドイツ、中国と何れも大国であるから、ライバル争いも熾烈であるには違いないが、血も涙もないようなやり方は呆れるのを通り越して、見事に感じてしまう。特に「敵の敵は味方」として、それまでの対立を捨てて、無節操に手を組むあたりは、何れの人物にも共通するやり方だ。加えて3名とも中途半端な地位や役職は求めず、始めからトップの位置しか狙っていない。トップ以外には目をくれず、他の権力に丸め込まれる様なこともない。自分が最終的に最大権力を手にすれば、あとはどうにでもなるから、最大権力以外は必要ないと言わんばかりである。
    そうした手法がエピソードと共に大量に紹介されているので、大きな企業で社長を目指すなら、少しくらいは同感できる点もあるかもしれない。相手の弱みに付け入る、あらゆる手段を駆使して情報収集する、好かれずとも嫌われない程度の位置を固持する、じっと我慢して機が来た時には美味しいところを全て持っていく、当たり前のことでも大々的にアピールする、人の心を動かすスピーチ力。悪い面ばかりでなく、リーダーとして持っておくと役立つスキルも多く紹介されている。今の自分はトップに取って代わる気概もなければ、なるべく人とうまくやりつつ、社にとって大きな成果を挙げることで登っていきたいと思う。だが残り時間も少なくなると、時間的な危機感も後押しして、本書の様な手法を少し使ってみたくなる様な誘惑もある(実際にはやらない、やれないだろうが)。
    ビジネスパーソン全てがこの手法を用いて成功するとは思えないものの、日本の大企業の中にも似た様な手法を用いてトップに上り詰めた人もいるだろう。何を選択してどの様に出世していくかはそれぞれの自由ではあるが、一つのやり方、もしくは反面教師的に学んでおくと、何かの役に立つかもしれない。

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    2024年06月21日
  • 国家と音楽家

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    クラシック音楽に造詣が深い訳ではないが、本書で取り上げられている音楽家は、昭和に育った人間であれば ”ああ、あの人ね” というくらいには分かる、大物ばかり。20世紀という戦争と革命の時代、音楽は国家・政治と無関係ではあり得なかった。世界的に高名であればこそ、政治は音楽家を利用しようとするし、音楽家はそんな中で、自らの態度表明を迫られることとなる。

     本書では、ドイツのフルトヴェングラーにカラヤン、イタリアのトスカニーニ、スペインのカザルス、フランスのコルトー、ミュンシュ、ソ連のショスタコーヴィッチにムラヴィンスキー、ポーランドから亡命したムービンシュタイン、チェコのターリヒ、アンチェル、アメリカのバーンスタインなどが登場する。
     そんな彼らが対峙したのは、ヒトラーやムッソリーニ、スターリン、フランコといった独裁者であったり、戦争や占領下その他の政治の大波などであった。
     対決、妥協、孤高、沈黙、亡命、服従等々、それぞれがそれぞれに取った態度、対応がある。

     各人の対応について思うことはあるが、そうした人生であったことを知った上で、改めてその演奏を聴いてみたいと思った。幸い、本書には演奏のCD(DVD)の紹介もされているので、参考にしたい。
     

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    2024年05月22日
  • 阪神タイガース 1985-2003

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    巻末で大量の参考文献を絡んでいるのは分かったが、1年1年のストーリーが面白いとそんなことあるの?と思うことがあり、阪神のお家事情が分かり楽しめた。

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    2024年03月07日
  • 沢田研二

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    ネタバレ

    ・一番好きな歌声の人についての本。
    ・このタイトルはやや誇大広告で、正式には「沢田研二が駆け抜けた13年間について」。あるいは「沢田研二と歌謡曲黄金時代」。
    ・ランキングや賞レースの豊富さ。一等賞へのこだわり。
    ・意外とコンセプチュアルなアルバムが多いのだなと知った。

    @

    目次
    ◇はじめに
    ◇関連人物一覧
     第1部 ザ・タイガース
    京都の若者たち 1965‐66年
    GSブーム 1967年
    最初の頂点 1968年
    分裂の始まり 1996年
    解散へ 1969年
     第2部 日本歌謡大賞
    PYG 1971年
    許されない愛 1972年
    危険なふたり 1973年
    追憶 1974年
     第3部 日本レコード大賞
    時の過ぎゆくままに 1975年
    謹慎 1976年
    勝手にしやがれ 1977年
    サムライ、LOVE 1978年
    ◇あとがき
    ◇参考文献

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    2024年02月19日
  • 沢田研二

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    昭和カルチャーのアームチェアディテクティブ、中川右介の今回のテーマは、沢田研二。島崎今日子が週刊文春で連載していた「ジュリーがいた 沢田研二、56年の光芒」と重なって、今なぜかジュリー来てます。島崎本(単行本は未読、週刊誌連載時に読んだだけですが…)は、関係者へのインタビューで構成されていますが、中川本は相変わらず,当時の雑誌のインタビューとかヒットチャートとか膨大な資料の再構成だけで沢田研二というスターの物語を描いて行きます。前に読んだ「阿久悠と松本隆」とか「松田聖子と中森明菜」と同じ「歌謡曲が輝いていた時代」を蘇らせています。ただし、作詞家とかアイドルとかという視点とは違うのは、スーパースターというフィルターで見た時代であること。そこには日本レコード大賞と紅白歌合戦という2大ステージの物語であり、著者のに二項対立フレーミングで語ると「レコード大賞と紅白」という本かもしれません。自分の中ではジュリーは日本で一番メジャーなロッカー(デビット・ボウイもなにするものぞ!)なのですが、ロッカーというより日本で一番ロックなエンターティナーに感じてくるのは、熱い一等賞へのこだわりがあるから。タイガースもPYGも、いいロックバンドとして大きく成長できたはずなのに…という残念な気持ちもありますが、エンターティナー沢田研二が歌謡曲のヒットチャートで踠きまくったからこそ、井上堯之や大野克夫の音楽は時代を作り、ショーケンはそれとは違う道を進めた気もします。沢田研二が自分の音楽に固執するのではなく時代の才能たちがジュリーというプラットフォームで己のアートを輝かせたいと思った、それがジュリーの時代なのだと思います。それにしても改めて感じるのは渡辺プロというプロダクションの存在の大きさです。テレビ局のみならず、政治まで巻き込んで芸能をビジネスにしていくプロセスはジャニーズや吉本興業のロールモデルになっています。これも二項対立テーマでフレーミングすると「ジュリーとワベプロ」という本でもありました。お互いに利用し合った(?)沢田研二とナベプロの関係の終わりは、どういう物語だったのでしょうか?エンターティナーとして、例えばシナトラみたいな存在にはなってない訳だから…そういえば去年、BS-TBSで録画した「沢田研二 華麗なる世界 永久保存必至!ヒット曲大全集」あったな…観なくちゃ!

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    2024年02月05日
  • 萩尾望都と竹宮惠子 大泉サロンの少女マンガ革命

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    前半はともかく、『一度きりの~』が出たあとに書かれていたら、副題にある大泉サロンについてはずいぶん違った内容になっていたんだろうなあ、と。

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    2023年12月03日
  • 世襲 政治・企業・歌舞伎

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    「小此木彦三郎は中曽根派だったが、菅義偉は小渕派に入り、
    そのなかでは梶山清六に支持した・やがて小渕派を退会して
    宏池会に入った。この人は平然と裏切る。
    二〇〇五年十一月から〇六年九月までの小泉純一郎の最後の
    内閣で、菅義偉は竹中平蔵総務大臣の下の副大臣となり、
    これで総務省との関係ができた。〇六年の最初の安倍内閣で
    総務大臣として初入閣し、自民党が大敗した〇九年も当選
    すると、今度は宏池会を退会し無派閥になる。またも変節した」

    引用が長くなった。本書のテーマである「世襲」とは直接の
    関係はないのだが、読んでいてニヤニヤしてしまった。

    中川さん、菅義偉嫌いでしょう。この文章でそんな印象を
    受けたわ。尚、私は菅義偉の首相時代、夕方のニュースの
    時間に彼の会見が始まると、あの陰気臭い顔を見ながら
    夕飯を食べるのが嫌で、そっとテレビを消してました。

    さて、本題である。親から子へ、子から孫へ。そんな風に
    受け継がれていく職業がある。そのなかでも代表的なもの
    である、議員・自動車メーカー・私鉄・歌舞伎の市川宗家
    を取り上げる。

    政治家だけでページ数の半分ちかく割いている。この章を
    読むだけでも面白い。著者は二世・三世であっても、親の
    地盤を継いでいない政治家を世襲とは区別している。

    もうねぇ、議席たらい回しかよって感じ。しかも、ほとんどの
    世襲議員が社会経験もなく、政治家の子だからってだけで
    すんなり当選しちゃうんだものな。

    だから、なんの疑問も持たずに自身のホームページに家系図
    を掲載したりする政治家がいるんだろうな。そもそも、政治
    は家柄でするものではないと思うんだが…。

    あ、だから世襲議員ってポエムみたいなことばっかり口にする
    のかしらね?社会経験なし、帝王学なし…だから。

    企業の章では、自動車メーカーでも世襲ではない日産には
    独裁者的なトップが生まれやすいなんて解釈には「なるほどね」
    と感じたわ。

    最終章である歌舞伎の市川宗家に関しては余程、歌舞伎に
    詳しくないと混乱する。だって、名跡って代々引き継がれる
    ものだからさ。

    わたしゃ、市川宗家には興味がないんだけどね。

    各章の終わりに、世襲であることのメリット・デメリットが
    コンパクトにまとめられている。

    読み終わって思った。政治家の世襲って馬鹿製造機の役目を
    果たしてないか?だって、一般企業では務まらなそうな人
    ばっかりじゃない?

    支援者たちの強い要望もあるのだろうが、親の後を継ぐこと
    くらいしかできない人たちの為に用意された議席かよって
    思ってしまいました。

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    2023年11月30日
  • 大女優物語―オードリー、マリリン、リズ―

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    「ローマの休日」しか観たことないのですが。
    しかも、それを観たのは最近なのですが。
    でも、それが良かったので興味深く読めた。
    こうやって時代順に並べて書かれる構成は、
    私はとても好きですね。読みやすい。
    もっと色々観てみたいと思わされました。

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    2023年10月01日
  • プロ野球「経営」全史 球団オーナー55社の興亡

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    プロ野球の経営母体を通して日本の戦後史をたどる。プロ野球興味無くても、というか、興味無い方が楽しめるかも。

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    2023年04月10日
  • 世襲 政治・企業・歌舞伎

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    政治家、経営者、歌舞伎役者の世襲を扱った一冊。どれかに絞ってもいいようなボリュームだが、歌舞伎役者のことは知らなかったので勉強になった。

    世襲でなくても民主的でないというのは、その通りだと思う。

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    2023年03月17日
  • 世襲 政治・企業・歌舞伎

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    世襲に対してファミリービジネスの観点から抽象化や深掘りが欲しくて手に取ったが、何となく知っていたことが具体的に列挙されてはいるものの、新たな気付きや視点を得ることはできなかった。具体的に列挙されていることについても、そこまで読む必要はないもの(私にとって)だったので、ちょっと残念。

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    2023年03月02日
  • クラシック音楽の歴史

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     西洋音楽の歴史を、99のトピックにまとめて解説したもの。「楽譜」、「未完成の曲」、「音楽の印象派」、「レコード」といった事物や用語に関するものと、作曲者に関するものとがある。著者は別に音楽の専門家という訳ではなく、雑誌のライターらしい。
     分かりやすいとは思うけど、正直すごい印象に残った話というものもなく、サラッと知識を確認していくという感じで、ちょっと退屈な感じがした。ただ「標題音楽と絶対音楽」(pp.114-6)の話、曲のタイトルの話は随所でされているので、それは印象に残った。「歌やオペラ以外の音楽は、もともと『何かを描いた音楽』ではな」(p.114)く、「作曲家あたちは、『ただ書いた』だけ」(同)で、《英雄》とか《悲愴》は、後から興行師や楽譜出版社が売るために勝手にニックネームをつけたもの、という話は、色んなところでされている。最近、「エンター・ザ・ミュージック」というBSの番組で、指揮者の藤岡さんがマーラーの《巨人》のところでそういう話をしていた。そんな中で、《田園》はベートーヴェン自身が付けたタイトルらしい。でも、「この曲は外面的には標題音楽みたいだが、実際の田園の情景を描写したものではなく、田園にいるときの感情を示したものなので、絶対音楽だとする意見もある。」(p.116)らしい。正直素人には、分かりやすいやつの方がいいなあ、田園は田園を描いて欲しいし、英雄は英雄を描いて欲しいよなあ、その方が色々解釈できて楽しそうなのになあ、と思った。(22/10/11)

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    2022年10月15日
  • クラシック音楽の歴史

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    ちょっと断片的な感じがして全体の流れがわかりにくかったかな。
    カラヤンなど戦後の話まであるのは良かったと思う。

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    2022年05月11日
  • 昭和45年11月25日 三島由紀夫自決、日本が受けた衝撃

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    「昭和45年11月25日」
    この日に起こったことが何なのか、知らない人はいないだろう。というか、少なくとも私と親しくしている人で知らない人はいないと思う。もっと言えば「知らない〜」という人とは親しくなれない気がする(笑)
    それくらい大きな事件だったはず。
    私はまだ生まれていない時の事件だけれど、もちろん知っている。演説もTVで見たことがある。檄文はもちろん読んだことがある。「楯の会」(会の中身が昔と同じなのかどうかは不明)の集会のポスターも見たことがある。

    この本は昭和45年11月25日に何が起こったかを、当時の人たちの回想や寄稿文などを集めたもので、三島の行動ではなく、そのことを知った人たちがどうしたのかを集めてある。

    とてもおもしろい本だった。久しぶりに本を読むのに熱中してしまい、電車を乗り過ごした。

    この事件は今だったら映像も流れないし、まして三島と森田の首の写真など新聞に載せるはずもない。1970年だったからだ。(岡田有希子の飛び降り自殺の遺体の写真は見たな。1986年だって)

    当時は携帯もない、FAXもない。カメラもフィルムだしデカイし重いし。
    でも1970年11月25日のことは何らかの方法でみんなその日に知った。

    私の母は当時高校生で、ちょうど事件はお昼時だったので校内放送が流れたそうだ。
    「三島由紀夫が市ヶ谷の自衛隊に立てこもって、割腹自殺した!」
    情報が得られるのはきっとTVがある職員室くらいだから、先生が流したのだと思う。
    そういう女子校だ。私もその高校の卒業生だからよくわかる。三島を読んでた人もたくさんいたと思う。

    この本はオススメしたい。
    とりあえず、私の親友が三島ファンなので、貸す予定になっている。

    ただ、ひとつ納得行かないのは「あとがき」。
    三島は戯曲もたくさん書いていた(評価も高い)し、役者もやっていた(こちらは評価は低い)から、演劇に触れることは当然なので、歌舞伎のことに触れるのも当然なのだが(三島の歌舞伎作品は今もよく演じられる)、その中の一文に「海老蔵の時代が来る」とあり、ここだけは全く同意できない。この著者はかなり歌舞伎も見ていそうだし、これだけの資料をバッと集められたくらいなので(手持ちの著書・資料だけで100人分くらいの三島について書かれているものを集められたらしい)、知識も見聞も広そうだし確かそうなのに、「海老蔵の時代が来る」だと?
    初版は2010年なので、海老蔵と言ったら今の海老蔵だ。
    私は海老蔵の時代は来ないと思う。
    少なくとも、歌右衛門や玉三郎と並ぶようなことはあり得ない。私が親しくしている人で海老蔵を評価している人は一人もいない。冒頭と同じになるが、海老蔵を評価する人とは多分親しくなれない。海老蔵で評価できるのは「見た目」だけである。写真集ならいいかもしれない。でも動いたらもうだめ。下手くそ!と、大向うをかけたくなる。無駄に目をギョロつかせるし。
    アレで團十郎襲名はホントに困ったもので、だいたい古典ができないから、当初一昨年襲名予定のときの演目見たら2ヶ月歌舞伎座でやるのに同じ演目。結局演れるものが少ないということでしょう。なのに市川宗家。頭が痛い。
    そこだけはこの著者に同意できないけれど、この本は「買い」である。ちゃんと紙で持っていたい。そして時々見返したい。

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    2022年04月18日
  • 歌舞伎一年生 ──チケットの買い方から観劇心得まで

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    歌舞伎座ってほとんど一年中公演やってるってまず知らなかったし松竹が色々まとめてるのも知らなかった(日本俳優協会とか)
    知らない世界体験してみたい

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    2022年02月13日
  • 至高の十大指揮者

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    10人の中にアバドとラトルが選ばれていたので、この2人についてはしっかりと、他の8人についてはパラパラと読んでみた。
    生い立ち、指揮者デビュー、その後の活動という流れで、偉人伝のような内容にまとめられている。

    指揮した曲やオーケストラについては割と詳しく書かれているが、どのような演奏をしたのかには言及されていない。
    歴史上の人物の勉強をしているようで、「その演奏を聴いてみたい」と興味をそそられるような記述がなかったのが残念。

    多くの人もそうだろうと思うが、私も物心がついた頃にはカラヤンという指揮者の名前だけは知っていた。
    テレビが庶民の家庭にも入り込んだ時代、皆が力道山を見たように、カラヤンの演奏もゴールデンタイムに放送されていたのが日本でカラヤンが有名になった理由らしい。

    誰もがカラヤンの演奏を聴くようになると、「カラヤンはあまり好きじゃない」という自称クラシック通が出てきた。
    カラヤンだけが指揮者じゃないんだぜ、っていうやつだ。
    フルトヴェングラーが凄いとか言われても、知らない人なので「そう?」としか答えようがない。
    トスカニーニとかワルターも名前を覚えただけ。

    社会人になって、クラシックに興味が湧いてくると、過去の巨匠?よりも現実に活躍中のバーンスタインや小澤征爾の演奏を聴きたいと思うようになる。
    聴いてみると、とても良い。おそらくは録音技術や再生するオーディオ機器の性能が著しく向上してきたせいだ。
    音が悪いフルトヴェングラーやワルターなどは聴く気にならなかった。
    今でもそうだが、私にとっては何より美しい楽器の音色が重要なポイントなのだ。
    クラシック評論家じゃないので、フルトヴェングラーの演奏を無理して聴いて指揮者としての偉大さを知ろうなどとは思わない。

    カラヤンもバーンスタインもアバドも亡くなった今現在、第一線で活躍している新進気鋭の指揮者を知らない。
    これからのクラシック鑑賞の楽しみを増やすために、最近は今まで知らなかった指揮者の演奏を聴くようになった。

    ・テオドール・クルレンツィス
    ・ヴラディーミル・ユロフスキー
    ・アンドレア・バッティストーニ
    ・グスターボ・ドゥダメル

    の4人は、最近聴いていいと思った指揮者だ。
    特にドゥダメルは、“今まで遭遇した中で、もっとも驚くべき才能を持つ指揮者だ”とサイモン・ラトルが評しているので要チェックだ。

    他には、
    ・アンドリス・ネルソンス
    ・フィリップ・ジョルダン
    ・キリル・ペトレンコ
    を聴いてみたいと思っている。

    #この本の感想ではなくなっちゃいました。

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    2021年12月12日
  • グレン・グールド

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    グレン・グルードのライブ演奏=コンサート活動に焦点を当て書かれている。グールドの1面を垣間見ることが出来るけれど、コンサートからドロップアウトしたピアニストの全てを知るには?
    モノラル時代のカラヤンと共演した1957年ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番も、録音の悪さや客席ノイズを差し引いても、大物同士の共演ということで話題になっているだけで、個人的には?
    他のグルード本の補完としてなら〇

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    2021年12月08日
  • クラシック音楽の歴史

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    クラシック音楽の歴史を時系列順に音楽家(作曲家が主)の生涯と音楽界に与えた影響を中心に説明している。
    広く浅くという内容のため、クラシック音楽に詳しい方には物足りなさを感じるだろうが、はじめの取っ掛かりとしては最適だと思う。

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    2021年09月25日