中川右介のレビュー一覧

  • クラシック音楽の歴史

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    ちょっと断片的な感じがして全体の流れがわかりにくかったかな。
    カラヤンなど戦後の話まであるのは良かったと思う。

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    2022年05月11日
  • 昭和45年11月25日 三島由紀夫自決、日本が受けた衝撃

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    「昭和45年11月25日」
    この日に起こったことが何なのか、知らない人はいないだろう。というか、少なくとも私と親しくしている人で知らない人はいないと思う。もっと言えば「知らない〜」という人とは親しくなれない気がする(笑)
    それくらい大きな事件だったはず。
    私はまだ生まれていない時の事件だけれど、もちろん知っている。演説もTVで見たことがある。檄文はもちろん読んだことがある。「楯の会」(会の中身が昔と同じなのかどうかは不明)の集会のポスターも見たことがある。

    この本は昭和45年11月25日に何が起こったかを、当時の人たちの回想や寄稿文などを集めたもので、三島の行動ではなく、そのことを知った人た

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    2022年04月18日
  • 歌舞伎一年生 ──チケットの買い方から観劇心得まで

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    歌舞伎座ってほとんど一年中公演やってるってまず知らなかったし松竹が色々まとめてるのも知らなかった(日本俳優協会とか)
    知らない世界体験してみたい

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    2022年02月13日
  • 至高の十大指揮者

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    10人の中にアバドとラトルが選ばれていたので、この2人についてはしっかりと、他の8人についてはパラパラと読んでみた。
    生い立ち、指揮者デビュー、その後の活動という流れで、偉人伝のような内容にまとめられている。

    指揮した曲やオーケストラについては割と詳しく書かれているが、どのような演奏をしたのかには言及されていない。
    歴史上の人物の勉強をしているようで、「その演奏を聴いてみたい」と興味をそそられるような記述がなかったのが残念。

    多くの人もそうだろうと思うが、私も物心がついた頃にはカラヤンという指揮者の名前だけは知っていた。
    テレビが庶民の家庭にも入り込んだ時代、皆が力道山を見たように、カラヤ

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    2021年12月12日
  • グレン・グールド

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    グレン・グルードのライブ演奏=コンサート活動に焦点を当て書かれている。グールドの1面を垣間見ることが出来るけれど、コンサートからドロップアウトしたピアニストの全てを知るには?
    モノラル時代のカラヤンと共演した1957年ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番も、録音の悪さや客席ノイズを差し引いても、大物同士の共演ということで話題になっているだけで、個人的には?
    他のグルード本の補完としてなら〇

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    2021年12月08日
  • クラシック音楽の歴史

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    クラシック音楽の歴史を時系列順に音楽家(作曲家が主)の生涯と音楽界に与えた影響を中心に説明している。
    広く浅くという内容のため、クラシック音楽に詳しい方には物足りなさを感じるだろうが、はじめの取っ掛かりとしては最適だと思う。

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    2021年09月25日
  • 萩尾望都と竹宮惠子 大泉サロンの少女マンガ革命

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    いわゆる「二十四年組」を代表する二人のマンガ家である萩尾望都と竹宮惠子が、1970年秋から2年間にわたって共同生活をおこなった「大泉サロン」に焦点をあてて、彼女たちが成し遂げた「少女マンガ革命」について論じた本です。

    著者がかなりおおざっぱな解釈の図式をもち込んだためにある種の愛好家たちの憤激を招いた例は、すでに『歌舞伎―家と血と藝』(講談社現代新書)がありますが、本書もさまざまな毀誉褒貶を呼び起こしているようです。

    著者のいう「少女マンガ革命」は、直接には増山法恵のことばにもとづいているようですが、手塚治虫や石ノ森章太郎らの影響を受けた新しい世代の作家たちが、旧来の少女マンガの硬直したス

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    2021年08月31日
  • カラヤンとフルトヴェングラー

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    キレイな音楽の裏にこんなドロドロした嫌な世界があるのかと思うと、あの音楽は何なんだ?という気になる。
    政治に利用される芸術、ドイツはさすが音楽…日本は茶の湯があったか…

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    2021年07月08日
  • 悪の出世学 ヒトラー、スターリン、毛沢東

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    いわずとしれた近代史に残る世界三大権力者の、組織内をのしあがっていく彼ら独特の出世学、まあ要するにこの場合自分に反旗を掲げるものを次々と粛正していくだけ、という身も蓋もない事なのだけれど、組織のトップになる道筋について非常に独特でユニークな考え方を持つこの三人の人生を考察することで色々学ぶこともあるだろう、という書。

    そういう意味においては実に面白かった。決して褒められた行いをした三人ではないが、というかむしろ虐殺した規模においては人類史上最悪の部類に入る悪党だと言えるけれど、人類の歴史というのは極言すれば侵略の歴史であり、それに伴う大量殺戮の歴史であることを考えると、彼らもまた人類の負

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    2021年07月07日
  • 萩尾望都と竹宮惠子 大泉サロンの少女マンガ革命

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    少女マンガ大泉サロン関連本著者は
    「手塚治虫とトキワ荘」「松田聖子と中森明菜」
    など対比する新書を得意に数多く出されている方らしい
    手塚治虫「リボンの騎士」石ノ森章太郎から
    1970年前後少女マンガ黎明期を経てその後
    一気に開花する少女マンガの流れがとてもわかりやすい。本作は萩尾望都さんの最新刊本前2020年3月
    発刊されており核心部分は残念なことになっています。

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    2021年05月20日
  • 昭和45年11月25日 三島由紀夫自決、日本が受けた衝撃

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    三島由紀夫クーデター未遂、割腹自殺事件の1日を膨大かつ幅広い関係者の証言を淡々と集めた著作。そのためエンターテイメント的な面白さはないが、事件の時代背景、世間に与えた衝撃が生々しく感じられる。著者があとがきで、“現在の日本で三島ほどの著名な作家が事件を起こしてたら、全ての著作は販売禁止になるだろう”とあったが、このような現在の風潮に少し暗い気持ちになった。

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    2021年05月01日
  • 玉三郎 勘三郎 海老蔵 平成歌舞伎三十年史

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    内容(「BOOK」データベースより)
    勘三郎が突然、消えた。玉三郎は幽玄の境地に。海老蔵は團十郎襲名へ。平成歌舞伎へのオマージュ。

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    2021年04月18日
  • 悪の出世学 ヒトラー、スターリン、毛沢東

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    ピラミッド構造の中で覇権を争うということはどういう事か、時代は違えど共通する考えの根底はあるかも知れない。

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    2021年03月21日
  • クラシック音楽の歴史

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    作曲家(終盤は演奏家)に焦点を当てつつ、クラシック音楽の歴史をざっと流した本。

    一つひとつの話はあまり詳しくないが、読みやすいので、クラシック音楽の歴史を眺めるのには良いのでは。

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    2020年12月25日
  • 江戸川乱歩と横溝正史

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     江戸川乱歩と横溝正史。ある程度以上のミステリー(この場合は探偵小説と言った方がふさわしいか)ファンならば、この名前に、ドキドキやワクワク感、あるいは畏敬の念といったものを感じるのではないだろうか、

     と言いつつ自分は、角川文庫ブームのときに横溝作品に触れたものの、乱歩についてはミステリーの紹介者、啓蒙者の立場からの評論から読み始まり、「孤島の鬼」や「陰獣」にハマり、少年探偵団シリーズは比較的最近読んだという読書遍歴である。

     本書は、作家としても編集者としても活躍した、友人でありライバルでもあった両者が時に交わり、時に離れた、その関係性に焦点を当てて描いた、二人の評伝である。  

     こ

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    2020年12月24日
  • 至高の十大指揮者

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    筆者の得意分野、芸術的なお話ではなく、人間と人間との交差点を軸に一冊の本を仕上げる手法に終始。安定して面白いが、ことクラシックでは、それが何か?、という点もある。
    同様の歌舞伎本は、そういう見方・楽しみ方があるのかと感じ入ったし、実際、その語り口を受けて、より深く歌舞伎を理解できた気がしたのだが、指揮者で人間と人間達との関係性だけにスポットを当てても響かない。座頭、ハコ、固定客との関係はとても似ているのだが。

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    2020年11月01日
  • 萩尾望都と竹宮惠子 大泉サロンの少女マンガ革命

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     少女漫画版「トキワ荘」として知る人ぞ知る「大泉サロン」については、確かこれまで完全な第三者による単著はないはずで、その点だけでも価値がある。ただし、「トキワ荘」と比較して資料が圧倒的に少なく、当事者のあいまいな記憶に依拠せざるをえないため、基本的な事実の確定すら覚束ない。同著者の『手塚治虫とトキワ荘』では徹底した史料批判で事実の確定に努めたが、依拠資料の少ない本書では、結局誰がいつ「サロン」に出入りしていたのかという問題すらはっきりしない。キーパーソンである増山法恵には取材したような記述はあるが、非協力的だったようで、他の関係者には改めて取材はしていないようなのも、叙述の精度を落とす結果とな

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    2020年10月22日
  • アニメ大国 建国紀 1963-1973 テレビアニメを築いた先駆者たち

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     日本のテレビアニメ発展の様子を手塚治虫をメインに漫画家が作ったプロダクションを縦軸に紹介しています。巷間に広がっている”手塚治虫が安いお金で請け負ったせいでアニメの賃金が安い”という説をちゃんと否定しているのが良いですね。
     直接取材というより既出の文献を解き直して書かれているようですが分かりやすくまとめてあるように思います。

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    2020年09月26日
  • 読解!「ドラえもん」講座

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    各学年誌でいつ、何が、どのように連載されていたかがわかる「ドラえもん書誌学」は、ひとつの資料として役立ちそうです。著者の考察に関しては、漫才や落語のネタとしてなら楽しめるかもしれないと思いました。真面目に読めばいろいろ批判の余地はありますが、私個人は「主役はひみつ道具」と思っているひとりで、とりあえず道具の特徴が分かりやすければそれでよく、あとの設定はおまけ程度に考える立場で読んでいました。

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    2020年09月18日
  • 玉三郎 勘三郎 海老蔵 平成歌舞伎三十年史

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    玉三郎の阿古屋。一つの演目を軸に過去・現在・未来が語られ、そしてその芝居を観たいと思わせる役者たち。伝統文化の果てしなさをまた認識。

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    2020年06月01日