中川右介のレビュー一覧

  • 萩尾望都と竹宮惠子 大泉サロンの少女マンガ革命

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     少女漫画版「トキワ荘」として知る人ぞ知る「大泉サロン」については、確かこれまで完全な第三者による単著はないはずで、その点だけでも価値がある。ただし、「トキワ荘」と比較して資料が圧倒的に少なく、当事者のあいまいな記憶に依拠せざるをえないため、基本的な事実の確定すら覚束ない。同著者の『手塚治虫とトキワ荘』では徹底した史料批判で事実の確定に努めたが、依拠資料の少ない本書では、結局誰がいつ「サロン」に出入りしていたのかという問題すらはっきりしない。キーパーソンである増山法恵には取材したような記述はあるが、非協力的だったようで、他の関係者には改めて取材はしていないようなのも、叙述の精度を落とす結果とな

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    2020年10月22日
  • アニメ大国 建国紀 1963-1973 テレビアニメを築いた先駆者たち

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     日本のテレビアニメ発展の様子を手塚治虫をメインに漫画家が作ったプロダクションを縦軸に紹介しています。巷間に広がっている”手塚治虫が安いお金で請け負ったせいでアニメの賃金が安い”という説をちゃんと否定しているのが良いですね。
     直接取材というより既出の文献を解き直して書かれているようですが分かりやすくまとめてあるように思います。

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    2020年09月26日
  • 読解!「ドラえもん」講座

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    各学年誌でいつ、何が、どのように連載されていたかがわかる「ドラえもん書誌学」は、ひとつの資料として役立ちそうです。著者の考察に関しては、漫才や落語のネタとしてなら楽しめるかもしれないと思いました。真面目に読めばいろいろ批判の余地はありますが、私個人は「主役はひみつ道具」と思っているひとりで、とりあえず道具の特徴が分かりやすければそれでよく、あとの設定はおまけ程度に考える立場で読んでいました。

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    2020年09月18日
  • 玉三郎 勘三郎 海老蔵 平成歌舞伎三十年史

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    玉三郎の阿古屋。一つの演目を軸に過去・現在・未来が語られ、そしてその芝居を観たいと思わせる役者たち。伝統文化の果てしなさをまた認識。

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    2020年06月01日
  • 阪神タイガース 1985-2003

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    淡々と暗黒時代を振り返る内容

    私みたいに予備知識が有れば、懐かしみながら楽しめる内容です

    それにしても、当時はファン辞めずによー応援し続けたなぁ、と改めて暗黒時代の酷さを再認識しました

    所々、誤記があるのが残念

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    2020年04月13日
  • 玉三郎 勘三郎 海老蔵 平成歌舞伎三十年史

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    平成の歌舞伎を振り返る。
    中川右介の近年の歌舞伎本は大体読んでるし、Webの記事も見つけたら読んでるので、特段目新しい情報はなし(あ、でも玉三郎スクールの『阿古屋』は見に行けばよかった…とこれを読んで後悔した)。ただ、好みの方向性は合うので、年に一度くらいこの人の著作を読むのは楽しい。
    そろそろ『国宝』読むか…。

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    2019年10月14日
  • 世界の10大オーケストラ

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    クラシック初心者が、どのオーケストラを聴けばいいのかなみたいな観点で、本書を読むと少し失望するかも。(私がそう)

    そもそも、この十のオーケストラはかなり恣意的に選ばれている。特にカラヤンとの関係がポイントになっている。

    どの章もその成り立ち、歴史を語るのに重きが置かれている。さながら世界史の現代史のお勉強をしているよう。

    それでも名指揮者の人間臭いところや裏話的なところ、知られざる一面が分かってそれなりに楽しめました。

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    2019年10月05日
  • 坂東玉三郎 歌舞伎座立女形への道

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    歌舞伎のことはほぼわからない
    むろん 役者さんのことも わからない
    それでも
    とても興味深く読ませてもらった
    閉じられた「世界」の中だからこそ
    その立場の人がこういう動きをして
    その立場の人がそういう考えになり
    その立場だからこそそうなってしまう

    人と人の関係のありようは
    他の「世界」でもあるよなぁ
    と 読ませてもらいました

    そうそう
    この本を読むきっかけは
    ある人から「シネマ歌舞伎」に誘われたこと
    外題は「日本橋」です
    それなりの予習はできたような気がします

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    2019年08月22日
  • カラヤンとフルトヴェングラー

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    少なくとも私の世代のクラシック好きにとって、フルトベングラー、カラヤン、チェリビダッケは大御所中の大御所。知らないものはないだろう。

    フルトベングラーは神の様な存在とされるのに対し、カラヤンはステレオと映像時代の寵児、チェリビダッケは仙人(孤高とも言う)として扱われ同じ立ち位置ではなかった様に思う。

    3者の確執については漏れ聞いていたが、ここまでのものとは知らなかった。著者はあくまでも自身の推測としながらも、何年何月何日に誰がどこにいた事まで調べ上げての推測には説得力がある。

    それにしても神とも崇められる硬派(見た目)フルトベングラーが、実は優柔不断で女好きであった事に自分の中で信じたく

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    2019年06月12日
  • クラシック音楽の歴史

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    クラシック音楽に目覚めたばかりではあるが、それでも少し物足りなかった。

    入門者向けであると思い購入したが、一つ一つののトピックがあまりに簡便すぎる。また、現在の演奏家にも触れて欲しかった。

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    2019年05月19日
  • SMAPと平成

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     SMAPの結成自体は昭和末期の1988年であるものの,そのCDデビューは平成に入って3年後の1991年を待たねばならなかった。また,「SMAP解散」をメディアが報じたのは,明仁天皇が譲位の意向を示すお言葉を発された6日後の2016(平成28)年8月14日だった。そういう意味で,SMAPの歴史を平成の時代になぞらえるのは,よくある切り口だが,本書は,「平成という時代の歴史を,SMAPを全面に立てて概説する試み」(7頁)として執筆された点で,非常に興味深いものであった。
     ただ,同年内のSMAP解散までに刊行を予定していたからだろうか,著者・中川右介さんによるこれまでの作品と比較すると,本章の内

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    2019年01月23日
  • 出版社社長兼編集者兼作家の購書術(小学館新書)

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    ●「本の買い方」をテーマに書かれた本。珍しいので手に取った。

    ●好きな作家の本は、すぐに買ってあげよう!それが、読者にできる最大にして最良の「作家を育てる方法」だ。

    ●本から知識を得ているので、本を買うことで応援しよう!

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    2018年12月26日
  • サブカル勃興史 すべては1970年代に始まった

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    何故、「昭和四十年代」ではなく「1970年代」なのかといえば、そこはやはりガンダムを入れるため、なんでしょうねぇ。(営業政策的に)

    で、70年代の掉尾を飾るガンダムを語るにあたって、
     1.トリトン→ヤマト→ガンダム
     2.マジンガー/ゲッター→ライディーン/コンV→ザンボット/ガンダム
    というラインは語られるのだけど、もう一つの重要なラインが全く語られていない。
     3.ガッチャマン→キャシャーン→ザンボット/ダイターン/ガンダム/イデオン
    である。

    1が富野ライン、2が安彦ラインなら、3は大河原(メカマン)ラインであり、3番を抜きにはガンダム(ひいてはサンライズ)は語れないはずなのだが、

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    2018年12月07日
  • 1968年

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    1968年、世界の若者が旧世代と闘った年。日本の若者も激しく動き、新たな潮流が生まれた。映画、漫画、音楽―。新旧衝突のエネルギーは何を創造し、そして大衆は何を愛したのか?混沌の深層を詳細、濃密に描きだす!

    かなりの量の引用から成立しているが、元の本を読んでいる身としてはただのおさらいにしかならないのが残念。

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    2018年12月02日
  • サブカル勃興史 すべては1970年代に始まった

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    私は著者より二つ下だが、個々の作品の受け止め方が微妙に違うのが興味深い。それにしてもすべて手塚治虫に行き着くとは、かなり強引な結論だが、なるほどとも思う。

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    2018年11月24日
  • サブカル勃興史 すべては1970年代に始まった

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    ネタバレ

    <目次>
    はじめに
    第1章  静かに生まれた国民的キャラクター~『ドラえもん』(1970年)
    第2章  ウルトラ・シリーズの再出発~『帰ってきたウルトラマン』(1971年)
    第3章  石ノ森・東映ヒーローの誕生~『仮面ライダー』(1971年)
    第4章  スーパーロボットの出現~『マジンガーZ』(1972年)
    第5章  少年も読む少女マンガ~『ポーの一族』『ベルサイユのばら』(1972年)
    第6章  アニメ新時代の幕開け~『宇宙戦艦ヤマト』(1974年)
    第7章  ニュータイプのアニメ~『機動戦士ガンダム』(1979年)

    <内容>
    1970年代の特撮・アニメを振り返りながら、その裏事情などを記

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    2018年11月15日
  • 1968年

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    乗り換え駅の小さな本屋さんで書名と著者名を見て、ヤバイ…まだ読まなきゃならない本いっぱいあるのに…と3秒躊躇した後、即購入、即ページを開きました。著者と同世代の自分にとって「1968年」のテレビ、マンガは学校や野原や公園よりもキラキラしていた場所でした。本はある程度、読みたいものは買ってもらえたのですが、マンガはなかなかハードルが高かったのですが、毎週、マガジン、サンデー、キングを買ってもらっている同級生の家が近所にあった奇跡があり、ほぼ毎日、彼の家に行って貪るようにページをめくってから外に遊びに行くのが小学低学年の黄金の日々でした。自分の脳みそは手塚治虫と梶原一騎に作られたと思っていますが、

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    2018年09月27日
  • 松竹と東宝~興行をビジネスにした男たち~

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    歌舞伎と宝塚という二つのジャンルの興行の礎を作った白井松次郎・大谷竹次郎兄弟と小林一三の物語。ただし、映画についてはほとんど言及なし。そこが残念。

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    2018年08月23日
  • 世界を動かした「偽書」の歴史

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    世界を動かした「偽書」というものの、特に世界を動かしてはいないものも多い気がする。後半は偽書っていうかトンデモ本ですよね、みたいなのも多くなってくる。まあ、いろんな偽書を紹介してほしかったのでこれはこれでいいんですが。
    ちなみに『鼻行類』だけは持ってたのでちょっとうれしい。

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    2018年08月18日
  • 世界を動かした「偽書」の歴史

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    文章は神代文字で書かれ、神武天皇の前には72代の天皇が存在し、
    キリストもモーゼも日本に来たことがあり、天皇に仕えていた。

    日本は全世界の中心で、ある代の天皇の係累が世界中に散らばり、
    天皇は空飛ぶ船で世界各地を文字通り飛び回っていた。

    すげぇ、日本。安倍晋三が言う「世界の中心で輝く日本」は実際に
    あったのかよっ!

    とは、思わない。これ、偽書として名高い「竹内文書」の内容だから。
    でも、偽書と分かった上で読むと面白いのだ。「ほほぅ、こんなこと
    があったのか」「文明、めっちゃ進んでるじゃん。超古代なのに」と
    かね。

    一方で明らかに整合性に欠ける記述があっても信じてしま

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    2018年06月21日