あらすじ
2010年代に入ってからウルトラシリーズ、仮面ライダー、ガンダム、あるいはベルばら、ポーの一族などが40、50周年を迎えている。逆算すれば分かるが、これらの大半は1970年代に始まったのだ――。
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Posted by ブクログ
何故、「昭和四十年代」ではなく「1970年代」なのかといえば、そこはやはりガンダムを入れるため、なんでしょうねぇ。(営業政策的に)
で、70年代の掉尾を飾るガンダムを語るにあたって、
1.トリトン→ヤマト→ガンダム
2.マジンガー/ゲッター→ライディーン/コンV→ザンボット/ガンダム
というラインは語られるのだけど、もう一つの重要なラインが全く語られていない。
3.ガッチャマン→キャシャーン→ザンボット/ダイターン/ガンダム/イデオン
である。
1が富野ライン、2が安彦ラインなら、3は大河原(メカマン)ラインであり、3番を抜きにはガンダム(ひいてはサンライズ)は語れないはずなのだが、完全無視なのである。
意識的なのか無意識なのかは判らないけど、そのようなフィルタリングが掛かる、ということが、ディケイドを浅く掬う本のなかで、最も印象的だったりするのが、皮肉なところですネ。
Posted by ブクログ
私は著者より二つ下だが、個々の作品の受け止め方が微妙に違うのが興味深い。それにしてもすべて手塚治虫に行き着くとは、かなり強引な結論だが、なるほどとも思う。
Posted by ブクログ
<目次>
はじめに
第1章 静かに生まれた国民的キャラクター~『ドラえもん』(1970年)
第2章 ウルトラ・シリーズの再出発~『帰ってきたウルトラマン』(1971年)
第3章 石ノ森・東映ヒーローの誕生~『仮面ライダー』(1971年)
第4章 スーパーロボットの出現~『マジンガーZ』(1972年)
第5章 少年も読む少女マンガ~『ポーの一族』『ベルサイユのばら』(1972年)
第6章 アニメ新時代の幕開け~『宇宙戦艦ヤマト』(1974年)
第7章 ニュータイプのアニメ~『機動戦士ガンダム』(1979年)
<内容>
1970年代の特撮・アニメを振り返りながら、その裏事情などを記したサブカルチャーの紹介本。次々と作品が紹介されるが、あくまでも歴史的流れの中での紹介。お話を語るわけでなく、あとがきにあるように、”手塚治虫”をベースとした紹介となっている。やはり、彼は偉大なのだ。1970年代のサブカルは彼を軸に展開していた。