【感想・ネタバレ】グレン・グールドのレビュー

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Posted by ブクログ

買ってからこの本の著者が「中川右介」と気付いたわけで。本書も中川節の書き方でグレン・グールドについて、その時代を代表する人と出来事を対比させながら綴られます。

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2015年04月30日

Posted by ブクログ

孤高の天才ピアニスト。グレン・グールド。本書では彼がコンサート活動を放棄する以前の10代から20代までの若き日の彼の実像に迫るものです。彼の評伝は夥しいほど出版されていますが、僕は本書が初めてでした。

「孤高の天才」としてあまりにも有名なピアニスト。グレン・グールド。あまりにも多くの評伝や芸術についてはもはや語りつくされている感がありますが、何を隠そう、僕が彼の評伝を読んだのは本書が初めてでございました。ここでは、「コンサートは死んだ」と言い、彼はステージに上がることを拒否して31歳で引退するまでをメインに、その生い立ちからスタジオ録音だけではなく、ライブ・コンサートに打ち込んだ10代、20代の彼にスポットを当てたものです。

やはり、若き日の彼の人生は適度に「ぶっ飛んで」いて面白く、読んでいてあきさせないものでありました。彼は裕福な両親の元で音楽の英才教育を受け、自身も才能を発揮し、音楽院に通いながら普通高校を送る中で、11才でトロントのキワニス音楽祭で優勝して有名となり、14才でトロント交響楽団の定期演奏会でベートーヴェンのピアノ協奏曲を演奏し、さらに有名人となるという話や、伝説のピアニストであるディヌ・リパッティが1950年に白血病で病死し、コロンビア・レコードは新しいピアニストを求める中、
「一人いるよ、トロントに住んでいて、少し変人だけどね」
とグールドに白羽の矢が当てられたということです。

長じて世界各国での演奏活動の際にはカラヤンやレナード・バーンスタインなどとの邂逅をし、旧ソ連でコンサートを行った際には音楽院の生徒を前にして宗教色の濃い演題を披露して学生たちを戸惑わせる…。そんな彼の日々が描かれていて、とても面白く読めました。しかし、僕がこの本で衝撃的だったことはグレン・グールドがコンサートから足を洗うことができたのは株取引でかなりの収益を上げていて、コンサートをやらなくても生活ができたという箇所を読んだときに
「グールドは相場師でもあったのか!」
と思わず叫んでしまいました。
どうしてもイメージが結びつかないのですが、まぁ、そういった経済的なことで音楽活動に支障をきたさない、というのは彼にとっては幸せだったのかな、という感想でした。

有名な「ゴールドベルク変奏曲」をデビュー時と白鳥の歌のヴァージョン。故スティーブ・ジョブズは生前最後に録音した「白鳥の歌」のほうを好んだそうですが、皆さんはどちらがお好みですか?

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2013年06月30日

Posted by ブクログ

グレン・グルードのライブ演奏=コンサート活動に焦点を当て書かれている。グールドの1面を垣間見ることが出来るけれど、コンサートからドロップアウトしたピアニストの全てを知るには?
モノラル時代のカラヤンと共演した1957年ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番も、録音の悪さや客席ノイズを差し引いても、大物同士の共演ということで話題になっているだけで、個人的には?
他のグルード本の補完としてなら〇

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2021年12月08日

Posted by ブクログ

コンサート活動をしていた頃メイン。J・ディーンやプレスリー、サリンジャー、サガンなども示し、グールドが活動する時代のイメージを膨らませている。演奏家によるライブの位置付けの違いなども興味深い。ライブ時代がメインである以上仕方ないが、尻切れトンボの感はある。

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2013年03月06日

Posted by ブクログ

これを読むまで、グレン・グールドというピアニストを知らなかった。
ゴルドベルグ変奏曲のCDを買って、最近はけっこう聴いている。

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2012年12月23日

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