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長嶋も江夏も、イチローも大谷も登場しない、オーナー企業の視点から描く日本プロ野球「経営」全史!
1936年から歩みを始める日本プロ野球の歴史は85年。その間、球団オーナーとなった会社(個人も含む)は55社にものぼります。草創期の鉄道、新聞から、戦後の映画、食品、流通小売、そして21世紀に入ってからのITベンチャーまでの流れは、日本経済の構造変化と産業交代の姿そのものです。
草創期から変わらぬ球団がある一方で、1年に満たずに撤退したオーナー企業もあり、日本の会社の栄枯盛衰を描いた経営・ビジネス書として読みごたえがあります。
もちろん、本書はプロ野球本ですから、各球団オーナーの動向を時間軸に沿って追いながら、チームの年度別の観客動員数や順位、さらには世間を揺るがせた事件(「空白の一日」など)にも触れます。
「膨大な資料の中から埋もれていた史実を掘り起こし、歴史に新しい光を当てる」という執筆スタイルで評価の高い著者。本書では「経営」という切り口でプロ野球史を丸ごと取り上げた超意欲作です。
Posted by ブクログ 2022年01月22日
小さいころから慣れ親しみ、プロスポーツといえばプロ野球として、純粋に選手、チーム、試合を見ていた子供の時から、球団とは会社であり、それもまた、スポーツとは関係のない企業が経営していることをいつの頃からか漠然と知った時に、とても不思議な感覚にとらわれたことを思い出した。さらに、好きな球団、スター選手、...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月22日
経営者の視点からのプロ野球球団史。鉄道、映画会社から流通、ITへ。時代を反映した閉鎖的な社会を概観した力作。
何より分量の多い作品。プロ野球の誕生から今日まで、球団の歴史つまりは親会社の歴史。ある意味球団のオーナーは時の名士であるので、そのまま日本政治の裏面史となっているところが何より興味深い。閉...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月05日
日本のプロ野球の歴史を経営の観点で辿っていく。
昔から順を追って少しずつ今の形に出来上がっていく過程、知らないことが多すぎて面白かった。
「経営」なだけあって金勘定のドライな裏事情のみなのかなと思いきや、黎明期はとくに、「野球が好き」と言う思いから発達につながったというあたり、人間臭くていいなと思っ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月04日
中川右介さんはクラシック音楽関連の本が多数あり、半年前に「至高の十大指揮者」を読んだ。
阪神の大ファンであるらしく、日本プロ野球を牽引してきたのは巨人ではなく阪神だと主張するために書いた本らしい。
1936年にプロ野球が発足した時は7チーム。
親会社が同じなのは阪神タイガース(大阪タイガース)だけ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月16日
85年に及ぶオーナー企業の興亡や経営者の活躍と暗闘を描いたプロ野球史といっていい本だと思います。
阪急と阪神の因縁が100年以上続きやがて一体化したというのは何の因果か。
徹底して産業史として描かれるため、ほとんど選手は出てこないのですが、読み終わるともう少し現状のプロ野球のオーナーも日本の経営者も...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月25日
プロ野球、というより、もはやプロ野球を通してみる日本経済の歴史といっても過言ではない。
若干の阪神びいきを入れつつも、僅か数年しか存在しなかった球団のオーナーに関しても、その生年から丹念に記録をひも解き、書き重ねられるプロ野球の歴史に、次第にページをめくるスピードが速くなったのは言うまでもない。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月09日
断片的には知っている話が織り込まれているが、これだけのボリュームで迫ってくると。
しみじみと思うのは、プロ野球というのは、やはり企業がやっているものてせはなかったということ。良くも悪くも(どちらかというと後者か)ビジネスではなかった。
こんなに良いかげんなところがあるのなら、正直18チームで固...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月07日
骨太なノンフィクション。
プロ野球の成り立ちからIT長者による買収までの
歴史がまとめられております。
鉄道会社がプロ野球に限らず百貨店などを運営するのは
あくまで鉄道を利用してもらうためのコンテンツとして
位置づけられていたとは驚きです。
冒頭のプロ野球オーナー会社一覧図が
非常にわかりづらいので...続きを読む
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