第九 ベートーヴェン最大の交響曲の神話

第九 ベートーヴェン最大の交響曲の神話

770円 (税込)

3pt

クラシック音楽において「第九」といえば、ブルックナーでもマーラーでもなく“ベートーヴェンの”交響曲第九番のこと。日本の年末の風物詩であるこの曲は、欧米では神聖視され、ヒトラーの誕生祝賀、ベルリンの壁崩壊記念など、歴史的意義の深い日に演奏されてきた。また昨今は、メータ指揮のN響で東日本大震災の犠牲者追悼の演奏がなされた。ある時は祝祭、ある時は鎮魂――そんな曲は他にない。演奏時間は約70分と長く、混声合唱付きで、初演当時は人気のなかったこの異質で巨大な作品が「人類の遺産」となった謎を追う。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

第九 ベートーヴェン最大の交響曲の神話 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    今年の1万人の第九に参加することになったので、第九について勉強するために読んだ。
    市民革命、第一次世界大戦、ヒットラー、ベルリンの壁崩壊と多くの歴史的イベントにこれだけ関係ある曲も類を見ないのだろうと思った。

    あと、メンデルスゾーン、ワーグナー、マーラーと言った、大してクラシックを知らない私でも知

    0
    2025年09月09日

    Posted by ブクログ

    第九の完成から、初演、さらにそれからの他の作曲家の作品へ及ぼした影響、翻弄される楽団や指揮者の物語を経て、2001年に直筆の楽譜が世界遺産に登録されるまでを綴ったノンフィクション。
    いかに第九が人類にとって重要で特別なのかがよくわかる。
    僕個人としては、曲が完成してから、ベートーヴェンが初演の手配や

    0
    2021年08月02日

    Posted by ブクログ

    書名はずばり「第九」。

    著者の中川右介氏は私より若い。

    『世界の10大オーケストラ』『カラヤン帝国興亡史』『カラヤンとフルトヴェングラー』を読みました。

    博識・資料渉猟・筆力・・・敬服します。

    この本を読んで「第九」に関わるさまざまなことを知りました。

    ワーグナーの楽劇は別にして、「第九」

    0
    2012年01月26日

    Posted by ブクログ

    第九の誕生から歴史を追ってたどっていて面白かった。
    初演では利益が出なかったとか、演奏が難しく、また演奏時間も長いことからなかなか完全な形で演奏されなかったとか。
    人の歓喜を歌う第九がヒトラーとナチスに利用された歴史も取り上げられている。
    日本での第九の演奏についても取り上げられている。日本での初演

    0
    2017年12月31日

    Posted by ブクログ

    博識な知見をもって第九の歴史について掘り下げた著作。

    ベートーヴェンが第九を書いた時から、初演、そしてどのように世界に広がっていったかがよく分かります。

    当時の器楽では演奏・発声するのが難しい交響曲で敬遠されていたということです。

    日本では年末の恒例行事として演奏されるこの曲は世界でいったいど

    0
    2014年01月15日

    Posted by ブクログ

    第九絡みの本といえば、通常名演奏の紹介やら解釈上の諸問題やらを細かく論じる物が多い中、少なからずそうした事にも必要上最小限に触れはするものの、むしろ第九が「喜ばしい式典に演奏される曲」であったり、逆に「鎮魂などの厳かな場面に演奏される曲」という意味合い持たされるようになった経緯や、政治に利用される様

    0
    2013年03月12日

    Posted by ブクログ

    株式会社アルファベータで編集長を務めながら精力的に著作をモノにしている中川右介さんによる昨年末発刊の著書。
    クラシック界で最も有名な曲であるベートーヴェンの第九交響曲の誕生と以後の演奏遍歴を年代を追って解説している。
    ベートーヴェンによる作曲から初演、その後の演奏遍歴を読むにこの曲が同時代人ではなく

    0
    2012年04月30日

    Posted by ブクログ

    ベートーヴェンの作曲エピソードよりも、
    誰が、どのような状況で第九を振ったのか?
    という初演後のエピソードが充実している。

    上流階級から労働階級へ
    ヨーロッパからアメリカ、アジアへ
    第九の演奏が広がって行く。

    確かに名曲。
    そして他の名曲とは一線を画した「特別」感。
    しかし、単に世界平和を謳うメ

    0
    2012年03月26日

    Posted by ブクログ

    第九の初演で、耳が聞こえないのに指揮をしたベートーヴェンが大喝采に気付かなかった話は有名だが、作曲者の死後この曲がどのような局面で演奏され続けてきたのか、この作品が辿った歴史が論じられていて興味が尽きない。

    0
    2012年01月03日

    Posted by ブクログ

    「第九」の誕生から現代までの歴史をエピソードたっぷりに教えてくれる。軽い読み物としては楽しめる。

    自分の持ってる「第九」のCDの指揮者(バーンスタイン、フルトヴェングラー、カラヤンなど)が、どういう人で、どういう考えで「第九」を指揮していたかということも分かったりして面白かった。

    0
    2011年12月22日

第九 ベートーヴェン最大の交響曲の神話 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

幻冬舎新書 の最新刊

無料で読める 趣味・実用

趣味・実用 ランキング

中川右介 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す