本橋信宏のレビュー一覧

  • AV時代 村西とおるとその時代

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    『裏本時代』(幻冬舎アウトロー文庫)の続編です。

    「裏本の帝王」に登りつめるもたちまち頂点から転がり落ちた新英出版の会長は、「村西とおる」という名前でAV業界に参入し、衰えることのないエネルギッシュな行動力によって今度は「AVの帝王」として返り咲くも、なにかに取りつかれたかのような強引な拡大路線が祟り、またしても転落への道を進んでいきます。

    前著につづいて、時代の証言という意味で興味深い内容でした。黒木香や松坂季実子、樹まり子といった往年のAV女優たちの横顔もえがかれており、当時を知る読者にとってはおもしろいのではないかと思います。また、サブカルチャー史に関心のある読者にとっても興味深いの

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    2020年04月01日
  • 裏本時代

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    立花隆と竹中労にあこがれライターの道に進んだ左翼青年の著者は、『噂の眞相』に記事を執筆していた先輩ライターにみちびかれて、当時裏本の世界で「帝王」にのし上がった「新英出版」の会長・草野博美、のちのAV監督村西とおるに出会います。その人物の熱量が著者を動かし、新英出版が出資して刊行されたサブカル雑誌『スクランブル』の編集長を引き受け、二人三脚でスキャンダルとトラブルに立ち向かっていきますが、会長の放埓な経営のために、やがて『スクランブル』は休刊へと追い込まれていきます。

    村西とおるという人物のコミカルでパワフルな人物像が活写されていることが本書の一番の魅力ですが、往年のエロ業界のアンダーグラウ

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    2020年04月01日
  • 全裸監督 村西とおる伝

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    村西とおるのすごさももちろんだが、彼がその発展に大きく貢献した日本のAV業界の特異性に関する記述は非常に興味深かった。性欲は人間の生活に最も身近なものの一つであるにもかかわらず、公に語ることが基本的にタブーとされていることであるが、そのトピックに関してここまで真摯に向き合った本書は大いに価値があると思う。

    ただ、女優や作品の描写で冗長な部分もあり、その点を改善すれば更に良い作品となるだろう。

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    2020年01月17日
  • ベストセラー伝説(新潮新書)

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    本の歴史・・・特にベストセラーの情報を知っている人にとっては、その題名は知ってるが、ベストセラーに至るまでの背景までは知られていない事を新書の220ページ強の中に詰め込まれていて非常に楽しめる。「少年探偵シリーズ ポプラ社版」や「少年チャンピオン 黄金期」等のワードが引っかかった人におすすめ。

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    2019年09月09日
  • ベストセラー伝説(新潮新書)

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    本によって時代は作られてきた?
    子どもたちを夢中にさせたあの本から、受験に必携だった本、ノストラダムスの大予言まで。

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    2019年06月29日
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

    購入済み

    粒揃いの作品集です。小池真理子さんの作品を目当てに買いましたが、各先生の作品それぞれ格調の高いエロスで楽しめました。このお値段でこの内容はお得です。

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    2020年05月05日
  • 全裸監督 村西とおる伝

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    80年代から90年代初頭に一世を風靡して、借金50億を作りながらも今なお現役で活躍する村西とおるの伝記。

    当然ながら清濁併せ持つ人物だが、その転んでもただでは起きないバイタリティが、現代の我々に足りないものなのかもしれないと思った。

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    2018年07月24日
  • 全裸監督 村西とおる伝

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    【文章】
     とても読み易い
    【気付き】
     ★★★★・
    【ハマり】
     ★★★★・
    【共感度】
     ★★★★・

    何に対して価値を感じるかは人によって異なる、相手にとっての必要性を創造する事がセールス。

    応酬話法は説得の哲学
    人を説得するときの二つの条件
    ・相手をよく「理解」する事
    ・自分自身の成功体験から生まれる「情熱」を持つ事

    流通を制する者は資本主義を制す。

    草食化現象…無修正動画が若いうちからネットで手軽に見られるようになったため、女性の裸に対するハングリーさが無くなった。

    性器自体が卑猥なわけではない、エロチシズムは感情であり、個々人の頭の中で、環境からの影響を受けて定義される。

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    2018年06月27日
  • 全裸監督 村西とおる伝

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    かつてAV界の帝王と言われた村西とおるの半生記。約700ページに及ぶボリュームで読みごたえあり。著者は若いころ村西のもとで働いていた経験があるため、村西とは旧知の仲であることから、自身の当時の体験も踏まえ、かなり突っ込んだ内容となっている。80年代のホームビデオ勃興期を過ごした人なら、誰でも面白く読めるはず。当時村西監督のビデオはかなりの話題になっていたものの、あまりに監督のアクが強すぎるため全然観る気にならず、結局今に至るまで未見。ただ、この本を読んで当時のビデオの撮影裏話などを読み、今更ながら観てみたいと思った。

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    2018年02月01日
  • 全裸監督 村西とおる伝

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    警察から捜査状況を密かに教えてもらうために裏金を渡す

    あなたに足りないのは前科だ

    歳を重ねると、残り時間は少なくなるけれど、思い出は増えていく。人間は振り返る余裕がでてくるんですね

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    2017年08月17日
  • 全裸監督 村西とおる伝

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    ネタバレ

    泥臭いのだけど落ちぶれていくにつれ何故かかっこよく見えてくる
    ろくでなし子に対するコメントはこの人にしかできないしおそろしく的確だ
    映画も見てみたい

    靴じゃなく髪をみて金を貸すか決めるっていう貸金屋の言葉に納得

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    2017年06月24日
  • 全裸監督 村西とおる伝

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    he is nice sales sense! VHS and bata, the video war relation erotic? as you know, he makes first that don't take you off my sailor wear(セーラー服を脱がさないで(柳沢まゆみ)って・・) and he said eternal be bored for him.

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    2017年06月10日
  • 全裸監督 村西とおる伝

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    80年代に話題になったAV監督である村西氏の生き方を綴った一冊。当時はキワモノな人に見られている部分もあり、そんな印象を持っていたものですが、今回この書籍を読んでみて、氏の才能と行動力には目を見張る物がありました。有名人で全てに上手く行っている風に思われる反面、実際は色々な問題とストレスに追われていたと言う事。この人の伝記を読んでみると、世の中凄いなと思う反面、自分の悩みなんてまだ小さいものだな?と変に気持ちが前向きになります。ページ数も厚いので読み応えもありますが、読んで損はない一冊と感じます。

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    2017年01月22日
  • なぜ人妻はそそるのか? 「よろめき」の現代史

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    ネタバレ

    ★★★★☆

    遠すぎては見えないが、近づきすぎても見えない。

    後に大きな歴史の転換点だったといわれる時代でも、そこでリアルタイムで生きている人たちは、その重大さになかなか気がつかないものだ。

    まさに我々は革命の真っ只中にいたのだ。

    それは人妻革命である。

    本書曰く、近年エロ雑誌やAVにおいて「人妻」と名のつく作品が大きなシェアを占めているらしい。

    それなら昔からあった、と思う人もいるだろうが、これまでいわゆる人妻ものは、統計的にあくまでもニッチなものであって、それがエロジャンルのメインストリームになった現在の状況というのは、歴史的にも初めてなのだという。

    人妻ものの歴史は古く、最初

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    2015年10月13日
  • 心を開かせる技術 AV女優から元赤軍派議長まで

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     取材しにくそうな相手から、誰も聞いたことがないことを聞き出して、それを記事にしてしまう著者。
     特捜検事の尋問について書かれた本や、カウンセリングの本とあわせて読むと共通点があって面白いです。

    普段日の当たらない人にインタビューや取材を行う人の話しは、他で目にしにくい分、興味深いものです。
    でも、話を聞く人が物見遊山だったり、自分の巧妙のためだったりすると、その姿勢はすぐに文章に表れてきます。

    フラットで対象者に感情移入しすぎず、それでいて、話している人を一人の人間として尊重していることが必要だと思います。

     そういう聞き手は、めったにいません。
     さらに、聞いたことを文章で表現でき

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    2019年06月15日
  • 心を開かせる技術 AV女優から元赤軍派議長まで

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    人見知りで口べた、まともに異性と話せなかった著者が、アンダーグラウンドの世界に潜り込んで、いつのまにかインタビューしたAV女優、風俗嬢は800人!
    どんな大物、悪党、美女、強面も著者には、なぜ心を開いてしまうのか。
    その秘密は長年にわたって工夫を重ねてきたしゃべりの技術にある。
    多くの具体的な例をあげて、誰にでも応用できる形ですべて公開。
    難攻不落な相手の口説き方、論争の仕方、秘密の聞き出し方など、今までどんな本にも書かれてなかった超インタビュー術。

    [ 目次 ]
    第1章 人見知りで口べたこそが最大のコミュニケーション
    第2章 強面が心を開く瞬間
    第3章 悩める少女たちの素顔-

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    2011年06月05日
  • 心を開かせる技術 AV女優から元赤軍派議長まで

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    タイトルは技術について書いてそうだけど、そんなHOWTOばかりでなく本人の実体験と半々くらい。
    相手に喋らせるには、相手に興味を持つこと。相手の存在を認めること。
    どんな人にもドラマがあり、小説以上の面白い人生を送っている。
    そう思える本です。

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    2009年12月03日
  • 心を開かせる技術 AV女優から元赤軍派議長まで

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    カウンセリングの本ではないけど、インタビューの達人が書いた本らしい。
    心理の人が書いた本もとても勉強になるけど、最近は、心理の人以外のインタビュー法やコツみたいな本を読む事が多い。
    究極的な目標は違うのかもしれないけれど、方法論的には類似点が多いような気がする。

    この本も、主にインタビューについて書かれた本のようだが、やはり、カウンセリングと似ているところもある。

    カウンセリングにしても、達人級になると、学派を越えてカウンセリング技術は似たようなものになってくると言われているらしいが、それは他職種でも同じ事なのかもしれない。

    インタビューの方法論はさておいて、いろんな人との実際のインタビ

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    2009年10月07日
  • 僕とジャニーズ

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    元フォーリーブスの北公次について書かれていた。世代が違うのだけれどやはりジャニーズのことが知りたくて読んだ。少年にとって性加害のトラウマは大きかったのだろうとも思う。
    少しずつ勢力を強めていく様も知れたが、もっと早くメディアが動いていればジャニーズ帝国の様々な被害を減らすことができたと思うとこの国はやはりマスコミが機能していないのだと思わざるを得ない。マスゴミ…

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    2024年05月03日
  • 全裸監督 村西とおる伝

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    厚い本は苦手なので購入してしばらく積読してだけど読み始めたら止まらなくなった。
    とにかく凄まじい人生。
    苦しいとき、悲しいとき村西監督を思いだそう。
    そう感じた一冊。

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    2022年11月10日