本橋信宏のレビュー一覧
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『裏本時代』(幻冬舎アウトロー文庫)の続編です。
「裏本の帝王」に登りつめるもたちまち頂点から転がり落ちた新英出版の会長は、「村西とおる」という名前でAV業界に参入し、衰えることのないエネルギッシュな行動力によって今度は「AVの帝王」として返り咲くも、なにかに取りつかれたかのような強引な拡大路線が祟り、またしても転落への道を進んでいきます。
前著につづいて、時代の証言という意味で興味深い内容でした。黒木香や松坂季実子、樹まり子といった往年のAV女優たちの横顔もえがかれており、当時を知る読者にとってはおもしろいのではないかと思います。また、サブカルチャー史に関心のある読者にとっても興味深いの -
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立花隆と竹中労にあこがれライターの道に進んだ左翼青年の著者は、『噂の眞相』に記事を執筆していた先輩ライターにみちびかれて、当時裏本の世界で「帝王」にのし上がった「新英出版」の会長・草野博美、のちのAV監督村西とおるに出会います。その人物の熱量が著者を動かし、新英出版が出資して刊行されたサブカル雑誌『スクランブル』の編集長を引き受け、二人三脚でスキャンダルとトラブルに立ち向かっていきますが、会長の放埓な経営のために、やがて『スクランブル』は休刊へと追い込まれていきます。
村西とおるという人物のコミカルでパワフルな人物像が活写されていることが本書の一番の魅力ですが、往年のエロ業界のアンダーグラウ -
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【文章】
とても読み易い
【気付き】
★★★★・
【ハマり】
★★★★・
【共感度】
★★★★・
何に対して価値を感じるかは人によって異なる、相手にとっての必要性を創造する事がセールス。
応酬話法は説得の哲学
人を説得するときの二つの条件
・相手をよく「理解」する事
・自分自身の成功体験から生まれる「情熱」を持つ事
流通を制する者は資本主義を制す。
草食化現象…無修正動画が若いうちからネットで手軽に見られるようになったため、女性の裸に対するハングリーさが無くなった。
性器自体が卑猥なわけではない、エロチシズムは感情であり、個々人の頭の中で、環境からの影響を受けて定義される。
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ネタバレ★★★★☆
遠すぎては見えないが、近づきすぎても見えない。
後に大きな歴史の転換点だったといわれる時代でも、そこでリアルタイムで生きている人たちは、その重大さになかなか気がつかないものだ。
まさに我々は革命の真っ只中にいたのだ。
それは人妻革命である。
本書曰く、近年エロ雑誌やAVにおいて「人妻」と名のつく作品が大きなシェアを占めているらしい。
それなら昔からあった、と思う人もいるだろうが、これまでいわゆる人妻ものは、統計的にあくまでもニッチなものであって、それがエロジャンルのメインストリームになった現在の状況というのは、歴史的にも初めてなのだという。
人妻ものの歴史は古く、最初 -
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取材しにくそうな相手から、誰も聞いたことがないことを聞き出して、それを記事にしてしまう著者。
特捜検事の尋問について書かれた本や、カウンセリングの本とあわせて読むと共通点があって面白いです。
普段日の当たらない人にインタビューや取材を行う人の話しは、他で目にしにくい分、興味深いものです。
でも、話を聞く人が物見遊山だったり、自分の巧妙のためだったりすると、その姿勢はすぐに文章に表れてきます。
フラットで対象者に感情移入しすぎず、それでいて、話している人を一人の人間として尊重していることが必要だと思います。
そういう聞き手は、めったにいません。
さらに、聞いたことを文章で表現でき -
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ネタバレ[ 内容 ]
人見知りで口べた、まともに異性と話せなかった著者が、アンダーグラウンドの世界に潜り込んで、いつのまにかインタビューしたAV女優、風俗嬢は800人!
どんな大物、悪党、美女、強面も著者には、なぜ心を開いてしまうのか。
その秘密は長年にわたって工夫を重ねてきたしゃべりの技術にある。
多くの具体的な例をあげて、誰にでも応用できる形ですべて公開。
難攻不落な相手の口説き方、論争の仕方、秘密の聞き出し方など、今までどんな本にも書かれてなかった超インタビュー術。
[ 目次 ]
第1章 人見知りで口べたこそが最大のコミュニケーション
第2章 強面が心を開く瞬間
第3章 悩める少女たちの素顔- -
Posted by ブクログ
カウンセリングの本ではないけど、インタビューの達人が書いた本らしい。
心理の人が書いた本もとても勉強になるけど、最近は、心理の人以外のインタビュー法やコツみたいな本を読む事が多い。
究極的な目標は違うのかもしれないけれど、方法論的には類似点が多いような気がする。
この本も、主にインタビューについて書かれた本のようだが、やはり、カウンセリングと似ているところもある。
カウンセリングにしても、達人級になると、学派を越えてカウンセリング技術は似たようなものになってくると言われているらしいが、それは他職種でも同じ事なのかもしれない。
インタビューの方法論はさておいて、いろんな人との実際のインタビ
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