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人見知りで口べた、まともに異性と話せなかった著者が、アンダーグラウンドの世界に潜り込んで、いつのまにかインタビューしたAV女優、風俗嬢は800人!どんな大物、悪党、美女、強面も著者には、なぜ心を開いてしまうのか。その秘密は長年にわたって工夫を重ねてきたしゃべりの技術にある。多くの具体的な例をあげて、誰にでも応用できる形ですべて公開。難攻不落な相手の口説き方、論争の仕方、秘密の聞き出し方など、今までどんな本にも書かれてなかった超インタビュー術。
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Posted by ブクログ
取材しにくそうな相手から、誰も聞いたことがないことを聞き出して、それを記事にしてしまう著者。 特捜検事の尋問について書かれた本や、カウンセリングの本とあわせて読むと共通点があって面白いです。 普段日の当たらない人にインタビューや取材を行う人の話しは、他で目にしにくい分、興味深いものです。 でも...続きを読む、話を聞く人が物見遊山だったり、自分の巧妙のためだったりすると、その姿勢はすぐに文章に表れてきます。 フラットで対象者に感情移入しすぎず、それでいて、話している人を一人の人間として尊重していることが必要だと思います。 そういう聞き手は、めったにいません。 さらに、聞いたことを文章で表現できるかどうかが、さらにハードルを高くします。 この本は、その高いハードルを越えているめずらしい一冊だと思います。 吃音の方へのインタビューを文字に起こすときの迷いと試行の部分を読むと、著者の悩みがダイレクトに伝わってくることでしょう。 有名人へのインタビューや取材記事は注目度も高く、お金も動きやすいので、よくも悪くも派手です。世の中は派手な人だけで回っているわけではないはず、と思う方には、心に残る一冊になると思います。 それにしても。「代々木忠」さんが稀有な人だったことを、この本でも知りました。実際あってみたら、どんな感じだったのだろうと思わずにいられません。
タイトルは技術について書いてそうだけど、そんなHOWTOばかりでなく本人の実体験と半々くらい。 相手に喋らせるには、相手に興味を持つこと。相手の存在を認めること。 どんな人にもドラマがあり、小説以上の面白い人生を送っている。 そう思える本です。
カウンセリングの本ではないけど、インタビューの達人が書いた本らしい。 心理の人が書いた本もとても勉強になるけど、最近は、心理の人以外のインタビュー法やコツみたいな本を読む事が多い。 究極的な目標は違うのかもしれないけれど、方法論的には類似点が多いような気がする。 この本も、主にインタビューについて...続きを読む書かれた本のようだが、やはり、カウンセリングと似ているところもある。 カウンセリングにしても、達人級になると、学派を越えてカウンセリング技術は似たようなものになってくると言われているらしいが、それは他職種でも同じ事なのかもしれない。 インタビューの方法論はさておいて、いろんな人との実際のインタビューがいろいろ掲載されているので、その内容が面白かった。
ノンフィクション作家による、人からうまく話を引き出す技術について書かれた本。著者は、今まで執筆のために様々な人々にインタビューする機会があり、その経験をまとめたものといえる。体系的にまとめられた内容とはなっておらず、体験談を紹介しているに過ぎないが、うまく聞き手になるやり方のヒントはあった。 「私...続きを読むの知っているBMWのセールスマンでも、生命保険会社の営業マンでも、トップの売上げを誇る人間というのは、意外と口数が少なく、控え目な性格です。おしゃべりのセールスマンがトップに立つというのは、めったにない」p24 「私が長年経験してきて、最も緊張せずに話が聞ける座り方は「L字型」です」p30 「最近、1度や2度断られただけであきらめてしまうケースが多いのではないでしょうか。貪欲さが薄れてきたのか、交渉するにしても淡泊すぎる気がします。私の知り合いのセレブな奥さんが独身時代、よく言っていた言葉があります「おつきあいする男性の誠意を試すときは、2度や3度、つきあってください、と言われても、お断りするんです。4回くらいはあきらめないで申し込んでくれないと」」p37 「人間は、自分の話を真剣に聞いてくれる相手こそ、最良のパートナーだと思う習性があります」p41
本橋信宏はジャーナリストなのだろうか。切り口が面白く、出会った特殊な人からエピソードを貰い、それを文にして、実績を積み上げ、名を上げた。特に、AV業界でのインタビュー記事は、彼をもってその人あり、という領域を作った仕事だったろう。本著は、そんな遍歴と、出会った人ごとに乗り換えた壁。人間付き合いのテク...続きを読むニックを教えてくれる。喋りすぎはダメ、だけど女にモテる奴は、やはりしゃべるしゃべる。 自分にとっては、いつもとは違う社会の一面に触れさせてくれるのが、本橋信宏。彼のイメージが変わる一冊だった。
どんな人間でも, 自分の話を聞いてもらいたがっているゆえ, 相手への好奇心が大切。 方法論的な記述は少ない。
インタビューのコツは「相手に興味を持って聞くこと」. 色々なテクニックに目新しいものはなかったが、これまでのインタビューのエピソードは面白く、著者のインタビュー本を読んでみようと思った.
この本でよかったのは、 代々木忠の言葉 「自分が心の中でつくったものは自分でしか解決できない。」 「対象を否定的に捉えてしまうと、否定したものにエネルギーを与えて肥大化させてしまう。」 「"男は獣"と子供に言い続けると、育った子供はそんな男としか出会わなくなる。人間は意味づけし...続きを読むたものしか認識できないから。」
「自分の心の中で作ったものは、自分でしか解決できない」 この一文に出会ったことが、この本の最大の価値でしょうか。 最初から最後まで一貫して共通していたのは、「人間は無視されるのが一番つらい」ということ。承認欲求の強い人ならば特に。これをしっかり意識して、常に無視される側になるコミュニケーション...続きを読むを心がけていこう。メールの返信など特に。 この人の文章はうまい。読みやすくて、さすがだ。初対面の人と打ち解ける際に一番重要なのはやはり「笑い」の要素であるようだ。自虐ネタが最も有効な方法だ。確かにかっこつけている人間より、自虐をあっさり出す人間のほうが、心を開きやすい。いじりやすいし。プライド高そうに見られてしまうと警戒されてしまうからそこは注意しなくてはならない。 コミュニケーションのハウツー本のようだった。1時間くらいで読める。興味のない項目については読み飛ばしてしまってもかまわない。さすが「聞き」のプロだけあって、読み手の気持ちをよくわかっている。無意識にできているのかどうかは、不明だが、一切自己顕示的なところがない。冷静に人物、ものごとを分析できていて、「客観視」のプロであると思った。
ある種のスランプに陥っていた。 そんな時、読んだ本。 人と向き合うときの、大切な事がらを もう一度思い出させてくれた。 たんなるhow toではなく、 当時のヒトクセある人物との応酬を収録しているのもうれしいところか。 大事な事は、好奇心。
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本橋信宏
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