本橋信宏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネトフリの全裸監督を観て、気になって原作を購入して読んだ。
村西とおる、本当に生命力とユーモアと狂気に満ち溢れていて大好きだ。
尊敬するところを挙げるとたくさんあるが、まずは上昇志向と漲るエネルギー。それと、自分にも他人にも正直すぎるくらいに正直なところ。自分にも他人にも真っ向から挑んで、そしてあきれられ傷つけ、だけどそれの何倍もたくさんの人を味方に、虜にしていく様は本当にすごい。
あと、よく成功者が語られるような、どんな状況でも楽しくとか、そういった陽の人間では決して無さそうなところに僕は強く惹かれているのだと思った。ドラマ「全裸監督」と、この本を読んでの印象になるが、夢を語ったり、夢に破れ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白くないわけがない、テリー伊藤の評伝。しかも著者は『上野アンダーグラウンド』、『全裸監督』の本橋信宏。
冒頭の、オリバー君(人と猿の間の生物ではないかと言われた)をホテルのスイートルームで接待した(騒ぐので檻に入れて蹴飛ばしたら大人しくなったという)エピソードから始まり、学生時代にデモで投石が目に当たった壮絶な体験と医者と看護師の無慈悲な言葉により斜視になってからの人生模様に、一日で読み終えてしまった。
面接では一点でも良いところがあったら他はダメでも採用する、ただ性根の真面目さとか礼儀は重んじる、ADにも白いパンツを履かせ、スタイリッシュさを求めるなど、伊藤の部下を見る目や育成に着目し -
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【あのね。真剣に生きている人間の姿は端から見るとおかしいもんだよ】(文中より引用)
性界のトップを極め、AVの帝王として知られる村西とおる。バブルの崩壊と共に借金50億をこしらえ、アメリカでは懲役370年を求刑されながらも、ほとばしる情熱と生命力で生きに生き抜いてきた男の半生をたどる作品です。著者は、バブル焼け跡派と自称する作家の本橋信宏。
2019年の暫定ナンバー1。村西氏に倣ったら間違いなく不幸な人生を歩むことになると思いますが(そして必ずしも「正しい」人生を歩めるわけではありませんが)、村西氏と氏が生きた社会からはまだまだ学ぶべきことがたくさんあるのではないかと感じました。行間から熱 -
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ある日、宮坂社長から「お前、これ読んだかー?最高だぞー」と言われて借りた本。確かにこんなに元気が出て、こんなにホロリと来る評伝も珍しい。そこはかとなく味わい深い。
個人的に日本は、格闘技とエロと釣りのレベルが世界的に見ても最高だと思っているが、これは、エロの中でもAVという特大ジャンルの文法や所作の大半を一人で作り上げた男の話である。作者は遠く80年代前半、ビニ本時代から村西とおると仕事をしていた人であり、途中で何度か村西についてのルポを書き、あしかけ30年で集大成的評伝を書いたのだからすさまじい力作である。こういう毀誉褒貶、浮き沈みの激しい人物はかなりの長期スパンや経年で書かねば全体像が浮 -
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ビジネスを起こす人には、起業家と産業家がある。産業家とはその産業そのものをおこした人で、その産業のなかで起業家は起業をしていく。
スノーボードの世界のジェイクバートン、ECの三木谷さん、コンビニの鈴木敏元会長、自動車のフォード、電気自動車のEマスク、などが産業家といえるだろう。
そして村西とおるは、アダルト映像産業の産業家、裏街道の産業化といえるだろう。
産業家に浮き沈みはつきものとはいえ、その浮き沈みはすさまじい。トータルの前科7、くらった求刑は累積300年をこえ借金は50億円。
こんな怪人のそばで仕事を一緒にした筆者による村西とおる評伝がおもしろくないわけがない。
表産業の起業家のビジネス -
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現実世界は良くないけど、ナイスですねw
ってな事で、本橋信宏の『全裸監督 村西とおる伝』 これブチ面白い♪
700Pオーバーじゃけど、ズリズリ読めるw
【AVの帝王】
【ビニ本・裏本の帝王】
【前科七犯、借金五十億】
等々数々の異名を持つ鬼才村西とおるの半生記。
現在のAVが有るのは村西とおる監督のお陰なんだと思い知らされました。
顔面シャワー、駅弁、なども村西監督の生み出した作品なのであるw
ビニ本・裏本で荒稼ぎし、ビデオデッキが普及すると自らカメラを担いで監督、男優、企画、販売と365日休まず激走していたが、バブルが弾け資金ぶりに陰りがでてきて気付けば借金50億円まで膨れあ -
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Posted by ブクログ
いわゆる、通常の書籍のベストセラーに焦点を当てた本だと思っていたのですが、少年漫画雑誌や週刊誌なども取り上げられており、ある意味、雑多なベストセラーを、よく言えば幅広くベストセラーを取り上げた本です。
著者と編集者の好みによって、このような本ができ上がったのだと思います。
戦後から昭和を通じて、紙媒体は、情報発信において、非常に力を持っていたことを改めて感じました。
平成、そして21世紀になり、インターネットが発達し、動画サービスやSNSなどが出てくるわけですが、その位置を、紙媒体が占めていた時代の話として、自分は、この本の内容を受け止めました。
ただ、時代は令和になり、インターネットがこ
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