水木しげるのレビュー一覧

  • コミック昭和史(6)終戦から朝鮮戦争

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    読んでいると、ひたすら寂しくて不安な気持ちになってくる。

    貧富の差がファシズムを生む土壌となる。

    帰国後は精一杯働いても食べられない。森の人のことも忘れていそうだ。

    1950年6月朝鮮戦争勃発。このちょっと前に父が生まれたのか。年寄りなはずだわ。

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    2016年09月15日
  • コミック昭和史(5)太平洋戦争後半

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    戦争なんてひどい茶番だ。

    風船爆弾の話、「お天気日本史」にも出てたな。というかその著者が発案者か。

    観念に凝り固まり、目の前の命が見えなくなるのは、本当に恐ろしい。

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    2016年09月12日
  • コミック昭和史(4)太平洋戦争前半

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    昭和17年4月~
    戦闘に次ぐ戦闘で、画面は賑やかだし盛り上がる所なんだろうけれど、ただただ虚しい。
    この時、水木しげるは20歳か。まだほんの子どもだ。
    30歳だと老兵扱いだったのか。

    カミカゼをはじめたのは、ミッドウェーの友永隊長?

    ミッドウェーで負けた時、そのことを正直に国民に知らせようと主張した軍人もいたんだ。
    東条英機は人への信頼が無い人だったんだな。人を信じられない人が社会を作ろうとすると、こうなる。
    政治なんてくだらないわ。

    東条英機って安部みたいな人だったのかも。「バカヤロウ」と言われただけで、人を更迭する?というか、軍部より東条英機の方が強いじゃん。軍部の暴走はどうした。

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    2016年08月15日
  • コミック昭和史(3)日中全面戦争~太平洋戦争開始

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    昭和13年~昭和17年
    真っ当なこと、または自分の願望を真っ当に主張すると死へと直結する時代。今の政治の状況を見ると、他人事とは思えない。

    天心だとか滔天(天までみなぎること)とかいう名前を見てると、いまのキラキラネームなんて大人しいもんだという気がしてくる。本名なのかな。

    水木しげるの父親は開戦を喜んだのか。こういう大人を見ると怒りがこみ上げてくる。

    何より愛しいはずの自分自身を、どこまでもつきはなして描いている。これがクリエイターか。ぞくぞくする。

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    2016年08月04日
  • コミック昭和史(2)満州事変~日中全面戦争

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    昭和8年~昭和14年

    昭和8年(1933)6月 くだらんおっさん共の口論で日本の運命が決まった。軍人に、政治への口出しをさせちゃダメだ。

    権力者は、自分たちの都合の良いように情報を流したり隠したりする。そうして、国民を操ろうとするものだ。

    マスヒステリア
     魔女裁判 中世
     ええじゃないか 幕末

    三原山での自殺が大流行…三原山ってどこ?簡単に火口へ行けるのか。ハイキングにいいのかな。

    家柄自慢には、少しでも権力側に近づきたい庶民感情の哀れさを感じる。

    勤めはじめるまで、近眼なのがわからなかったのか。それじゃあ、勉強できなくても仕方ないわ。

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    2016年07月23日
  • コミック昭和史(1)関東大震災~満州事変

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    「事実上の昭和は、関東大震災(大正12年(1923)9月1日 午前11時58分)から始まった。」から始まる水木しげるの昭和史。

    共産主義アレルギーは、大正時代から続く、権力による弾圧によって大衆に広がったんだ。冷戦きっかけだと思ってた。
    どうして政府は共産党をおそれたんだ?
    天皇を中心とする国体の変革?私有財産の否認?
    それにしても、治安維持法はやばいわ。この言論弾圧は理性ある人間のできることじゃない。
    何もしてない人でも、「お上が敵視してる」という理由で、「悪人」と見なす人もいるんだ。それが共産主義アレルギーの正体?

    芥川龍之介って、大正時代の人だったんだ!夏目漱石はさらに年寄りなのか。

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    2016年07月22日
  • 『コミックボンボン』版悪魔くん 水木しげる漫画大全集

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    すごーい!
    水木が「普通のアクションマンガ」書いてる~~!!
    ちゃんといろんな技を駆使して敵と戦ってるじゃないか!あの水木が!
    で、にもかかわらず、やっぱりこれはどう見たって「水木マンガ」になっているではないか!

    もう面白くて面白くてページをめくる手が止まらない。コミックボンボン版悪魔くん、読むべし。

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    2016年06月19日
  • カランコロン漂泊記 ~ゲゲゲの先生大いに語る~

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    去年は戦後70年の節目の年だったので、テレビや新聞・雑誌で、関連のドキュメンタリーや映画、特集記事などをかなりたくさん見ました。
    「当時の記憶は辛くて、今までどうしても話す気になれなかった」と言っている人が日米ともにものすごく多いことに今更ながら驚きました。子供のころから「はだしのゲン」など、いくつかの戦争体験記を目にしてきましたが、それは勇気ある貴重な証言であり、実際は多くの人が語ることすらできずにいたことに今まで気づいていませんでした。

    今回、この「カランコロン漂泊記」を読み、特に戦争中のことを書いたページに非常に感銘を受けました。
    当時の名もなき兵士や名もなき犠牲者たちがどんな風に感じ

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    2016年07月21日
  • 私はゲゲゲ 神秘家水木しげる伝

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    今さらのにわかファンです。これが初めて読む水木しげるの総括的な自伝です。
    おもしろすぎです。

    妖怪が好きなんだろうとは思っていましたが、本当に霊感があって霊体験もけっこうしているとは。

    のんのんばあが魅力的すぎてクラクラしました。

    もっと霊体験が聞きたいし、もっとのんのんばあについて知りたいと思って著書リストを調べたら、いっぱいある!
    嬉しくてさらにクラクラしました。これから少しずつ読んでいきます。

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    2016年02月26日
  • 猫楠 南方熊楠の生涯

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    ネタバレ

    我が郷里が生んだ偉人。水木しげる氏によってすばらしく妖怪色を含んだ怪しい偉人に仕上がっていて何度読んでも面白い。

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    2016年02月25日
  • のんのんばあとオレ

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    ネタバレ

    ・シーッ。「あーっ、なんにもついてない」「女だもん」
    ・「べとべとさん先へお越し」
    ・「生活のことばかり考えてても面白くもなんともないだろうが」
    ・イボの妖怪。
    ・千種「泣くもんですか。田舎の汚い子に涙なんか見せるもんですか!」
    ・小豆はかり。「どうして小豆なんかまくの?」「それは俺にもわからん。そういう存在なのだ」
    ・「死んだら十万億土へ行くの。ちっとも恐くない。境港に来て、本当によかった」
    ・「あっお菓子の木だわ。わたしほんとうは茂さんよりズイボなのよ」
    ・ドーナツの木。
    ・「その悲しみは宝物だ。ええ思い出をもらったな」
    ・ゆかりの人の心に少しずつ魂が残る。その重たさを持ちこたえるくらい大

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    2021年01月27日
  • わたしの日々

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    ブリブリのブリブリーッッ!!
    齢90にしてお尻を知ってしまうなんて、、、
    なんてブッとんだ人なんだ!
    日本の宝である

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    2016年01月20日
  • 改訂・携帯版 日本妖怪大事典

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     水木しげるの“妖怪千体説”を基に、古来より語り継がれてきた様々な妖怪の特徴、出没地域、参考文献などといった詳細な情報をコンパクトにまとめた妖怪事典。水木しげる先生の作品や画集では判らなかった元となる資料や、どこまでが創作された情報なのかも明記されているため、大人向けだけど初心者向け。そして文庫版というハンディサイズな点も手を出しやすいポイント。ただし、内容はあくまで初心者向けの資料集という体なので、単純に水木しげる先生の妖怪画を楽しみたい人は別の『日本妖怪大全』をお薦めする。
     『妖怪ウォッチ』や『ゲゲゲの鬼太郎』などから妖怪に興味を持ち始めたけど、何から読めばいいのかと悩んでいる人には、ま

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    2015年11月14日
  • 水木しげるの遠野物語

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    柳田國男の遠野物語からいくつかの編を水木しげるが漫画にしたもの。
    オシラサマ、河童、座敷童、山男に攫われた女たちの物語、栄えた家が没落するさま…。
    攫われた女が、30年ぶりに家の戸口まで来てそのまま山に帰る様子などなんとも物悲しい。

    現実的には事故死や誘拐、口減らしといった哀しい話が妖怪譚として伝わっているのだろうと考察されています。

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    2015年11月08日
  • 神秘家列伝 其ノ壱

    購入済み

    ポケットに神秘を

    殺人鬼どもは神秘などは信じず、人間なんて只の物だということを証明するかのように人を殺す(らしい)。

    彼らの存在は、人が人生を美しく見るためには、心のどこかで僅かでも神秘を信じている必要があるということを、逆説的に証明しているかのようだ。このマンガを読んでそう思いました。

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    2015年10月27日
  • ねぼけ人生

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    水木しげるの自伝(と言っても30年前までの)。墓場鬼太郎の暗さとユーモアが好きで漫画を買い集めたりしたけど、その生い立ちを知るのは初めてでした。とにかく明るく前向きな性格!読んでいてとても元気になれた。戦争時、南方で死の淵をさまよい片腕をなくす体験をするも、持ち前の性格で土人と仲良くなり日本へ帰るなと泣かれるほどに彼らの輪に入り込む。なんて面白い人なんだ!こんな朗らかで呑気な人があんなに陰気な漫画を描いてたとは驚きでした。

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    2015年10月21日
  • 戦争と読書 水木しげる出征前手記

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    水木しげるが20歳やそこらの青年であり、
    戦地へ赴く直前の手記に荒俣氏が解説を加えた一冊。
    世間一般に知られたる水木氏のどこかとぼけたような達観は感じられず、
    日々自分の価値観が変わっていっているような葛藤がそのまま記されている。
    それにしても現代視点で見たときには、とても20歳が書き記したとは思えないような深い思索の跡がみてとれる。語彙も大変に豊かである。
    これが往時の標準的な青年の姿であるならば、
    現在の若者が幼稚化しているという論に逆らうことはできない。

    荒俣氏の、手記の解説に留まらず「日記」という形態についての研究や水木氏がなぜゲーテを愛読していたか、を時代背景をもとに読みとく第2章

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    2015年09月13日
  • わたしの日々

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    開いてすぐのページ、「連載の依頼が来たよ」と悦子に言われ、「断れ!」と言いながら屁をひる水木さんで爆笑した。

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    2015年09月11日
  • 昭和史 水木しげる漫画大全集(4)

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    ネタバレ

    『講和条約と日米同盟関係』

    『ついに、マンガ「ロケットマン」を仕上げる』

    『もはや戦後ではない』

    『「岩戸景気」はじまる』

    『「もぐら」のような生活』

    『六十年安保騒乱』

    『どん底生活の日々』

    『コーヒーより、そば』

    『東京オリンピックと新幹線のかげに』

    『「貧乏戦争」末期』

    『反乱する学生たち』

    『変わったアシスタントたち』

    『高度成長の矛盾』

    『ついに倒れる!』

    『三十年ぶりの戦地』

    『トペトロとの再会』

    『万国博とハイジャック』

    『美女エプペ

    『帰還兵たち』

    『田中角栄と日本列島改造』

    『家ダニのような生活(心象風景)』

    『ロッキード事件』

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    2015年06月06日
  • 昭和史 水木しげる漫画大全集(3)

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    ネタバレ

    太平洋戦争後半
    『インパール作戦』

    『絶望の敗走』

    『ぬり壁にあう』

    『中部太平洋の戦い』

    『中国戦線とマリアナ海戦』

    『敵上陸前の日々』

    『マッカーサーは帰ってきた』

    『追い詰められた国民生活』

    『レイテ海戦』

    『敵上陸、中隊長自決』

    『最後の死闘』

    『幽霊部隊ね出現』

    『銃殺』

    終戦から朝鮮戦争
    『東条の強がり』

    『森の人』

    『ポツダム宣言』

    『終戦』

    『わが終戦前夜』

    『人間天皇と復員』

    『新憲法と戦後改革』

    『飢えと混乱と活力と』

    『空腹とのたたかい』

    『米ソ冷戦構造はじまる』

    『魚屋をやめて学生となる』

    『あいつぐ謎の事件』

    『紙芝居

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    2015年04月26日