あらすじ
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天使と話せたスウェーデンボルグ、空を飛んだミラレパ、ゾンビ伝説のマカンダル、夢見男の明恵……。水木氏の先達とも言える神秘家たちの数奇な人生を飄々と綴る。妖怪になるプロセスがよくわかる傑作漫画評伝。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
荒俣宏『お化けの愛し方』、平田篤胤を扱った辺りを読み、篤胤は調査・研究を経て、スウェーデンボルグと同じ結論に達したのではないか、と考えた。
スウェーデンボルグについて復習するべく、本書を引っ張り出す。
壱巻に選ばれた4人の神秘家。スウェーデンボルグを除けば、ミラレパは「オウム信者のホーリーネームにあったなぁ」程度。明恵は澁澤龍彦のエッセイで親しんでいた。マカンダルに至っては全く知らなんだ。水木先生 妖怪アンテナの受信範囲、畏るべし。
ポケットに神秘を
殺人鬼どもは神秘などは信じず、人間なんて只の物だということを証明するかのように人を殺す(らしい)。
彼らの存在は、人が人生を美しく見るためには、心のどこかで僅かでも神秘を信じている必要があるということを、逆説的に証明しているかのようだ。このマンガを読んでそう思いました。
Posted by ブクログ
先生はこの本の中でかういふ企画を興すにあたって、「老けた」的なことを言ってゐるが、ブードゥーの鼻祖マカンダルについてのいろいろでは、ブードゥーの「神話」としてシニカルに捉へてゐたり、けっこうまだまだこのぢぢいは現役。
その作者の、「幸福観察学」がこの本でも何となく、出てくる。
Posted by ブクログ
スピリチャル系?不思議な人々の話。
マンガという媒体は頭に入りやすいことを再認識。
ブードゥ教のマカンダルの話は黒人奴隷の虐待描写が恐ろしかった。
スウェーデンボルグの著作は一度読んでみたい。
明恵上人は幼いころから早く死にたいと思っていたらしい。
昨日、堀江貴文氏の「ゼロ」を読んだばかりで、死にたくない人の話の後にそういう人の話を読んだのが不思議。
どうしてこうも人間って違うんだろうね。
Posted by ブクログ
本編内容よりも(と言っては失礼な話だが)、巻末に書かれた水木先生の「神秘家列伝について」の文章がおもしろい。それ以上にその後の荒俣宏氏の寄稿が水木先生への愛に満ちあふれていて(少し怖い位だけれど)おかしい。