水木しげるのレビュー一覧
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ネタバレ『講和条約と日米同盟関係』
『ついに、マンガ「ロケットマン」を仕上げる』
『もはや戦後ではない』
『「岩戸景気」はじまる』
『「もぐら」のような生活』
『六十年安保騒乱』
『どん底生活の日々』
『コーヒーより、そば』
『東京オリンピックと新幹線のかげに』
『「貧乏戦争」末期』
『反乱する学生たち』
『変わったアシスタントたち』
『高度成長の矛盾』
『ついに倒れる!』
『三十年ぶりの戦地』
『トペトロとの再会』
『万国博とハイジャック』
『美女エプペ
『帰還兵たち』
『田中角栄と日本列島改造』
『家ダニのような生活(心象風景)』
『ロッキード事件』
『解放なき自由業(いや、不自由業)』
『安定成長の中での頽廃』
『再びトペトロの村へ』
『奇妙な豊かさ』
『平凡な日々と空想』
『怪人二十一面相』
『天皇陛下崩御とリクルート』
『「戦争中の恩が還ってきてうれしい」』 -
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ネタバレ太平洋戦争後半
『インパール作戦』
『絶望の敗走』
『ぬり壁にあう』
『中部太平洋の戦い』
『中国戦線とマリアナ海戦』
『敵上陸前の日々』
『マッカーサーは帰ってきた』
『追い詰められた国民生活』
『レイテ海戦』
『敵上陸、中隊長自決』
『最後の死闘』
『幽霊部隊ね出現』
『銃殺』
終戦から朝鮮戦争
『東条の強がり』
『森の人』
『ポツダム宣言』
『終戦』
『わが終戦前夜』
『人間天皇と復員』
『新憲法と戦後改革』
『飢えと混乱と活力と』
『空腹とのたたかい』
『米ソ冷戦構造はじまる』
『魚屋をやめて学生となる』
『あいつぐ謎の事件』
『紙芝居屋になる』
『復興のきざし』
『朝鮮半島火を吹く』
『紙芝居のかいめつ』 -
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こんなに読み終えるのが惜しい本に出会ったのは、久しぶりだ。
『ゲゲゲの鬼太郎』でお馴染みの漫画家水木しげるの波乱万丈の人生を本人がのんび~りと苦しい時も前向きで、次から次へと起こる事件を可笑しくてゲラゲラ笑って、そして最後は涙する名著。
この本は4つの章に分かれている。
1章では、子供時代のガキ大将で皆をまとめた時代。
2章から大人の時代だが、左腕をラバウルで失うことになる辛い話で輸血の血液型を間違えそうになり、もう少しで命を失いかけたこともあった。
この戦場での経験が、のちの傑作『ゲゲゲの鬼太郎』を創作したキッカケではないだろうかという勝手な想像だが、こういう面白い出来事がある。
ラバウルでの日本兵は空腹で動けなかった。
しげるは、ある日、現地の土人の小部落を見つけた。
そこは、「天国の部落」であった。
南国の景色も綺麗で、女性も綺麗だし、さらに美味しそうなパンの実を焼いていた。
なんと、しげるはピジン語(土着語と英語の混合語)のカタコトで土人の少年と会話した。
お腹が空いていることをアピールして、食事をご馳走になり、2人分を食べてしまった。翌日、御礼にタバコを持っていったら喜ばれ、更に仲よくなっていく。
終戦になり、日本に帰るころには、土人ともすっかり仲よくなって、このまま、ここで生活しようかと考えたりした。しかし日本に帰る決心をするが、7年後に又再会することを約束した。
3章は、日本に戻って、漫画を始めるまでに、紙芝居をやったり、貸本屋をやったりして、本当に喰えない貧乏時代の話。この部分の話が、NHK朝ドラで話題になった、『ゲゲゲの女房』の奥さんからの視点で書いた自伝が面白いだろう。
そして、最後の4章が『ゲゲゲの鬼太郎』のヒットで超多忙の時代。
最後の部分で涙するエピソードが用意されている。
本当に、おススメの本だ。 -
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あくせく仕事をすることへの痛烈な批判
サラリーマン死神、最後の短編の2編、幸福とは何なのか、水木先生の考え方が心にしみる作品。
サラリーマン死神の3話目。ノルマを達成するために「おろした」赤ちゃんの魂を獲得するために鬼婆と交渉するも、大口の取引を優先するからと断られる。それでは、自分で「おろして」しまおうと客を待つ死神。何回か待ってやっと現れた女の子供を殺す死神。気づくと相手は自分の妻の青子だったと気づく。つまり自分の子供の骨太だった。
落ち込む死神
-俺には生きる資格はない。
励ます青子
-あなた、赤ん坊はまたつくれるわ
骨太の魂を捕まえる死神。
-ああ、俺は赤ちゃんを殺してしまったんだなあ
最後に死神は思うのだった。
-人を殺さにゃ生きていけない男、俺は死神。地獄のノルマはきびしい運命にきょうもいく
ノルマを達成するためには他人の不幸が必須の死神であるが、これは我々人間世界でも同じと思う。自社の売り上げが上がれば、他社の売り上げが下がる。自分のノルマが達成できれば、他者のノルマを奪ったことにもつながる。自分を重視すれば、世の中のバランスの歪みは確実に自分以外に移る。
このシュールな部分が水木大翁の一番の魅力。最後の短編の天国も同じ方向。 -
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ネタバレろくでなし、より
-人間が真面目にできていて人情深ければ貧乏するに決まっている
-強いて病名をつければ「天使病」とでもいうべきものだが
-本来キミはまちがっていないのだ
-世の中のほうが病気にかかってしまっているのだ
-社会は本来人間中心であるべきものなのだが
-いまではお金中心になってしまっているのだ
-なにをしようとお金さえもっておれば「成功者」であり「善」なのだ
-貧乏とは「軽蔑」であり「悪」なのだ
-すべてのことは「お金」で動いているのだ
-道徳とか人類愛とかいったものはうわべだけのペンキのようなものだ
-正直で愛情豊かな人物はこの世ではろくでなしであり
-ひどい目にあうのだ
-「それでは私の病気はどうすれば治るのでしょうか」
-いや私は治そうとは思わない
-キミこそ健康体なのだ
-健全な人間の姿なのじゃよ
-お金が人間全体の心を狂わしてしまっているのだ
経済活動への風刺が好き。ねずみ男の指摘している通りだと思うが、そうできないのが世に中である。
忍法屁話、より
異常な臭いで周りみ健康被害をぶっ放す屁を持つ正吉少年。それが原因で家を追い出される。悩める正吉はある寺に行き着く。和尚に喝を入れられたときに、また屁をかます。医者をすぐに連れてきたから命を取り留める和尚。医者にあらためて危険な屁であることを聞かされて絶望する正吉少年。ここで医者からそれを生かす職業につけばよいと諭される。
ある祭で一匹の猛牛が突進してきたときに、思わずこいた屁で猛牛を倒す。それをみた忍者が正吉を弟子にした。
これも長所と短所は紙一重であり、考え方次第で180度ものの見方が変わる。 -
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博覧強記の大変態、南方熊楠。その伝説の数々は今更自分の語るところではない。英語、フランス語、ドイツ語はもとよりサンスクリット語に至るまで19の言語を巧みに操り、科学雑誌『ネイチャー』に掲載された論文、記事51編は、未だ世界で最多を誇る。柳田国男をして「日本人の可能性の極限」と言わしめた大天才。無類の酒好き、女好きにして、40歳まで童貞。ついには昭和天皇に進講する際、標本をキャラメルの空き箱に入れて献上したことは、あまりにも有名。なお、そんな南方熊楠に敬愛を表して、さる水木しげるは紫綬褒章受賞の際、その時と同じ燕尾服にシルクハットの出で立ちであったという。
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グループのメンバーの壮行会で、本を贈ろうと思って代官山の蔦谷書店に行った。そのときに見つけた本。実は、贈る本の一冊だったのだが、自分もほしくなって買ってしまった。
南方熊楠の生涯を水木しげるがマンガで描くという、なんともいえぬ世界観になっている。熊楠の生涯が良くわかるし、僕はお勧めしたい。熊楠は猫が好きだったらしい。このマンガの中にも出てくるが、猫が好きなので猫楠ということらしい。
南方熊楠は和歌山の博物学の巨匠。だが、その範囲は広すぎて、どの本を読んだらいいのか分からなかったりする。ともすれば、奇行にフォーカスしすぎだったりもするけど、伝記として読めると思う。写真で見る熊楠は、意外とハンサムだ。でも、裸で過ごしたり、南紀の山奥に入り精霊を感じたり、その行動はとにかく破天荒。だが、今の東大を出て、米国に渡り、そして英国博物館で仕事をこなしながら雑誌ネイチャーに投稿するなど、とにかく、興味と好奇心の塊として何事にも取り組んだ。不思議な人だと思う。
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