水木しげるのレビュー一覧
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朝ドラ「虎に翼」の年に読んでおかないとと思って買ったままだった本
著者の水木しげるが「90%は本当」と言う内容は悲惨という言葉では言い表せないほどの戦争の有り様と理不尽さであった
また変にエモーショナルなわけではなく話は淡々と進んでいく。淡々と銃弾で身体を貫かれ、腕がもげ、脚が吹っ飛ぶ描写がなされている
また戦地であるニューブリテン島バイエンでの過酷な環境。ドラマティックではないからこそ突きつけられる内容が胸にずんと低く落ちてきた
当然のことだけれどこんなことが二度と起こってはならないし怒らないように一人の国民として本邦の政治家の動きを注意深く監視していかないといけないと強く思った -
Posted by ブクログ
ネタバレ特に戦中の壮絶な体験記が凄まじかった。凄まじい話なのに、緊張感がないようなあるような描き方で読みやすいと思ってしまった。
水木さんのマイペースさもすごかった。寝過ごして点呼には遅れ、大食いのためおかわりをもらいたくて早食いを極め、上司が弱気な発言をすれば「生きて帰るという強い意志が大事」と説く。
手を爆撃で失った後も、1日目は痛くて寝れなかったが、2日目から3日間熟睡した、ウジがわいていたものの、とても元気だった、とある。とても元気だった……ってどういうこと……?寝る力が治したと言う。
意志の力、という話の中で、生きて帰れると思ってるのは水木だけ、という話が特に印象深い。思い込もうとして -
Posted by ブクログ
改めて水木しげる氏の漫画と共に昭和史を振り返る。戦争を経験した水木先生の視点は鋭い。わかっている事象ばかりだが、妙に考えさせられる。
気になった一文
『人生の夕日』これがまた意外にいいもんだ。
若いときは成功しようとかなんとか欲があるが、すべてが過ぎ去って年をとり、自分が決まって欲がらなくなる。
今まで気づかなかったいろいろなものが見えてくるのだよ。人間とか、人生とか、いやさまざまなことが、今までにない姿で見えてくるのだよ。
若い時のようにくだらぬ邪心が消えているというのか、正に人生は六十からだよ。
昔と違い、高齢化が進み、こんな境地に達するのは、65歳か70歳でしょうか。 -
Posted by ブクログ
水木サンの周りには個性の強い人が多い。
それは、水木サンの個性が
強いからこそ引き寄せてしまうのか、
それとも、出会う人一人一人の個性を
水木サンが見つけるのがうまいからなのか、
または、生きるか死ぬかの戦争で
人間としての本能がむき出しになったからこその
自我の強烈な表れを水木サンが目撃したからなのか、、、
いずれにせよ、水木サンと人々の邂逅が
この本にはまとめられている。
出会いがあるから、
人は笑ったり泣いたり、悩んだり
成長できたりする。
限りある人生の中で、たくさんの出会いで
まだ見ぬ感情を、思いを引き出していきたい。
人間関係に悩んでいても、
不思議とそう思える作品。
悩 -
Posted by ブクログ
水木しげるコミック昭和史1~8巻をまとめての感想
「虎に翼」見ている人はぜひ読んでほしい。1~8巻まであるけど、ちょっとボリューム的に心配な人はまずは7、8巻の戦争の終わりから戦後あたりからでもいいと思う。
ちょうどドラマでやっている時期とバッティングするのでNHKの朝ドラ「虎に翼」がちょうど戦前~戦後の時代を描いており、戦争に入ったタイミングで電子書籍のセールをやっていたために購入した。
ずっと読んでみたかった。戦時中と戦争後に国民がどういった生活をしてきたのか、また徴兵された人間はどのような環境におかれたのかを知ることができるという点では広く、色んな世代の人たちに読んでほしいと思う。
メッ -
Posted by ブクログ
不条理という言葉を調べると「必然的な根拠が不在であり、すべては偶然に基づくということ」とある。戦場とは何時も不条理の連続であり、そこにまともな理由や根拠などは存在しない。一年兵は毎日の様に先任兵に殴られる日々。食糧もなく飲み水も無い中で戦うのではなく生き延びるだけの兵士たち。名誉の為に、死に急ぐ上官に無理やり連れて行かれる魂。敵の兵力・物量に対して圧倒的に劣勢な状況に置かれても引く事を許されず、玉砕後に生き延びた兵に対しては当たり前の様に、再び下される死の命令。戦闘で死ねるのはまだマシな方かもしれない。危険を伴う陣地づくり、何も見つからない食糧集め、熱帯特有の流行り病に、極度の飢え。兵士は常に
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オカルト漫画の金字塔
「オカルト漫画」と言う言葉を聞けばこの「ゲゲゲの鬼太郎」を逐一連想する人が圧倒的に多いでしょう。この少年漫画、半世紀前にTVアニメ化されて、「クイズタイムショック(このクイズ番組、MBS系列で放映されていました「ダイビングクイズ」や「アップダウンクイズ」と共に「3大恐怖クイズ番組」と呼ばれていましたね)」と放映時間が重複していると言うデメリットにもかかわらず大ヒットしましたね。飛び飛びでしたが、僕も幼い頃にTVアニメでこの「ゲゲゲの鬼太郎」を見ていました。主人公の鬼太郎と言う男の子を筆頭に、「目玉おやじ」や「ねずみ男」などの個性的なキャラクターが盛り沢山でしたね。また、この当時は他にも、つのだ
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