あらすじ
子供の頃から勉強嫌い。就職してもすぐにクビ。戦争で片腕を失い、九死に一生を得るも赤貧時代が待っていた。だけどクヨクヨする必要はない。それはそれなり、救いがあるものなのだ。激動の昭和史と重ねつつ、『テレビくん』で講談社児童まんが賞受賞までを綴ったおとぼけ自伝。読めば元気がわくこと必至!
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Posted by ブクログ
随分前に読んだので詳細はすっかり忘れたけど、面白くて夢中で読んだのを覚えている。
ネットでよく見る水木しげるエピソードの大半はこの本に乗ってると思う。
本人の魅力がよく分かる。
身近にいるのは勘弁やけど。
Posted by ブクログ
水木しげる先生の激動の人生。信じられないようなことばかりが続き、戦争を乗り越え、仕事をあれだけやっても貧乏生活が続く日々。それでものんきさとユーモアがあり、思わずクスッと笑える場面もあった。中身が濃い人生を駆け抜けて、今も楽しめる作品を残してくれたことに敬意を表したい。
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めちゃくちゃ面白かった。
波瀾万丈ここに極まれり。自分もてんで駄目な方の人間だが、まぁやれるところまで生きてみようかなと思える。豊かで自由な心を持ちたい。
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水木しげる先生が、生まれてから漫画家として売れるまでを書いた自伝的作品。
マイペースというか自分の時間でしか動けないその生き様がすごすぎます。
自然と一体化しているというか、大らかな考え方がとても雄大です。戦争体験や貧乏時代を明るくユーモアたっぷりに描いていて、数か所腹を抱えて笑ってしまいました。
水木しげる先生の事はほとんど知りませんでしたが、この一冊を読んですっかり大ファンになりました。
先生が生きた歴史(戦争体験など)の勉強にもなるし、万人にオススメしたい素晴らしい本です。
Posted by ブクログ
水木しげる氏の自伝。
マイペースな幼少期、軍隊へ入り、南国での死と隣り合わせの生活、帰国後の極貧生活…どの時代もなかなか大変そうなのに、腐ることなく、淡々とマイペースに生きる姿にあっぱれ…と感じました。本当にこの時代を生き抜いた人は強いなぁ。自分の悩みなんて小さいものに思えてくる。
そりゃ朝ドラにもなるよね。
観ればよかった!と今更思ったりして。
Posted by ブクログ
水木しげる節とでもいうのか、確固たる世界観と自立心にただただ驚きと感動。どんな時代でも境遇でも肩肘張らずに、らしくあること。素敵すぎ。また肩肘張りすぎてるなって感じたら手に取りたい。
Posted by ブクログ
今まで色んな伝記は読んだ後だったので、見知った話ばかりであったが、漫画でなくて文章にするとまた水木節の味が冴え渡って良かった。合間のイラストも愛らしくて全部好き。何度も読んでも生き方が好きだ。前向きになれる。
Posted by ブクログ
想像を遥かに超える、水木さんの壮絶で過酷な半生にまず驚きます。
そして、いつもギリギリのところで難を逃れる
水木さんの不思議なマイペースさ、自由さ、柔軟さに心を掴まれてしまいました。
とても面白かったです。
戦争では何度も命が危うい場面に遭遇するも、
機転を効かせたり、生来の不思議な魅力で人を味方につけたりでなんとか難を逃れ(片腕は失うも)、
戦後は紙芝居作家で苦労した後、
極貧の貸本マンガ家となり、年中無休で一日16時間も原稿を描く生活を送ります。
そして40歳を超えてようやく、雑誌マンガの時代がやってきて、『鬼太郎』で大成の時が…!
幼少期から一風変わったところのあった水木さん。
自身の「好き」という気持ちに最後まで正直であり続け、
時代の変化の荒波にめちゃくちゃに揉まれながらも、
決して焦らず、道を逸れず、
けれど柔軟に進化を遂げながら、
自分のペースで生きてきた様子に勇気をもらえる一冊です。
Posted by ブクログ
読みやすさがあって忙しい時に数日にまたがり読んだけどすんなり入ってきやすかった。
どんな人でもその人の人生を真っ当に素晴らしく生きていけることを教えてもらえた。
Posted by ブクログ
水木しげるさんは
他人が見えないものが 見える
他人が聞こえない声が 聴こえる
他人が想えないことが 想える
なんでだろう?
の ベースが この一冊に
詰まっている気がする
それにしても
水木しげるさんの
記憶力の凄まじさに
脱帽です
Posted by ブクログ
水木しげるの柔軟ながら逞しい人生。勉強嫌いから始まり、戦争、戦後の混乱、生活苦、様々な苦境を乗り越える。
食べていくのがやっと、という状況に遭遇したことはないが、さぞ辛いだろうと思う。しかし、水木しげるは案外苦でも無さそう?にユーモアを交えてその状況を書いている。
印象的なのが土人との交流である。
水木しげるは自然に親和性があり、その姿勢が苦難とうまく付き合うスキルに繋がっていると思う。
Posted by ブクログ
漫画家・水木しげるの「ゲゲゲの女房」前史。自伝。只者ではない。付録のオリジナルイラストカードには「好きなことをやりなさい」。でも、好きなことはやるけど、そうでないことも引き受けてしまう。長く続けることはないけど。
水木しげるは、新聞配達をしていた。魚屋をやっていた。アパート経営もやっていた。松下電器に勤めたこともある(1日ももたなかったけど)。戦地では、片腕をなくし、地獄を見た。しかし、現地の人々と特別な関係も築いていく。
飄々と生きている、というのは時代背景を考えると軽々しい言葉になるだろう。文体はそんな感じだけど、著者はあとがきでこう書く「人間、つまらんことでも骨をおっていれば、やはり、天の報いみたいなことが、あるように気がする」。本当に一生懸命に生きていた人なんだと、あまり一生懸命に生きてきたと言えない僕は深く深く、恥いるのである。
水木しげる、格好いいのである。
Posted by ブクログ
自叙伝とは、それを書く事を許される地位のある人によるものだから、どうしてもドラマチックな苦労話からの成功体験仕立てになりがちだ。だから、ストーリーの設定は違えど似たような帰結になり、挙げ句の果てに自己啓発的な売り方がされもすれば、これは、読む前から内容が分かってしまうツマラナイ感じがしてしまう。でも、成功とは何なのかという価値観が常識、というか多数派と違うものならば、顛末が変わってくる。水木しげるは、まさにその価値観が違うのだろう、一味も二味も違う自叙伝。土人の生活を理想かなと感じながら、しかし、食うために生活にしがみつく現実。紙芝居から貸本、漫画雑誌へと、戦後の漫画界における変遷と共に、その苦労話をスパイスに。生きる力と勇気を与えてくれる一冊、というと如何にも自己啓発的だが…。
Posted by ブクログ
水木しげるさんの、半自伝。
とっても楽しく読めた。
少年時代から青年期まで、かなり“トンデモ”な人だった模様(笑)。
★3つ、7ポイント半。
2023.08.01.新
※水木しげるの自伝であるなら・・・鬼太郎の誕生秘話とかが読めるのか?とワクワクして読み進めたが、ほんのさらりとしか触れられてなくて少々がっかり。
そこが描かれていたなら★1つ増えたかな。
※鬼太郎以外の水木漫画も読みたくなった。
※だいぶ前の朝ドラ「ゲゲゲの女房」も観たくなった。
Posted by ブクログ
水木しげる「ほんまにオレはアホやろか」、1978.9刊行、2016.4文庫。1922年鳥取県境港に生まれ、2015.11没。著者が50代半ばまでの自伝です。面白かったです。読み易くてわかりやすいです。
Posted by ブクログ
水木しげる氏のエッセイ。
境港でのくらしや、戦地での思い出や、学生時代、紙芝居作家、貸本漫画家、結婚からの夫婦生活…
布枝さんのゲゲゲの女房と併せて読むと面白い。
波乱万丈な経験をたくさんしているのに、水木先生が語るとなんだかユーモラスに感じてしまう。きっと天性の機知を持った方で、人たらしだったのだろう。ああ、お会いしたかった