【感想・ネタバレ】白い旗のレビュー

あらすじ

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玉砕か、降伏か、人間の尊厳を問う衝撃の問題作!
戦記ドキュメンタリー完全復刻!

「硫黄島は、その名のごとく硫黄の島であった。井戸を掘っても、硫黄臭い海水まじりの湯が出る」。昭和20年2月、米軍に包囲されながらも、日本軍は必死に戦っていたが、押し寄せる物量の前に徐々に攻略されてしまう。やがて弾薬も食料も尽き、決断の時が迫る。玉砕か、降伏か、人間の尊厳を問う衝撃の問題作。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

タイトルでもある「白い旗」の主人公は遠戚にあたる叔父である。彼は水木氏の兄の友人であったらしい。
水木氏の漫画に描かれているという話は聴いていたが、お正月に父の積読からそれを発見。しかも、彼が戦地から送った葉書のレプリカを父は作成し、栞として挟んでいた。
これには、一般的には名の知られていない英雄が漫画化されている。
戦争は確かに起こり、日本は負けた。
その表裏にあるリアルなドラマ。
奪われた時間。捻じ曲がる人生。
この事実をきちんと知ることを次世代に繋げたい。
幼い頃から娘には「ママンの課外授業」と題して感じて考える機会を与えた。
流行らないジャンルかもしれないが、どうしても大事にしたい一冊。

0
2025年01月04日

Posted by ブクログ

「白い旗」
「ブーゲンビル上空涙あり」
「田中頼三」
「特攻」
合計四つの中編。

迫力が凄まじい。
連合艦隊戦艦のプラモデル作りは、確かに作品作りに還元されていたのだと知る。
資料魔としての面もある、つくづく面白い漫画家だ。
冷静に考えてみると、海のど真ん中や空の真っ只中だから、手前や奥に比較物がない空間で、戦いを描写するってただごとじゃない。
1960年代前半だから貸本時代。
貸本版「河童の三平」と同時期。
水木プロ設立が1966年だから、水木本人の筆なのは間違いない。

1
2022年01月13日

Posted by ブクログ

貸本時代の作品らしく、荒い感じの雰囲気。ザラッと。『総員玉砕せよ!』の完成度を期待しているとちょっと読みづらいけど、水木先生だからね。

1
2010年08月18日

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