水木しげるのレビュー一覧
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水木しげるの実体験がベースとなった戦争漫画。白黒の漫画ですが、南国特有の湿度が伝わってくるようでした。
序盤は軍隊の理不尽さはあるものの、まだ平和。終わりに向けての悲惨さが尚更強調されます。従軍している兵隊も、指揮官も皆、普通の人間。玉砕を判断した若い指揮官に、上に立つ資質があったのか疑問に思うけれど、特定の思想に囚われた人はどこにでもいます。昔だから起こったことではなく、同じような状況があったとしたら、現代でも起こり得るのでは、と暗い気持ちになりました。
関係ない事のように思っても、実際に我が国で昔起こったこと。当然ですが、戦争なんて絶対にしてはいけないよね、と改めて感じさせる作品でした -
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ネタバレ漫画よりドラマが好きなのですが...
戦前の水木しげるが小学生だった頃のお話。
売られていく美和ちゃんが不憫でならず、茂はついお父さんに「美和を買うてくれ!」と言ってしまい、お父さんは「私には人買いの真似をしろというのか!」と茂を叱ります。
ですが、茂の気持ちに寄り添いながらもとても現実的で大事な話をします。
父「百歩譲ってあの子を買うとしよう。して、その金はどうする?」
茂「じいちゃんに借りる」
父「肝心なところを人に頼ってどうする。この家を売るか?」
茂「え!いや、オレはそげなことまでは...」
と言葉が出ない。
父「いいか、茂。本気で人を幸せにしようと思ったら、自分が傷つ -
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水木しげる『水木しげるの山』ヤマケイ文庫。
最近はヤマケイ文庫から矢口高雄、谷口ジロー、手塚治虫、白土三平など名だたる漫画家の作品が続々と刊行されるようになり、時代の変化を感じる。
ヤマケイ文庫だけに少々値段は張るものの、水木しげるの『山』をテーマにしたオリジナルアンソロジーとなっては、購入して読んでみる価値は大いにある。
深山や山里に住まう妖怪と人間が織りなす短編漫画12編の他、口絵にカラー版の日本の妖怪画24点とモノクロ版の世界の妖怪画12点を収録。
『山姫』。青年誌に掲載された短編。山中で迷い、怪異に遭遇するのはよくある話。2人の富山の薬売りが山中を3日間も迷い、辿り着いた灯の -
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前回の「日本人とはなにか」レビューで私は「死後の世界の魂は、日本人の多くは我々の生活圏内の直ぐ近くにいると思っている」という意味のことを書いたが、図らずも、本書を読むとその仮説を応援してくれているみたいに感じた。
本書は、3つの雑誌に書き継いだ氏の妖怪図鑑のようなものである。学術書ではないので、出典や証言の但し書きがない。人物或いは図が、具体的に何処を示していて、何処から事実に即していて、何処からが氏の創作なのかが判然としない。けれども、紐解けばわかるが、単なる氏の想像の産物として描いているわけではない。ことは推察できる。
前半160頁に渡り氏のカラー図画があり、後半150頁はその解説とな
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