水木しげるのレビュー一覧

  • 水木しげる厳選集 異

    Posted by ブクログ

    マニアック過ぎる!笑

    鬼太郎とは、また全然違う雰囲気
    私は鬼太郎のほうが好き

    ねずみ男が出て来て、ニヤついた

    0
    2024年08月05日
  • 総員玉砕せよ! 新装完全版

    Posted by ブクログ

    水木しげるが1973年に発表した長編漫画。著者が従軍した南方戦線で下された玉砕命令の顛末を描いた戦記作品。戦闘が主ではなく、一般兵たちの生活がユーモラスに描かれており、より身近に血の通った人間として感じられます。一方で、馬よりも下に見られていた兵士の死の描かれ方も他の作品とは異なると感じました。実体験がなければ、この描き方は出来なかっただろうと思います。玉砕に向けての上官の狂気を感じる命令や行動は恐ろしく、ラストのシーンも含め戦争への虚しさが残ります。「90パーセントは事実です」ということがもっとも怖い。

    1
    2024年07月28日
  • 水木しげる厳選集 異

    Posted by ブクログ

    「テルマエ・ロマエ」や「プリニウス」でお馴染みの漫画家ヤマザキマリが選ぶ水木しげる作品のアンソロジーで、60年台末から70年台に描かれた社会批判色が強めのものがセレクトされてる。扱われている題材も格差社会やルッキズムなどで水木しげるの先見性に驚くというべきか、日本社会は60・70年台から変わったようでその実態はちっとも変わっとらんのではないかというある種の諦念を抱くべきか・・・

    割とシリアスなテーマの作品が集められた中で「のんのんばあ」の「狐の座布団の巻」のような化け狸の金玉袋の話や、「河童の三平」の「屁道」のようなナンセンスな下ネタ話を入れ込んでくるのも良い。

    0
    2024年07月23日
  • 水木しげる厳選集 異

    Posted by ブクログ

    10篇の短編集だが意外にも既読の作品はなかった。ヤマザキマリによる選はけっこう渋いラインアップなのかも。最後の「終電車の女」が、主な舞台が戦後昭和20年代?の池袋ということもあり特に印象的。編者の解説によればつげ義春・池上遼一などがアシスタントをしていた時期とのことで、背景などを含めかなりのレベルの作品だと思う。

    0
    2024年07月17日
  • 決定版 ゲゲゲの鬼太郎2 吸血鬼エリート・妖怪獣

    Posted by ブクログ

    ★★★★☆2巻目は、自分が生まれた年に少年マガジンに掲載されていたものでした。新しい大怪獣が出てきたり、アニメでもよく見る猫女も出て来ました。鬼太郎は不死身の体質の設定です。毎回、鬼太郎が妖怪に攻撃されてから回復していく様子が面白いと思います。

    0
    2024年07月14日
  • 決定版 ゲゲゲの鬼太郎1 妖怪大戦争・大海獣

    Posted by ブクログ

    ★★★★☆水木しげるさんの本は、父親に『妖怪なんでも入門』を買ってもらってよく読んでいた記憶があります。アニメでは、子どもの頃によく見ていましたが、漫画自体、買って読むことが少なかったので、漫画にはどんな話しがあるのか?興味が湧いて手に取りました。私が生まれる前の作品もあって時代を感じさせる内容だと思います。全10巻、楽しみにしています。

    0
    2024年07月14日
  • 水木しげるの古代出雲

    Posted by ブクログ

    おおむね古事記の漫画化だが、タイトルどおり大国主命にクローズアップして、出雲王国の滅びに思いを馳せる内容。
    奇想天外な語りの古事記は、水木の不気味かわいい漫画と本当に相性がいい。
    水木自身が登場して、現代から古代の真実を推し量る場面が随所に出てくるが、このあたりも見所。

    0
    2024年07月09日
  • カランコロン漂泊記 ~ゲゲゲの先生大いに語る~

    Posted by ブクログ

    水木しげるの半生は、先の大戦を避けては通れない。軍隊組織の規範に忠実ではない彼の価値観は、上官のビンタでしごかれ不条理に感じるも妥協はすることはなかった。そんな意固地、いや信念が彼の世界観を揺るがないものとして確立していったのだろう。忖度や妥協は決して得策ではない。そう、損得というモノサシは胡乱な代物だと疑ってかかろう。そんな損得を具現化したのがあのネズミ男である。さすが。

    0
    2024年07月04日
  • 猫楠 南方熊楠の生涯

    Posted by ブクログ

    田辺の小さな神社と、そこに息づく生き物達や粘菌を一生をかけて守ろうとした熊楠の生涯。
    破天荒な熊楠に翻弄されながらも、同じ志を持ち権力と真正面からぶつかり闘う。熊楠の友人達の優しさに泣ける。
    熊楠も仲間がいてくれたからこそ、歴史に名を残す学者になれたんではと思った。
    猫楠とその彼女、魔女とタッグを組んでる老猫。猫達が可愛すぎ。

    0
    2024年07月02日
  • 決定版 ゲゲゲの鬼太郎5 朧車・妖怪大裁判

    Posted by ブクログ

    1968~1969年の週刊少年マガジン掲載分を収録。漫画家の水木とともに妖怪の世界に囚われてしまう、アニメ「墓場鬼太郎」にも登場したストーリー「朧車」、鬼太郎が裁判にかけられる「妖怪裁判」など中編をメインに収録。

    0
    2024年06月09日
  • 決定版 ゲゲゲの鬼太郎3 鏡合戦・妖怪軍団

    Posted by ブクログ

    第3巻から「ゲゲゲの鬼太郎」のタイトルで発表された作品を収録。1967~1968年の週刊少年マガジンに掲載されたもので、妖怪ポストや砂かけ婆の経営する妖怪アパートも登場し、お馴染みの鬼太郎ワールドに近づきつつあります。悪魔ベリアルや、南方妖怪の「あかなめ」も登場し、ワールドワイドな展開も。

    0
    2024年06月06日
  • 総員玉砕せよ! 新装完全版

    Posted by ブクログ

    「玉砕」なんて言葉がフツーに、いや、命令としてまかり通るなんて日本くらいなもんだろうなと思う。現代にも変わらず続く愚行の精神。この国に無くて今後も望めそうに無いものが、基本的人権の教育と、過去から学ぶ姿勢。

    1
    2024年05月18日
  • ほんまにオレはアホやろか

    Posted by ブクログ

    想像を遥かに超える、水木さんの壮絶で過酷な半生にまず驚きます。
    そして、いつもギリギリのところで難を逃れる
    水木さんの不思議なマイペースさ、自由さ、柔軟さに心を掴まれてしまいました。
    とても面白かったです。

    戦争では何度も命が危うい場面に遭遇するも、
    機転を効かせたり、生来の不思議な魅力で人を味方につけたりでなんとか難を逃れ(片腕は失うも)、

    戦後は紙芝居作家で苦労した後、
    極貧の貸本マンガ家となり、年中無休で一日16時間も原稿を描く生活を送ります。
    そして40歳を超えてようやく、雑誌マンガの時代がやってきて、『鬼太郎』で大成の時が…!

    幼少期から一風変わったところのあった水木さん。

    0
    2024年05月07日
  • 水木しげるの遠野物語

    Posted by ブクログ

    水木先生の神秘や自然に対するリスペクトを根底に感じつつ、どこかコミカルさもあり親しみやすかった。こんな遠野物語嬉しくなっちゃう。遠野はぜひ行ってみたい場所のひとつ。

    0
    2024年05月06日
  • 墓場鬼太郎(6) 貸本まんが復刻版

    Posted by ブクログ

    水木しげるさんのことを知ると、オカルト、スピリチュアル、民俗、風俗、歴史、伝承とかはたまた自然とか、そういうものが心にあるってとても豊かなことだなと思わされる。
    おばあちゃんの知恵袋を大事にしながら生きていきたい。そういうのを未来にも残していきたい。お天道様は見てる。

    0
    2024年04月20日
  • 総員玉砕せよ! 新装完全版

    Posted by ブクログ

    戦争は地獄だということをこれ程までに訴えかけてくれる漫画は当時としては珍しかったんだろうな。
    水木しげるのなんとも言えない人間味のあるキャラクター達がいとも容易く、あっけなく、強制的に死んでいくことのインパクトが凄い。
    最後の聖ジョージ岬での全員特攻は創作らしいけど、あのラストによって戦時中の異常さがくっきりと浮き彫りになった。
    わからないけど、なにかに祈らずにはいられない壮絶なラストだった。

    1
    2024年01月26日
  • 決定版 ゲゲゲの鬼太郎2 吸血鬼エリート・妖怪獣

    Posted by ブクログ

    テレビアニメで見てる鬼太郎とはイメージが全然違って、原作は少し嫌な感じの鬼太郎でした。しかも、ちょっと弱かったりして。でもそこがおもしろいっちゃおもしろい。

    0
    2023年11月30日
  • 水木サンの幸福論

    Posted by ブクログ

    2023.08.30
    戦争を生き抜いて漫画家としても大成功した著書の語る幸福論は難しいことを言っていないだけに重い。往々にして難しいことはシンプルに表現できるのだと考えさせられる。最後に掲載されている著者の長女が自殺を考えていた少女時代のちょの教えに救われたことについて述べた部分も秀逸。読む価値ある。

    0
    2023年08月30日
  • ほんまにオレはアホやろか

    Posted by ブクログ

    読みやすさがあって忙しい時に数日にまたがり読んだけどすんなり入ってきやすかった。
    どんな人でもその人の人生を真っ当に素晴らしく生きていけることを教えてもらえた。

    0
    2023年08月14日
  • 漫画で知る「戦争と日本」ー壮絶!特攻篇ー

    Posted by ブクログ

    帯の「戦争は人間を悪魔にする。」という言葉に尽きる。天皇のため、お国のためと言い聞かせられ、自分の頭で考えて行動する機会ごと奪われる。こんなに愚かなことはないと歴史がはっきりと示していて、誰もがわかっているはずなのに、なぜ今も戦争が続いているのか…。なぜ止められないのか…。

    戦争のことや、戦争で日本軍が何をしていたかを知るきっかけにはなると思う。ぜひ、敗走記篇も読んでみたいです。

    0
    2023年08月08日