水木しげるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「テルマエ・ロマエ」や「プリニウス」でお馴染みの漫画家ヤマザキマリが選ぶ水木しげる作品のアンソロジーで、60年台末から70年台に描かれた社会批判色が強めのものがセレクトされてる。扱われている題材も格差社会やルッキズムなどで水木しげるの先見性に驚くというべきか、日本社会は60・70年台から変わったようでその実態はちっとも変わっとらんのではないかというある種の諦念を抱くべきか・・・
割とシリアスなテーマの作品が集められた中で「のんのんばあ」の「狐の座布団の巻」のような化け狸の金玉袋の話や、「河童の三平」の「屁道」のようなナンセンスな下ネタ話を入れ込んでくるのも良い。 -
Posted by ブクログ
想像を遥かに超える、水木さんの壮絶で過酷な半生にまず驚きます。
そして、いつもギリギリのところで難を逃れる
水木さんの不思議なマイペースさ、自由さ、柔軟さに心を掴まれてしまいました。
とても面白かったです。
戦争では何度も命が危うい場面に遭遇するも、
機転を効かせたり、生来の不思議な魅力で人を味方につけたりでなんとか難を逃れ(片腕は失うも)、
戦後は紙芝居作家で苦労した後、
極貧の貸本マンガ家となり、年中無休で一日16時間も原稿を描く生活を送ります。
そして40歳を超えてようやく、雑誌マンガの時代がやってきて、『鬼太郎』で大成の時が…!
幼少期から一風変わったところのあった水木さん。
自
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