水木しげるのレビュー一覧
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水木先生は、信者ぢゃないやお弟子から、南方熊楠と比較されてきたが、なのでまえ「ざっくり熊楠伝」はあったのだが、これは南方大先生が紀州へ引きこもってから、謎のぬこの目を通して彼は幸福だったかを説く。
息子さんが発狂したり隣家と抗争したり、いろいろあった様を書くが、幸福であるかはうにゃうにゃ。
これ...続きを読むPosted by ブクログ -
自叙伝とは、それを書く事を許される地位のある人によるものだから、どうしてもドラマチックな苦労話からの成功体験仕立てになりがちだ。だから、ストーリーの設定は違えど似たような帰結になり、挙げ句の果てに自己啓発的な売り方がされもすれば、これは、読む前から内容が分かってしまうツマラナイ感じがしてしまう。でも...続きを読むPosted by ブクログ
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南方熊楠は、慶応3年、和歌山に生まれた博物学者である。
博物学者とひと言で言うが、その興味は広く、民俗学や生物学、人類学、生態学とさまざまなものに渡った。記憶力は驚異的で、よそで100冊の本を読んできて、家に帰ってから書き起こすほどであったという。語学力も抜きん出ており、18ヶ国語を操った。英学術誌...続きを読むPosted by ブクログ -
漫画なのに、読むのに時間がかかった。
戦争時の説明は難しくてよくわからなかったけど、ニューブリテン島での生活、引き揚げてからの生活はかなりリアルで、庶民として兵に取られ、マラリアにかかるわ、殺されかけるわ、帰ってきてからも貧困で、奇跡の連続で生き抜いた一庶民としての水木しげる、いや武良しげるの当時の...続きを読むPosted by ブクログ -
この作品には作者が戦争中ジャングルで出会った怪をはじめ、日本の妖怪だけでなく世界の妖怪がたくさん紹介されている。この年になって初めて聞いた妖怪がいっぱいで、子供の時のワクワクを久しぶりに感じながら読みました。Posted by ブクログ
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水木先生の頭の中を見てみたい。これはギャグなのかシリアスなのか……ストーリーもあるようなないような、まるで神話を読んでいるような目眩がするのである。Posted by ブクログ
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ラストは今までよりもさらにさらに大きくうねって大団円(?)。いやー、なんちゅう展開や。我々が普段親しんでいる漫画の文法を大きく外れた、稀有な物語。Posted by ブクログ
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その飄々としたお人柄に加えて"両親が心配して一年遅らせて小学校に入れた"などのエピソードから想像しがちなのんびりした少年時代、でもそれは水木サン一流の照れ隠しであり実の姿は凄まじい天才少年であったことを裏付ける貴重な書簡集。
その出征を前に懊悩たる思いを書き綴った手記や戦地からの手紙は哲学そのもので...続きを読むPosted by ブクログ -
中巻を飛ばして読んでしまった。境港、調布と偶然水木しげるのゆかりの地を回ったあとに読んだ為、点が線になり大変面白かった。色々な名言を残されているが、才能があるとはいえ漫画家として開花して本当にラッキーな人物だと思う。
南の島の虜になる気持ち、、分かる、、Posted by ブクログ -
境港、調布と偶然水木しげるのゆかりの地を回ったあとに読んだ為、点が線になり大変面白かった。色々な名言を残されているが、才能があるとはいえ漫画家として開花して本当にラッキーな人物だと思う。Posted by ブクログ
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漱石の猫方式で南方熊楠の日常を描く傑作。
とにかくチンポと反吐まみれ。
研究成果云々ではなく熊楠自身の人間性により曼荼羅が体感できるよう描かれている。
誠実な描き方で、しっかりと伝わってくる。
バイタリティの固まりにバイタリティを上塗りしたような超人的超人。
こういう人に限って「人が好き」...続きを読むPosted by ブクログ