水木しげるのレビュー一覧

  • 水木サンの幸福論

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    8月、特に前半は散々だった。だから癒やしを求めに旅に出た。そこでせっかくだからと寄った境港にある水木しげる記念館で水木しげる先生の半生に出会い、そして彼の言葉にずいぶん励まされた。そんなとき、この本を購入した。

    水木先生の半生についてが大半を占めているこの本だが、冒頭に示されている幸福七カ条には、このようにある。

    第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
    第二条 しないではいられないことをし続けなさい。
    第三条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追求すべし。
    第四条 好きの力を信じる。
    第五条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
    第六条 なまけ者にな

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    2024年08月31日
  • 戦争×漫画 1970-2020

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    戦争を扱う作品集。切り口は様々。初出は、古いもので1972年、新しいもので2019年。戦後ある程度経ってから世に出たものである。著者略歴をみると、戦後生まれの方がほとんど。体験していないものが戦争を語る。かつては批判されたものだという。それでは、いつか忘れ去られる。角田光代さんが危機感を述べている。…悲しく終わる話、心に染み入る話、インパクトを残す話、示唆に富んでいる話、残念ながら意味がわからなかった話。漫画という媒体では画の力が大きい。それは毒にも薬にもなるが、描かれることで後の世に伝わる何かがある。

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    2024年08月25日
  • 水木しげる厳選集 虚

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    ちくま文庫オリジナルの水木しげるアンソロジーの第2弾。選者は俳優の佐野史郎。

    前巻のヤマザキマリとはまた違った貸本時代の短編を中心とした如何にも佐野史郎が好きそうなラインナップ。選者によってここまでテイストの違うアンソロジーが出来るというのが水木しげるという漫画家の凄さとうか捉えどころの無さだなと思う。

    水木しげるはヤマザキマリが選んだような割とストレートな社会批判をやったりする一方で、ナンセンスや下ネタ、ねずみ男的なエゴや享楽性の肯定だったり、或るいは全てを突き放したような無常感や諦念、虚無を感じさせるものだったり本当に捉えどころがないが、同時にどれを読んでも「水木しげる」という描かれる

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    2024年08月14日
  • 水木しげる厳選集 虚

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    水木しげる、佐野史郎・編『水木しげる厳選集 虚』ちくま文庫。

    『水木しげる厳選集 異』に次いで2ヶ月連続の刊行。俳優の佐野史郎がセレクトした19編の短編を収録。

    ちょっと怖い怪異譚から、人間の愚かさを皮肉るユーモラスな短編など幅広い短編がセレクトされている。

    『約束』。絵が『ガロ』っぽい青年向けマンガ。昔、友人と交わした約束。

    『魔石』。W・W・ジェイコブスの名作『猿の手』をベースにしたホラー。猿の手が奇妙な石に変わっている。ストーリーは『猿の手』とほぼ同じ。

    『はかない夢』。欲を張り過ぎれば良いことは無いということか。ある日の、カン太が家に迷い込んで来たねずみ男のような風体のカミサ

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    2024年08月11日
  • ゲゲゲの鬼太郎 スポーツ狂時代

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    雑誌「週刊実話」で連載されていた水木しげるの「新ゲゲゲの鬼太郎 スポーツ狂時代」。墓の下高校からドロップアウトした鬼太郎の生活を描いた作品。「青春時代」からの続きで、今回もエロや下ネタがたくさんの大人向けな鬼太郎です。スポーツとして相撲や野球がメインになっているのが時代を感じます。Kissをパロッたバンドを組ませたり水木先生のアンテナの幅広さが凄い。それにしても先祖の霊毛で編んだちゃんちゃんこの扱いが色々と酷い。子供の頃はあんなに大事にしてたのに。「スポーツ狂時代」の続きの「新ゲゲゲの鬼太郎」も読みたい。

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    2024年08月11日
  • ゲゲゲの鬼太郎 青春時代

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    雑誌「週刊実話」で連載されていた水木しげるの「続ゲゲゲの鬼太郎」。墓の下高校に通うことになった鬼太郎の生活を描いた作品。鬼太郎、目玉おやじ、ねずみ男などお馴染みのキャラクターが登場します。掲載誌を見れば分かりますが、ネタがかなりエロ、または下ネタに寄っており、大人向けな鬼太郎です。ある意味、青春時代。なんだかんだ言って鬼太郎とねずみ男は良いコンビです。妖怪よりも宇宙人の出番が多いのはUFOブームだったからですかね。子供には見せられないけど、かつて子供だった人たちには読んで欲しいです。独特な世界観にハマる。

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    2024年08月11日
  • 水木しげる厳選集 異

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    某賞の審査員をしている方が編まれている+水木しげる先生の駆け出しファン(「のんのんばあとオレ」が好きです)なので、編者さんの好きな物語の傾向を知れればというシタゴコロもあったのですが、そこは漫画のパワーに蹴散らされました。コケカキイキイが好きです。

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    2024年08月07日
  • 水木しげる厳選集 異

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    マニアック過ぎる!笑

    鬼太郎とは、また全然違う雰囲気
    私は鬼太郎のほうが好き

    ねずみ男が出て来て、ニヤついた

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    2024年08月05日
  • 総員玉砕せよ! 新装完全版

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    水木しげるが1973年に発表した長編漫画。著者が従軍した南方戦線で下された玉砕命令の顛末を描いた戦記作品。戦闘が主ではなく、一般兵たちの生活がユーモラスに描かれており、より身近に血の通った人間として感じられます。一方で、馬よりも下に見られていた兵士の死の描かれ方も他の作品とは異なると感じました。実体験がなければ、この描き方は出来なかっただろうと思います。玉砕に向けての上官の狂気を感じる命令や行動は恐ろしく、ラストのシーンも含め戦争への虚しさが残ります。「90パーセントは事実です」ということがもっとも怖い。

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    2024年07月28日
  • 水木しげる厳選集 異

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    「テルマエ・ロマエ」や「プリニウス」でお馴染みの漫画家ヤマザキマリが選ぶ水木しげる作品のアンソロジーで、60年台末から70年台に描かれた社会批判色が強めのものがセレクトされてる。扱われている題材も格差社会やルッキズムなどで水木しげるの先見性に驚くというべきか、日本社会は60・70年台から変わったようでその実態はちっとも変わっとらんのではないかというある種の諦念を抱くべきか・・・

    割とシリアスなテーマの作品が集められた中で「のんのんばあ」の「狐の座布団の巻」のような化け狸の金玉袋の話や、「河童の三平」の「屁道」のようなナンセンスな下ネタ話を入れ込んでくるのも良い。

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    2024年07月23日
  • 水木しげる厳選集 異

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    10篇の短編集だが意外にも既読の作品はなかった。ヤマザキマリによる選はけっこう渋いラインアップなのかも。最後の「終電車の女」が、主な舞台が戦後昭和20年代?の池袋ということもあり特に印象的。編者の解説によればつげ義春・池上遼一などがアシスタントをしていた時期とのことで、背景などを含めかなりのレベルの作品だと思う。

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    2024年07月17日
  • 決定版 ゲゲゲの鬼太郎2 吸血鬼エリート・妖怪獣

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    ★★★★☆2巻目は、自分が生まれた年に少年マガジンに掲載されていたものでした。新しい大怪獣が出てきたり、アニメでもよく見る猫女も出て来ました。鬼太郎は不死身の体質の設定です。毎回、鬼太郎が妖怪に攻撃されてから回復していく様子が面白いと思います。

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    2024年07月14日
  • 決定版 ゲゲゲの鬼太郎1 妖怪大戦争・大海獣

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    ★★★★☆水木しげるさんの本は、父親に『妖怪なんでも入門』を買ってもらってよく読んでいた記憶があります。アニメでは、子どもの頃によく見ていましたが、漫画自体、買って読むことが少なかったので、漫画にはどんな話しがあるのか?興味が湧いて手に取りました。私が生まれる前の作品もあって時代を感じさせる内容だと思います。全10巻、楽しみにしています。

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    2024年07月14日
  • 水木しげるの古代出雲

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    おおむね古事記の漫画化だが、タイトルどおり大国主命にクローズアップして、出雲王国の滅びに思いを馳せる内容。
    奇想天外な語りの古事記は、水木の不気味かわいい漫画と本当に相性がいい。
    水木自身が登場して、現代から古代の真実を推し量る場面が随所に出てくるが、このあたりも見所。

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    2024年07月09日
  • カランコロン漂泊記 ~ゲゲゲの先生大いに語る~

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    水木しげるの半生は、先の大戦を避けては通れない。軍隊組織の規範に忠実ではない彼の価値観は、上官のビンタでしごかれ不条理に感じるも妥協はすることはなかった。そんな意固地、いや信念が彼の世界観を揺るがないものとして確立していったのだろう。忖度や妥協は決して得策ではない。そう、損得というモノサシは胡乱な代物だと疑ってかかろう。そんな損得を具現化したのがあのネズミ男である。さすが。

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    2024年07月04日
  • 猫楠 南方熊楠の生涯

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    田辺の小さな神社と、そこに息づく生き物達や粘菌を一生をかけて守ろうとした熊楠の生涯。
    破天荒な熊楠に翻弄されながらも、同じ志を持ち権力と真正面からぶつかり闘う。熊楠の友人達の優しさに泣ける。
    熊楠も仲間がいてくれたからこそ、歴史に名を残す学者になれたんではと思った。
    猫楠とその彼女、魔女とタッグを組んでる老猫。猫達が可愛すぎ。

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    2024年07月02日
  • 決定版 ゲゲゲの鬼太郎5 朧車・妖怪大裁判

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    1968~1969年の週刊少年マガジン掲載分を収録。漫画家の水木とともに妖怪の世界に囚われてしまう、アニメ「墓場鬼太郎」にも登場したストーリー「朧車」、鬼太郎が裁判にかけられる「妖怪裁判」など中編をメインに収録。

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    2024年06月09日
  • 決定版 ゲゲゲの鬼太郎3 鏡合戦・妖怪軍団

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    第3巻から「ゲゲゲの鬼太郎」のタイトルで発表された作品を収録。1967~1968年の週刊少年マガジンに掲載されたもので、妖怪ポストや砂かけ婆の経営する妖怪アパートも登場し、お馴染みの鬼太郎ワールドに近づきつつあります。悪魔ベリアルや、南方妖怪の「あかなめ」も登場し、ワールドワイドな展開も。

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    2024年06月06日
  • 総員玉砕せよ! 新装完全版

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    「玉砕」なんて言葉がフツーに、いや、命令としてまかり通るなんて日本くらいなもんだろうなと思う。現代にも変わらず続く愚行の精神。この国に無くて今後も望めそうに無いものが、基本的人権の教育と、過去から学ぶ姿勢。

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    2024年05月18日
  • ほんまにオレはアホやろか

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    想像を遥かに超える、水木さんの壮絶で過酷な半生にまず驚きます。
    そして、いつもギリギリのところで難を逃れる
    水木さんの不思議なマイペースさ、自由さ、柔軟さに心を掴まれてしまいました。
    とても面白かったです。

    戦争では何度も命が危うい場面に遭遇するも、
    機転を効かせたり、生来の不思議な魅力で人を味方につけたりでなんとか難を逃れ(片腕は失うも)、

    戦後は紙芝居作家で苦労した後、
    極貧の貸本マンガ家となり、年中無休で一日16時間も原稿を描く生活を送ります。
    そして40歳を超えてようやく、雑誌マンガの時代がやってきて、『鬼太郎』で大成の時が…!

    幼少期から一風変わったところのあった水木さん。

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    2024年05月07日