水木しげるのレビュー一覧
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水木しげる『総員玉砕せよ! 新装完全版』講談社文庫。
没後に発見された『総員玉砕せよ!』構想ノートを巻末特別収録という新装完全版。
太平洋戦争に従軍した水木しげるの実体験に基づく戦争漫画の傑作。
この平和なはずの現代、ロシアがウクライナに侵攻を続けている。侵攻という生やさしいものではなく、非人道的な兵器まで使い、無差別攻撃を行っており、もはやジェノサイドと言っても過言ではない。世界各国はロシアを批難し、ウクライナを間接的に支援するものの核兵器による報復を恐れてなのか、ロシアを直線的に攻撃することはしない。イラクやアフガニスタンを攻撃したアメリカですらロシアには手出しをしない。誰もが戦争の -
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ネタバレ全体的に穏やかな語り口の作品や戦場そのものよりも市井の人々を描く作品が多いように思われた。また、戦争を経験していない作家の作品も多く、同じく戦争を経験していない私には心強く感じられた。
特に印象深かった作品は以下
「菜々子戦記」さそうあきら
お馬鹿さんな菜々子が、無学だったことで戦争の話題で人を傷つけたり理解できなかったりして、一生懸命歴史を勉強する。私もそういう気持ちを持ち続けようと思わされた。
「LOVE STORY’KILLED.」高橋しん
これは元々好きな作品。戦争のぐちゃぐちゃの醜さや人間の極限の精神状態はこんな感じなのかなと想像する。「なにするんですかぁ」の無力さ無機質さがこ -
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ゲゲゲの鬼太郎で有名な水木しげる氏のエ漫画とエッセイ。淡々と語る死生観を読んでいると、激動の時代を生き抜いたからこそ悲観的にならないのかもしれないと考えさせられた。太平洋戦争で最前線に送られ、仲間がどんどん死んでいく。現代の我々にとっては異常な非日常空間にしか見えないのだが、水木氏の視点は「非日常の中の日常生活」に注がれている。
食べる、寝る、暮らす。戦死や慰安婦、軍隊での暴力など一般的な戦争の本では悲壮感が漂う表現になる題材だが、水木氏の語り口においては善悪とは異なるレイヤーに存在しているように感じる。
平和な時の命も、戦時下の命も、同じように一つの命なのだ。
漫画の中で水木氏の飼い猫が語 -
Posted by ブクログ
下巻は戦後編。漫画家から、兼冒険家へ。
思い返せば幼少期の鬼太郎好き、悪魔くん好きから、水木好きへ発展しなかったのは、返す返すも勿体なかった。
が、鬼太郎6期に後押しされ、2019年夏に「追悼水木しげる ゲゲゲの人生展」に行き、キャラクターだけでなく水木サン自身を好きになってから、マイペースに読んで、いい読み方ができていると思う。
あの展覧会はよかったなー。再入門として最適だった。展覧会の多くが本作をベースにしていたのだ。
そして本作、他の自伝漫画やエッセイと重複が多いが、柱として読み返していきたい出来。
個人的には戦後の紙芝居と貸本の凋落、漫画黎明についてもっと読みたかったが。
131ペ
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