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茂の求めていた“地上の楽園”は何処へ…。『ゲゲゲの鬼太郎』の大ヒットで一躍大人気作家となった茂。やがて時代は昭和から平成へ――。そして、茂は再び、数十年ぶりに思い出の地、南の島を訪れた……。
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Posted by ブクログ
昭和36年結婚式〜平成3年。巻末、水木しげる詳細年譜 装丁裏側「あなたが今、貧乏だからといって落胆しとったらイカン。明日”金霊”が飛んで来るかもわからん。妖怪は、気まぐれですから。」 上中下、三冊一気に読みきるのがよろしいかと思う。南方病やトペトロの葬儀のところは特に何度読んでもあきない。妖怪と会っ...続きを読むたり、ヘンな像やマスクを買ったり、逐一興奮して鼻から息がフーンとでるのとか、ものすごく共感できて一緒にフーンと鼻息をだしてしまいます。そしてこの食欲にただただ脱帽。なんといっても、戦時自伝にありがちな思想の押し売りが一切無いところがすばらしいと思う。私の世代に妖怪好きが多いのは水木先生の功績であろうと思います。妖怪万歳、大食万歳。
前半は、戦後から高度成長期の間、収入を得ることが困難で、相当苦労したこと。そして後半は、鬼太郎が売れ出した後の話が描かれている。 戦後の日本は、皆が貧しく腹を空かす時代であった。著者も例外なく、食べ物を求め、右往左往したことが描かれている。 鬼太郎がテレビ放送されてからは、収入も安定したようで...続きを読む、よく海外に行っている。戦時中滞在していたラバウルに行き、現地で亡くなった戦友の供養と当時知り合った原住民との交流など、計十数回行ったようだ。また、戦後の彼は、戦時中とは違う、別の意味で珍し体験をしているようだ。いずれにしても「幸せいっぱいです」と描かれている。
下巻は戦後編。漫画家から、兼冒険家へ。 思い返せば幼少期の鬼太郎好き、悪魔くん好きから、水木好きへ発展しなかったのは、返す返すも勿体なかった。 が、鬼太郎6期に後押しされ、2019年夏に「追悼水木しげる ゲゲゲの人生展」に行き、キャラクターだけでなく水木サン自身を好きになってから、マイペースに読ん...続きを読むで、いい読み方ができていると思う。 あの展覧会はよかったなー。再入門として最適だった。展覧会の多くが本作をベースにしていたのだ。 そして本作、他の自伝漫画やエッセイと重複が多いが、柱として読み返していきたい出来。 個人的には戦後の紙芝居と貸本の凋落、漫画黎明についてもっと読みたかったが。 131ページ、宮軍曹の顔を見て、あー! ヘウレーカ!と来た。 中島らも「中島らものたまらん人々」などのエッセイでらもさんがイラストを描いているが、顔の描き方がよく似ているのだ。 思えばらもさんも南方病で、ヒッピーやクスリやサケや別の方面からオバケや精霊に惹かれていた人だった、はず。 らもさんに教えられた澁澤もフランスを経てオリエンタリズムへ、澁澤の敬愛する三島もアジアへ、足穂ももちろん山本五郎左衛門だし、つながっている……そして水木しげるが昭和を貫く柱のごとき存在として、存在する……。 もちろん当人は自分の興味の赴くままだったのだろうけれど。勝手に後追いしちゃう。
中巻を飛ばして読んでしまった。境港、調布と偶然水木しげるのゆかりの地を回ったあとに読んだ為、点が線になり大変面白かった。色々な名言を残されているが、才能があるとはいえ漫画家として開花して本当にラッキーな人物だと思う。 南の島の虜になる気持ち、、分かる、、
ギャグ漫画家としての水木の本領が遺憾なく発揮されている。 けっこうハチャメチャのギャグだよなあ。しみじみと面白い。
水木しげる氏の半生が、自伝的に描かれている。 平和だった昭和の時代、そして第2次世界大戦、終戦、敗戦後の日本と、激動の時代がありありと描き出されている。 忘れてはならない大切なこと、ここには生きた昭和史が詰め込まれている。
つげ義春がアシスタントだった時代がありました 貸本に書いてももうからない日々が長く 売れたら書いても書いても各社締め切りがくる 一日も休めない日々に見受けられました 死に目あった ニューギニアを何度も訪れてました 戦中より島民と親戚のように付き合ってたから
結婚から、最近の様子まで。 読んでいて、あれっ?と思うと、水木サンの空想の話だったり、現実と空想の区別がつきづらい構成でした。
水木先生の回顧と妄想が混在して、しかも自筆の漫画化って読者は中毒をおこしそうになる 面白いけど、アテられてくたびれる
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