水木しげるのレビュー一覧

  • ねぼけ人生

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    奇人変人のイメージが強いし、インターネット上ではかくも鬼畜のように書かれていたり
    本人の言葉でも あまりにもくだらなかったり汚かったり馬鹿らしい話が多いけれど、その バカのマントで身を覆ってきた人なんだろう 本当は誰よりも繊細で、心配性で、悲しがりだったのかもしれん 分からんけど

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    2018年07月25日
  • 猫楠 南方熊楠の生涯

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    ネタバレ

    汚い。汚すぎる。ち●こ、ゲロが出まくりである。だから信頼できる。やべぇ奴すぎて、漫画にピッタリだ。猫可愛い。

     読んでて身体がかゆくなりました。



     はっきりいって、南方熊楠が何をやったかについてはよくわからない。それは他の本で読め。

     でも熊楠の人間味がよくわかる。そういうところがいい。彼の人間性に迫るために、猫の視点にしたのだから。猫の動きが愛嬌があっていいなぁ。

     「タクト」の話が、その部分だけが急激にまじめだったな。
     自然の摂理のような意味でタクトという言葉を使っていたが、鶏の卵を例に挙げている。鶏の卵は外敵に割られないように固いが、中から雛が出てこれるだけの固さでもある。絶妙なバランスで硬さがきまっている。これがタクトだという。
     人間もまた、外圧と内圧のはざまでバランスをとっている。世間体を演じる自己統制てきな自分と、内面世界の本能に忠実な自分。
     建前と本音ってやっぱり大事なんね。天衣無縫の熊楠もやっぱり建前はわかっていたんだもなぁ。

     あと、マラにフマキラーを突っ込むところも好き。

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    2018年07月12日
  • 補巻 媒体別妖怪画報集 水木しげる漫画大全集(5)

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    『秘密の動物誌』とかから取材したものが描いてある
     「オオナゾベーム」とか「イカモドキ」など、鼻行類も出てくる。
     いいけど松本(長野県)のどこぞにある異世界でどうのって、この絵って「日本の天国」の絵の使ひ回しだってな(話がアレなのだが若干嬉しい)。

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    2018年07月01日
  • 猫楠 南方熊楠の生涯

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    南方熊楠の伝記漫画かな?と思って購入。読んでみると、熊楠の人生を元にしたファンタジーのような妖怪もののような民俗学チックな話のような、不思議な漫画だった。

    幽霊の描き方や、緑深い山林の描き方が素晴らしい。細かな点描による印影のおかげで、一コマ一コマがまさに芸術だ。絵から、草木の生命が空気に満ちているのを感じる。点描はトーンを貼っているのではなくペンで描いたものらしいと聞いたことがある。すごい技術だなと改めて思った。

    南方熊楠がどんな人物だったのか興味が湧いた。

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    2018年06月19日
  • ゲゲゲの鬼太郎(4)

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    四国八百八たぬきとの対決シリーズ「妖怪獣」。
    妖怪狸は剽軽や滑稽なイメージなんですが、こちらの狸は恐ろしさがあふれています。

    結構怖いぞ。

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    2018年06月16日
  • ゲゲゲの鬼太郎(2)

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    鬼太郎第2巻。
    ここで登場、西洋妖怪親玉バックベアード。鬼太郎のおかげで、真女神転生Ⅰでも、外道最上位の悪魔として登場してます。金子一馬画集の解説でも、鬼太郎云々と書いてますね。影響力の強さ。

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    2018年05月22日
  • ゲゲゲの鬼太郎 鬼太郎地獄編 他 水木しげる漫画大全集

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    けっこう あっちとかそっちで出てるやつが入ってて良い。
     『ブルートレインおばけ号』が何となく好きなので、入ってるのは大変よろしい。
     うむっ。

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    2018年05月04日
  • 木槌の誘い 水木しげる漫画大全集

    ネタバレ 購入済み

    『稲生物怪録』を題材に

    『稲生物怪録』に興味があり購読しました。前半は『稲生物怪録』、後半は作者とアリャマタコリャマタ(荒俣宏)らが縄文時代の精霊信仰などから妖怪の真実を追い求めようと不思議体験をする話。

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    2018年03月31日
  • ほんまにオレはアホやろか

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    笑った!でも、戦前から戦後を逞しくマイペースに生き抜いて、アホみたいなのに絶対天才だと思う。前向きになれる本。

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    2018年03月24日
  • 神秘家列伝 其ノ壱

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     先生はこの本の中でかういふ企画を興すにあたって、「老けた」的なことを言ってゐるが、ブードゥーの鼻祖マカンダルについてのいろいろでは、ブードゥーの「神話」としてシニカルに捉へてゐたり、けっこうまだまだこのぢぢいは現役。
     その作者の、「幸福観察学」がこの本でも何となく、出てくる。

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    2018年03月20日
  • 猫楠 南方熊楠の生涯

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    水木先生は、信者ぢゃないやお弟子から、南方熊楠と比較されてきたが、なのでまえ「ざっくり熊楠伝」はあったのだが、これは南方大先生が紀州へ引きこもってから、謎のぬこの目を通して彼は幸福だったかを説く。
     息子さんが発狂したり隣家と抗争したり、いろいろあった様を書くが、幸福であるかはうにゃうにゃ。
     これ読んだ後、南方熊楠全集読んでたら、「フマキラー」が出てきた。あああ、フマキラーだ。

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    2018年03月09日
  • 水木版 妖怪大戦争

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    先日の交換会でいただいたので、目の冴えちゃった夜に読んでみました~~w

    いやー、ストーリーはともかく、水木先生の画は素晴らしいな!!!

    京極センセとか登場してるし!www

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    2017年11月05日
  • 猫楠 南方熊楠の生涯

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    南方熊楠は、慶応3年、和歌山に生まれた博物学者である。
    博物学者とひと言で言うが、その興味は広く、民俗学や生物学、人類学、生態学とさまざまなものに渡った。記憶力は驚異的で、よそで100冊の本を読んできて、家に帰ってから書き起こすほどであったという。語学力も抜きん出ており、18ヶ国語を操った。英学術誌、Natureへの論文掲載は51本あり、単著では最多という。
    これだけであれば、天才・秀才というところだが、熊楠の尋常ならざるところは、その学識だけではなかった。癇癪持ちで著しい奇行はおよそ凡人のものではなかった。一例を挙げれば自由自在に嘔吐ができ、気に入らない相手には吐瀉物を吹きかけることができたという。猥談も大好きで始終一物をぶら下げて歩くが、一方で意中の相手を目の前にするともじもじしてしまう。ある種、無邪気と言ってよく、子供がそのまま大人になったようであった。浮世離れしているというか、出世や金銭には興味がなく、自分の感覚に素直な人物であったのだろう。

    そんな「怪人」を、妖怪を描かせたら右に出る者がいない水木しげるが描くのだから、濃くならないはずがない。
    水木は怪人・熊楠を描く狂言回しとして、1匹の猫を配す。熊楠は実際、猫好きであったことが知られており、どんなに困窮しても、手元には常に猫がいたという。食べ物は自分がしゃぶった残りかすを猫に与え、布団代わりに猫と寝たというから恐れ入ったものである。
    物語は熊楠がアメリカ・イギリスへの外遊後に和歌山に戻ったところから始まる。熊楠は野良猫を飼い、これを「猫楠」と名付ける。実は猫語も操れる熊楠は、それまでの体験を語って聞かせたり、研究に伴ったりする。猫はこの後、熊楠の半生をじっくり見ていくことになる。

    熊楠が熱心に取り組んだ粘菌の話もあれば、自身の結婚にまつわる逸話もある。遠野物語のように、妖しのものとのエピソードもある。大小さまざまな事件に熊楠が奮闘する様を、猫楠と仲間の猫たちがゆるりと見守る。猫であるだけに、必要以上に熱くなったり立ち入ったりしない。暑苦しくはないが、さりとて無関心でもない、「猫目線」の距離感が、熊楠ほどの大変人を扱うには、意外にちょうどよいのかもしれない。

    全般にこの人は、常人とは違う透徹した目で周囲を見ていたように思われる。同じ世界にいても、他の人と見えるものがまったく違う。それはさながら、ユクスキュルの『生物から見た世界』で、種の違うもの同士がまったく違うものを見ているかのようだ。

    晩年、熊楠は昭和天皇に粘菌に関して進講をする栄誉に浴する。それは大きな喜びであったが、一方で、その数年前には、かわいがってきた長男の発狂というショッキングな事件もあった。
    粘菌だけでなく、植物や菌類の標本も数多く、熊野の自然を愛し、時代に先駆けて森を守る運動に奔走した。
    孫文や柳田国男、ディキンズ(『方丈記』の英訳者)など、多彩な人物との交流もあった。
    よく笑い、よく怒り、よく学んだ、密度の濃い一生。
    熊楠という複雑な巨人を知るには恰好の1冊だろう。

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    2017年10月29日
  • 完全版水木しげる伝(中)

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    ネタバレ

    漫画なのに、読むのに時間がかかった。
    戦争時の説明は難しくてよくわからなかったけど、ニューブリテン島での生活、引き揚げてからの生活はかなりリアルで、庶民として兵に取られ、マラリアにかかるわ、殺されかけるわ、帰ってきてからも貧困で、奇跡の連続で生き抜いた一庶民としての水木しげる、いや武良しげるの当時の生き様を見ることができる。読み応えがあった。

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    2017年10月25日
  • カランコロン漂泊記 ~ゲゲゲの先生大いに語る~

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    戦争の悲惨な思い出も、貧乏な時代の思い出も、今はもう飄々と語ることができる遠い記憶の中。水木先生はとにかくよく食べる人だったらしい。だから、片腕は失っても、長生きされたのでしょう。人は人、自分は自分、で、ゆったり生きる、そういう生き方も大事かも知れない、と思った。

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    2017年04月28日
  • ねぼけ人生

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    『ゲゲゲの鬼太郎』で有名な水木氏の自伝。戦争に行ったり、極貧の暮らしをしたり、でも前向きに生きる水木氏の姿勢に心を打たれた。
    水木氏の父親は「何とかなる主義」という奇妙な主義を信奉しており、周囲にもその同調者が多かったというが、きっと水木氏も「なんとかなる主義者」なのだろう。


    「死後の世界」「霊的なもの」についてどう考えるかは人それぞれだが、『霊魂が肉体の衣を着る』という水木氏の考えには、成程なぁと思った。
    真っ暗な境港から海峡を隔てた島根半島を見ると何か居そうな気がする、というのもうなずける。電灯なんてあまりない時代だから、闇に浮かぶ巨大な山の影に霊の存在を感じたこともあっただろう。


    子供のころに、のんのんばあの影響もあって幽霊や妖怪が身近なものだった環境があっての「なんとかなる主義」なのだろう。

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    2017年03月26日
  • 猫楠 南方熊楠の生涯

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    南方熊楠がどういう人物か大まかに知れればと、書店在庫が他の熊楠関係本と比べてあったということから購入。

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    2017年01月05日
  • ねぼけ人生

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    読書録「ねぼけ人生(新装版)」4

    著者 水木しげる
    出版 筑摩書房

    p240より引用
    “人類が進歩するといったって、僕は、進歩
    が必ずしも尊いとは思わない。世の中で一番
    大切なことは、幸福である。”

    目次から抜粋引用
    “先祖のこと、家族のこと
     爆撃で片腕を失う
     紙芝居作者となる
     貸本マンガ界の奇人たち
     失われた楽園”

     日本における妖怪研究の大家の自伝。
     著者が生まれるきっかけから妖怪や死後の
    世界への傾倒の理由についてまで、切実な状
    況であっても実に穏やかな語り口で書かれて
    います。

     上記の引用は、かつて憧れた南の国の変化
    について書かれた話での一節。
    進歩が行き過ぎて、毎日それについて行くた
    めに振り回されてしまっては、元も子もない
    のかも知れません。穏やかに日々を過ごせる
    くらいの進歩で、踏みとどまれるのが丁度良
    さそうです。
     戦争を体験していながら、その体験をどこ
    かのんびりとした文章にしてしまえるのは、
    著者だからこそ出来ることでしょう。

    ーーーーー

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    2017年01月05日
  • 水木しげるの妖怪人類学

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    この作品には作者が戦争中ジャングルで出会った怪をはじめ、日本の妖怪だけでなく世界の妖怪がたくさん紹介されている。この年になって初めて聞いた妖怪がいっぱいで、子供の時のワクワクを久しぶりに感じながら読みました。

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    2016年11月28日
  • 河童の三平 下 貸本まんが復刻版

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    ラストは今までよりもさらにさらに大きくうねって大団円(?)。いやー、なんちゅう展開や。我々が普段親しんでいる漫画の文法を大きく外れた、稀有な物語。

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    2016年10月19日