水木しげるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「夏ものがたり―ものがたり12か月」の本の中で
水木しげるさんが妖怪に興味を持った
のんのんばあとの出逢いの話を読んだことがきっかけで
ぜひ読みたいと購入した本書。
のんのんばあは物事のすべてに垣根を持たず
命を尊み、自然を畏れ敬い、子供とも同じ目線で
大切なことを語りかけてくれるステキな人。
まだ昭和の始まりの混沌とした日本の古き良きものと
無知故に今の日本とはまた違った悪い面を抱えた時代。
その時代の日本の大人としては柔軟かつ想像力に豊な父と
大らかな母、兄弟、祖母のようなのんのんばあ、
多感な少年期の水木さんに甘酸っぱさと切なさを
教えてくれた女の子たちとの出逢いと別れ。
大好きな"小豆はかり"や、「桜大の不思議の森」にも登場した
"ひだる神"の話があったのもうれしかった!
どんな生活の中で何を感じ、何を想い、どう成長してきたのか
運命と縁に導かれて作られていく水木先生の誕生ストーリー。 -
Posted by ブクログ
最近はまっている南方熊楠。。こないだ読んだ伝記本は、最後には涙が止まらないほど、その孤独を孤独として書いたドラマチックな本だった。子どもが生まれたなら、南方熊楠といつまでも肩を組んでいられるような子になることを願った。
でもまあさすが水木しげる先生だこと。熊楠がかわいがった「猫」が見る熊楠は、どうしようもなくて、ひょうきんで、下のことばかり言っていて、学術的名声の反面にみる天才ゆえの孤独というよりは、「本当にどうしようもない人だった」というエピソードばかりの羅列と言うか、ロマンチックに浸りたい熊楠観をがつんと殴られるような気持ちであった。さすが。
しかし更にすごいのはそれではなくて、この「本当にどうしようもない」奥に見え隠れするしんみりとした孤独がなんとも言えないいい味。というか、この人にしか書けないなあというなんとも人間臭くて、思わず愛してしまう熊楠が見え隠れしている。何を書いても水木しげるだなあとしみじみ感じるというわけです。