水木しげるのレビュー一覧

  • ゲゲゲの家計簿 上

    Posted by ブクログ

    貸本・紙芝居業など日本の文化史の裏側の経済問題をベースに、水木しげる自身の家計簿で当時何が幾ら、出費は何、という生活の話を混ぜ当時のエピソードが展開して行く。

    お金のかからない趣味としての墓巡り、そこで立ち去るのが名残惜しい表情を見せる墓石には小便で通信をする…ってこれちゃんと良い意味で成立したものだったんだろうか。とても水木先生らしいけど。

    紙芝居河童の三平は河童を出しすぎて収拾がつかなくなり失敗した、というオチがとても好きw

    0
    2023年07月24日
  • 悪魔くん 貸本まんが復刻版

    Posted by ブクログ

    こんな話しだったっけ??と

    他の方の評価見ると
    全5話が3話で打ち切りと…
    だからなのか衝撃的な終わり方

    0
    2023年05月30日
  • ほんまにオレはアホやろか

    Posted by ブクログ

    水木しげるさんは
    他人が見えないものが 見える
    他人が聞こえない声が 聴こえる
    他人が想えないことが 想える

    なんでだろう?
    の ベースが この一冊に
    詰まっている気がする

    それにしても
    水木しげるさんの
    記憶力の凄まじさに
    脱帽です

    0
    2023年05月10日
  • 決定版 ゲゲゲの鬼太郎1 妖怪大戦争・大海獣

    Posted by ブクログ

    自分の為に購入したものの
    娘に頼まれ、寝る前の読み聞かせをすることに…

    妖怪や背景の書き込みが凄いですね
    その分登場人物のゆるい線が引き立つ

    大海獣という七話の長編が一番気に入った様子
    他は面白いのもあれば他のとパターンがかぶっていたものもあり。
    娘曰く「怖いほど眠たくなるので寝る前に読むのが良い」とのこと…謎

    ※読み聞かせの際、鬼太郎の父親の声マネはしてません。(出来ない)

    1
    2023年04月20日
  • 決定版 ゲゲゲの鬼太郎1 妖怪大戦争・大海獣

    Posted by ブクログ

    アニメは見た事があるけど、原作はそんなに読んでこなかったな、と思い購入。
    自分勝手な人間に振り回される鬼太郎が大変そうだ。

    0
    2023年03月28日
  • 漫画で知る「戦争と日本」ー壮絶!特攻篇ー

    Posted by ブクログ

    天皇に対して否定的な事を少しでも言おうものなら・・・の真っ只中の時代で兵士として戦っていた水木先生が正直に率直に意見を述べている事。一体何のために戦わされていたのか?命を奪うのは簡単だけど、同じ命は二度と戻らない。機会があれば敗走記篇も読みたい。

    0
    2023年03月15日
  • ゲゲゲの鬼太郎(3)妖怪アパート秘話【試し読み】

    匿名

    購入済み

    ユニークなのが特色

    怖いというよりはユニークで面白そうなイメージの方が当てはまりそうな、そんな妖怪たちがたくさん集っている場所のお話が載せられています。顔を自由自在に変えてくれるという特殊能力もある意味貴重ですし、不思議な場所を探検するという楽しそうな展開にも注目です。

    #ほのぼの

    0
    2023年03月01日
  • 水木しげるの古代出雲

    Posted by ブクログ

    水木しげるは、鳥取の境港育ちで、出雲神話には関心が高かった。番外編には、古代出雲青年とおぼしき人物が何度も夢枕に立ったので、古代出雲のことを書こうと思ったということ。実話かどうか分からないが。
    参考文献の多さからも徹底的に調べて書かれた作品であることが伺える。細かく描かれているのでとても勉強になった。
    大和朝廷ができる前は、オオクニヌシが日本の天皇であり、国譲りとして古事記で書かれていることも、そんな単純でなかったということで、出雲大社の建立の背景についても触れられている。古代の歴史にふれる良い機会になった。

    0
    2023年01月28日
  • 水木しげるの遠野物語

    Posted by ブクログ

    水木しげるさんの漫画による遠野物語。遠野の風景や自然やそこに棲む人や妖怪?が活き活きと感じられる。水木さん本人が語り手として時々登場するのも面白い。

    0
    2022年09月11日
  • 悪魔くん 貸本まんが復刻版

    購入済み

    昭和を思い出す

    時代的には高度成長期ど真ん中、東京オリンピックの少し前の世相を感じ取れる作品だ。
    テレビの版も含めて子供の頃に微かににある記憶を思い出せてくれた。
    時代的に表現の制限が少なく、終わり方も含めて無常観があり煩わしくないのが良い。

    #シュール #ドキドキハラハラ

    0
    2022年08月30日
  • 漫画で知る「戦争と日本」ー敗走記篇ー

    Posted by ブクログ

    わが子(6歳)の戦争教育として購入。短編集。
    (※ 暴力、病気、怪我、死、慰安婦、などの表現が出てきます。お子さんがまだ小さいなら親が読んでからの判断をおすすめします。)

    子供が気に入ったのは、水木さんが登場するお話。彼のキャラクターが可愛いようだ。

    全体的に過度な演出は無く読みやすい。そしてそれが何とも生々しい。痛々しい表現も多少あるが水木さんの絵の雰囲気が刺激を抑えている。

    0
    2022年08月02日
  • 総員玉砕せよ! 新装完全版

    Posted by ブクログ

    水木しげる『総員玉砕せよ! 新装完全版』講談社文庫。

    没後に発見された『総員玉砕せよ!』構想ノートを巻末特別収録という新装完全版。

    太平洋戦争に従軍した水木しげるの実体験に基づく戦争漫画の傑作。

    この平和なはずの現代、ロシアがウクライナに侵攻を続けている。侵攻という生やさしいものではなく、非人道的な兵器まで使い、無差別攻撃を行っており、もはやジェノサイドと言っても過言ではない。世界各国はロシアを批難し、ウクライナを間接的に支援するものの核兵器による報復を恐れてなのか、ロシアを直線的に攻撃することはしない。イラクやアフガニスタンを攻撃したアメリカですらロシアには手出しをしない。誰もが戦争の

    0
    2024年08月19日
  • 貸本漫画集 ロケットマン他 水木しげる漫画大全集

    Posted by ブクログ

    水木しげるの貸本漫画のデビュー作。紙芝居から転身したとあって、作画や構成が驚くほどしっかりしている。それにしても、ベビーZシリーズの続きが読みたかった。

    0
    2022年07月21日
  • 戦争×漫画 1970-2020

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    全体的に穏やかな語り口の作品や戦場そのものよりも市井の人々を描く作品が多いように思われた。また、戦争を経験していない作家の作品も多く、同じく戦争を経験していない私には心強く感じられた。

    特に印象深かった作品は以下

    「菜々子戦記」さそうあきら
    お馬鹿さんな菜々子が、無学だったことで戦争の話題で人を傷つけたり理解できなかったりして、一生懸命歴史を勉強する。私もそういう気持ちを持ち続けようと思わされた。

    「LOVE STORY’KILLED.」高橋しん
    これは元々好きな作品。戦争のぐちゃぐちゃの醜さや人間の極限の精神状態はこんな感じなのかなと想像する。「なにするんですかぁ」の無力さ無機質さがこ

    0
    2022年07月03日
  • ほんまにオレはアホやろか

    Posted by ブクログ

    水木しげるの柔軟ながら逞しい人生。勉強嫌いから始まり、戦争、戦後の混乱、生活苦、様々な苦境を乗り越える。

    食べていくのがやっと、という状況に遭遇したことはないが、さぞ辛いだろうと思う。しかし、水木しげるは案外苦でも無さそう?にユーモアを交えてその状況を書いている。

    印象的なのが土人との交流である。
    水木しげるは自然に親和性があり、その姿勢が苦難とうまく付き合うスキルに繋がっていると思う。

    0
    2022年05月21日
  • 普及版 屁のような人生 水木しげる生誕八十八年記念出版

    Posted by ブクログ

    水木氏の新たな部分を垣間見た。何であのような傾向の漫画を描くのか、少し理解出来た。怪奇ではあるが、どこかとぼけた独特の世界観が、これほどメジャーになるとは、子供の頃思わなかった。

    0
    2022年03月01日
  • カランコロン漂泊記 ~ゲゲゲの先生大いに語る~

    Posted by ブクログ

    ゲゲゲの鬼太郎で有名な水木しげる氏のエ漫画とエッセイ。淡々と語る死生観を読んでいると、激動の時代を生き抜いたからこそ悲観的にならないのかもしれないと考えさせられた。太平洋戦争で最前線に送られ、仲間がどんどん死んでいく。現代の我々にとっては異常な非日常空間にしか見えないのだが、水木氏の視点は「非日常の中の日常生活」に注がれている。
    食べる、寝る、暮らす。戦死や慰安婦、軍隊での暴力など一般的な戦争の本では悲壮感が漂う表現になる題材だが、水木氏の語り口においては善悪とは異なるレイヤーに存在しているように感じる。
    平和な時の命も、戦時下の命も、同じように一つの命なのだ。

    漫画の中で水木氏の飼い猫が語

    0
    2021年12月07日
  • 神秘家列伝 其ノ参

    Posted by ブクログ

     『神秘家列伝』は本人そのものが神秘的な人と、神秘に惹かれる人を分け隔てなく扱っている。其ノ参では出口王仁三郎と役小角が前者、井上円了と平田篤胤が後者だろう。潤沢な資料で本人の足跡を辿れる人と、半ば伝説化した人も分け隔てなく扱っている。水木しげるの筆致で描かれると、役小角の神変不可思議も「ありえた」と思えてくる。
     ご存命なら2022年で100歳。100歳での作品を読みたかった。

    0
    2021年12月01日
  • 水木しげるの遠野物語

    Posted by ブクログ

    遠野物語の原作は、妖怪好きとしてはとても気になる一冊なんだけど、文語的文体のハードルが高く、幾度か手にとってはそのまま棚に戻してきたもの。で、たまたま古本屋で本作を目にして、これだったらさすがに読めるわ、ってことで入手。水木作品だし。
    で、本作。物凄くざっくりまとめられているけど、あらましはあらかた掴めた気がするし、これで十分って感じ。

    0
    2021年08月03日
  • 決定版 日本妖怪大全 妖怪・あの世・神様

    Posted by ブクログ

    妖怪検定のテキスト。
    社会が落ち着いたら是非とも受験したい。
    水木しげる先生曰く、「枕にもなる」厚さの文庫です。
    受験者でなくても、日本の風土学や民俗学が好きな人にはオススメ。

    0
    2021年07月22日