水木しげるのレビュー一覧

  • 水木サンの幸福論

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    水木しげる(本名:武良茂/1922~2015年)氏は、大阪市生まれ、鳥取県境港市育ちの漫画家。紫綬褒章、旭日小綬章受章。調布市名誉市民、東京都名誉都民、鳥取県名誉県民。文化功労者。子供の頃聞いた妖怪の話に強い影響を受けた妖怪漫画(代表作『ゲゲゲの鬼太郎』(1960年代~)や、太平洋戦争時のニューギニア戦線での過酷な戦争体験を基にした戦争漫画(代表作『総員玉砕せよ!』(1973年))を数多く残した。境港市には、水木しげるロード(1993年)、水木しげる記念館(2003年)が造られている。
    私は、ノンフィクションやエッセイを好んで読み、今般、過去に評判になった本で未読のものを、新古書店でまとめて入

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    2023年01月02日
  • コミック昭和史(8)高度成長以降

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    第8巻 高度成長以降

    万国博とハイジャック
    美女エプペ
    帰還兵たち
    田中角栄と日本列島改造
    家ダニのような生活(心象風景)
    ロッキード事件
    開放なき自由業(いや、不自由業)
    安定生活の中での頽廃
    再びトペトロの村へ
    奇妙な豊かさ
    平凡な日々と空想
    怪人二十一面相
    天皇崩御とリクルート
    「戦争中の恩が返ってきてうれしい」

    所々過去作の焼き直し?あれど、この熱量よ。

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    2022年12月28日
  • コミック昭和史(7)講和から復興

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    第7巻 平和から復興

    講和条約と日米同盟関係
    ついに、マンガ「ロケットマン」を仕上げる
    もはや戦後ではない
    「岩戸景気」はじめる
    「もぐら」のような生活
    六十年安保騒乱
    どん底生活の日々
    コーヒーより、そば
    東京オリンピックと新幹線のかげに
    「貧乏戦争」末期
    反乱する学生たち
    変わったアシスタントたち
    高度成長の矛盾
    ついに倒れる!
    三十年ぶりの戦地
    トペトロと再会

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    2022年12月28日
  • コミック昭和史(6)終戦から朝鮮戦争

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    第6巻 終戦から朝鮮戦争

    東条の強がり
    森の人
    ポツダム宣言
    終戦
    わが終戦前夜
    人間天皇と復員
    新憲法と戦後改革
    飢えと混乱と活力と
    空腹とのたたかい
    米ソ冷戦構造はじまる
    魚屋をやめて学生となる
    あいつぐ謎の事件
    紙芝居画家になる
    復興のきざし
    朝鮮半島 火を吹く
    紙芝居のかいめつ

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    2022年12月27日
  • コミック昭和史(5)太平洋戦争後半

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    第5巻 太平洋戦争後半

    インパールの悲劇
    絶望の敗走
    ぬり壁にあう
    中部太平洋の戦い
    中国戦線とマリアナ海戦
    敵上陸前の日々
    マッカーサーは帰ってきた
    追いつめられた国民生活
    レイテ海戦
    敵上陸、中隊長自決
    最後の死闘
    幽霊部隊の出現
    銃殺

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    2022年12月27日
  • コミック昭和史(4)太平洋戦争前半

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    第4巻 太平洋戦争前半

    ミッドウェー海戦
    「飛竜」の突撃
    ついに出陣
    敵ソロモン群島に上陸!
    パラオ
    ほしがりません、勝つまでは
    ガダルカナル転進
    パラオからラバウルへ
    中部太平洋攻防戦
    ニューブリテン島に敵上陸
    マキン・タラワ攻防
    ズンゲン決死隊
    ワニと靴
    バイエン前哨戦

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    2022年12月25日
  • コミック昭和史(3)日中全面戦争~太平洋戦争開始

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    第3巻 日中全面戦争~太平洋戦争開始

    東亜新秩序
    新聞配達となる
    日独伊三国同盟
    紀元は二千六百年
    開戦前夜
    戦争か平和か
    「トラ、トラ、トラ」
    マレー、シンガポール攻略
    香港、フィリッピン攻略
    グアム、ウェーキ攻略
    蘭印攻略
    召集令状くる
    ドウリットルの東京空襲
    珊瑚海開戦
    枕の魚
    鳴らぬラッパ

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    2022年12月25日
  • コミック昭和史(2)満州事変~日中全面戦争

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    第2巻 満州事変~日中全面戦争

    大きな口論
    のんのんばあの死
    万宝山事件
    ひだる神
    上海事変
    南の家
    満州国の成立
    夏の珍事
    三原山
    国際連盟脱退
    二・二六事件
    国共合作—中国の反日工作
    南京入城
    どこまでも続くぬかるみぞ

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    2022年12月25日
  • コミック昭和史(1)関東大震災~満州事変

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    wikipediaのページが充実している。

    第1巻 関東大震災~満州事変

    プロローグ
    迷子
    初めてのラジオ
    初めてサザエを食う
    父の事件
    治安維持法
    満州某重大事件
    毎日が運動会
    親父大阪へ行く
    昭和大恐慌
    我が家も大恐慌
    ロンドン軍縮会議
    煙突男
    農村の窮乏
    子供大戦争
    満州事変始まる

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    2022年12月25日
  • 水木しげるの古代出雲

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    仕事で水木さんの調布のお宅に伺ったことがある。(僕は出版関係ではありません。)
    子供の頃、テレビで最初のモノクロの鬼太郎を見ていた世代。

    古代史は好き。水木さんは境港出身で、故郷の無念を露わそうとした漫画を購入。でも子供の頃は水木さんの絵はチョッと苦手だった。今、こうして見るとクセのある絵が凄くイイ。それから、女性を描くのが苦手だなと改めて思う。
    朝鮮半島から来たアメノヒボコが播磨を占領したという解釈は賛成。普通、オオクニヌシが播磨まで勢力を伸ばしていた証拠とされる但馬国風土記だけど、普通に読んだら占領されたという解釈の方が正しいと思う。

    悪魔くんとか、水木さんの漫画を改めて読んでみようか

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    2022年08月17日
  • 総員玉砕せよ! 新装完全版

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    8月15日、終戦記念日。
    改めて世界平和を願う。

    「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげる氏が描く悍ましい太平洋戦争の記録。90%が真実だという。

    「玉砕」とは玉のように美しく砕け散ること。
    「すべてのものは美しく砕け散れ」なんて命令…ほんとにつらい。

    すべてのものが砕け散った時、砕け散ったものの美しくは誰が讃えるのか?

    戦時には、「一億総玉砕」なんてスローガンもあったそうだけど、それはいったいなんのためなのか?
    誰のために美しいのか?

    下っ端兵士たちのぶざまでも生にしがみつきたいっていう姿もまた美しく思えて、泣けた。

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    2022年08月15日
  • 小説 ゲゲゲの鬼太郎 ~蒼の刻~

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    アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』6期の設定をベースにした短編集。
    各エピソードは6期の脚本家等が担当。
    『鬼太郎』アニメは各シーズンごとに、世界観やキャラクターの性格も違うことで有名だが、こちらの小説もアニメ6期同様に「人間のほうが怖い」印象の話が多い。

    個人的には、
    ・恋に一直線すぎる思いこみの激しい骨女と、骨マニアの青年の恋を、テンション高めに描く『骨女』
    (骨女の猪突猛進っぷりが可愛い)

    ・6期オリジナルキャラクターの犬山まなちゃんと転校生との出会いが、サスペンススリラーに発展する『貝稚児』
    (まなちゃんがいると恐ろしげな話も毒が薄れて良い)

    ・アニメでも寡黙な脇役である印象が強いぬりかべ

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    2022年07月21日
  • 白い旗

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    「白い旗」
    「ブーゲンビル上空涙あり」
    「田中頼三」
    「特攻」
    合計四つの中編。

    迫力が凄まじい。
    連合艦隊戦艦のプラモデル作りは、確かに作品作りに還元されていたのだと知る。
    資料魔としての面もある、つくづく面白い漫画家だ。
    冷静に考えてみると、海のど真ん中や空の真っ只中だから、手前や奥に比較物がない空間で、戦いを描写するってただごとじゃない。
    1960年代前半だから貸本時代。
    貸本版「河童の三平」と同時期。
    水木プロ設立が1966年だから、水木本人の筆なのは間違いない。

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    2022年01月13日
  • 水木サンの幸福論

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    ゲゲゲの鬼太郎の生みの親、水木しげるさんの人生論。一度死の淵を経験した人は本当に強いと思う。戦争で大変な思いをしたからこそ、楽に生きる、好きなことで生きる、その信念を感じた。

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    2021年11月14日
  • ほんまにオレはアホやろか

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    ネタバレ

     水木しげる「ほんまにオレはアホやろか」、1978.9刊行、2016.4文庫。1922年鳥取県境港に生まれ、2015.11没。著者が50代半ばまでの自伝です。面白かったです。読み易くてわかりやすいです。

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    2021年08月19日
  • 水木しげるの遠野物語

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    ネタバレ

    つんどく消化。
    いつか読みたかった遠野物語。民話なのですらすら読めた。あくまで民話なので、あーこーゆー話ってあるのね、と読んだ。とはいえ、時系列的には、これがあったからこそ、こーゆー話が各地で再発見・まとめられたんだろう。

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    2021年08月17日
  • 猫楠 南方熊楠の生涯

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    和歌山に旅行する前に予備知識として読んだ。熊楠の生涯を垣間見るために優れた入門書だと思う。
    これを読んで熊楠に興味を持たれたかたには、白浜まで飛んで記念館や資料館まで行かれ、神島を眺めてみることをお勧めします。私のような素人にも十分楽しめました。

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    2021年07月28日
  • 戦争×漫画 1970-2020

    購入済み

    。。。

    心に残る面白さの漫画も一部あったけど、ほとんどの作品は、心の中が『ぽかーん…』となる『え?ここで終了なの?え?』ってなるよくわかんないなぁって印象でした。

    戦争ってもしかしたらそれだけ訳のわからないモノなのかもしれないなぁ…と自分なりに思ってしまった。イマイチなんだかワカラナイ、得体の知れないモヤモヤしたへんてこりんなナニカ。

    よくわかんないけど多分「空虚」に近いモノのような気がしました。

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    2021年07月18日
  • わたしの日々

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    90歳を超えて、お元気だった頃の
    水木さんのカラーコミックエッセイ。

    1回4ページで語るのは
    日々のよしなしことであったり
    家族とのあれこれであったり
    戦争体験のささくれだったり
    画の神童時代の作品だったり。

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    2021年05月08日
  • ねぼけ人生

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    すさまじい体験の数々を淡々と、すこし褪せた笑いも込めて綴られた本。
    ラバウルから引き上げあたりのくだりを読むと、今の自分が弱っちくてたまらなくなりました。

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    2021年04月11日