水木しげるのレビュー一覧
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人間なんて結局、なんでもないものなんだ。
それにしても人は子どもの頃から大して変われないものなんだな。
お金に余裕ができて以後の水木しげるの世界は、彼の仕事場と漫画の世界でほとんど完結しちゃってるみたいだ。無理もないけど。Posted by ブクログ -
オモチロかったです。水木先生の赤貧洗うがごとき若き時代。金策に苦労されてる姿がユーモラスに描かれていてふしぎな感じでした。しかし描き込みがすごい!上巻ではまだ水木先生は独身です。戦後独特の怪しげな胡散臭い雰囲気が出ていていいです。Posted by ブクログ
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貸本版しか読んだことなかったんだよね、悪魔くん。
もう水木全集を出すという英断してくれた講談社さまさまですよ、ほんと。
前半は貸本版とほとんど同じ流れだけど、後半は全然違う展開に。
で、「おいおい、これ水木先生が思い付きで書いてるだけだろ。あとあと困るんじゃないか」と思わせる話の流れで、それがすご...続きを読むPosted by ブクログ -
うだつの上がらない山田三郎がいろいろな怪異に出会い、幸福を逃し、索莫とした気分になる……全編これだけ。
なのにどこかした埃っぽい香気が立ち上がり独特のフレイバーがある。Posted by ブクログ -
どこまでが神話でどこからが史実なのか、突拍子もない展開に驚きつつもますます古代に興味を持ちました。一見憶えにくく眠くなる名前の長い登場人物も、水木さんに描かれれば記憶に残って理解しやすい。Posted by ブクログ
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水木しげるさん2012年の作品。最晩年の仕事ね…と思ってちょっと調べたら、水木さんは本当に亡くなる間際までほかにもたくさん漫画描いてらしたんですね。すごい。
さて内容はタイトルの通りなのだが、なんでもこの30年来、古代出雲族と思われる青年が水木サンの夢枕に立っては自分たちの無念を訴え続けてきたのだ...続きを読むPosted by ブクログ -
この手の漫画の極北は「ぼおるぺん古事記」だが、
本書は出雲神話という観点で貫かれている。
さらにいえば出雲人の無念さが動機にあるので、飄々とした中にペーソス漂う。Posted by ブクログ -
ゲーテの言葉の中から年齢と同じ93の名言をピックアップしてくれています。
ゲーテはたくさんの名言を残しているので、全部読むのは大変ですが、こうやって選んでくれると楽でいいですね。
この本はさらにそこへ水木さんの名言も追加されています。
自然体で、自由に生きた水木さんがいっぱいでした。Posted by ブクログ -
キノコに詳しい粘菌学者、という漠然としたイメージしかなかった南方熊楠。この漫画を読んでいかに破天荒でいかに人を、世界を、そして見えざるものを愛していたかよく理解できた。
息子の熊弥との壮絶なシーンで思わず涙が…
水木先生による、水木先生にしか描けなかった熊楠像。この先どの伝記を読んでもきっと水木熊楠...続きを読むPosted by ブクログ -
水木さんの人生ダイジェスト。
想定外に南方への郷愁があるものなんだな。
2019年8月13日再読。
■1巻、少年時代。
・のんのんばあ。餓鬼大将。絵が好き。
・二十歳にして立身出世ならず。
■2巻、青年時代。
・徴兵。南方行き。トペトロ。
・大阪でアパート経営。紙芝居。
・上京し貸本マンガ。
■3...続きを読むPosted by ブクログ -
『不老不死の術』
『イボ』
『勲章』
『ネコ忍』
『神変方丈記』
『ああ無情』
『神様』
『幸福の甘き香り』
『はかない夢』
『福の神』
『夢の食糧』
『錬金術』
『こどもの国』
『君、とみたもうことなかれ』
『新講談 宮本武蔵』
『マンモスフラワー 巨大な花』
『カ...続きを読むPosted by ブクログ -
『地獄の水』
『恐怖の遊星魔人』
『ドキュメンタリー怪談 永仁の壺』
『ドキュメンタリー怪談 サイボーグ』
『髪』
『ショックな話』Posted by ブクログ -
『マッチ売りの少女』
『猥談指南』
『貧乏おそそ』
『ざこね』
『当世ますらを団』
『たらちねの巣』
『新しい旅路』
『現代妖怪伝 とかげ』
『糞神島』
『アシスタント哀歌 黒い砂漠』
『街の詩人たち』
『霊魂泥棒』
『親切鬼』
『悪魔の使者』
『刑事ヨタンポ 神なる木』...続きを読むPosted by ブクログ -
『テレビくん』
『地獄の水』
『ぼくの心配』
『日本の妖怪物語 空飛ぶろくろ首』
『じごくの鈴』
『河童 河童をみた、ある少年の話』
『すりかえられた肉体』
『やまたのおろち』
『妖怪屋敷』
『よみのくに 最初の米』
『死人つき 妖怪魍魎の巻』
『忍者は一度勝負する』
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『黒い石』
『大鴉』
『花の精』
『大襲来』
『へんな迷い子』
『背の神』
『カミサマの石』
『争いのいし』
『反省のいし』
『ああ空中大レース』
『人喰い部族』
『カラス』
『鯤』
『大飢饉』
『屍鬼』
『食人族』
『合唱』Posted by ブクログ