【感想・ネタバレ】ねぼけ人生のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年04月22日

朗らかなニヒルという表現が素敵過ぎる
荒俣宏氏と水木しげるの旅行誌から水木しげるさんに興味湧いて読みました。

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Posted by ブクログ 2021年11月04日

水木しげるの幼少期から漫画家として大成するまでの自伝。
戦争体験もさることながら、戦後の貧乏暮らしが凄まじかった。

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Posted by ブクログ 2015年10月21日

水木しげるの自伝(と言っても30年前までの)。墓場鬼太郎の暗さとユーモアが好きで漫画を買い集めたりしたけど、その生い立ちを知るのは初めてでした。とにかく明るく前向きな性格!読んでいてとても元気になれた。戦争時、南方で死の淵をさまよい片腕をなくす体験をするも、持ち前の性格で土人と仲良くなり日本へ帰るな...続きを読むと泣かれるほどに彼らの輪に入り込む。なんて面白い人なんだ!こんな朗らかで呑気な人があんなに陰気な漫画を描いてたとは驚きでした。

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Posted by ブクログ 2014年12月05日

こんなに読み終えるのが惜しい本に出会ったのは、久しぶりだ。
『ゲゲゲの鬼太郎』でお馴染みの漫画家水木しげるの波乱万丈の人生を本人がのんび~りと苦しい時も前向きで、次から次へと起こる事件を可笑しくてゲラゲラ笑って、そして最後は涙する名著。
この本は4つの章に分かれている。
1章では、子供時代のガキ大将...続きを読むで皆をまとめた時代。
2章から大人の時代だが、左腕をラバウルで失うことになる辛い話で輸血の血液型を間違えそうになり、もう少しで命を失いかけたこともあった。
この戦場での経験が、のちの傑作『ゲゲゲの鬼太郎』を創作したキッカケではないだろうかという勝手な想像だが、こういう面白い出来事がある。
ラバウルでの日本兵は空腹で動けなかった。
しげるは、ある日、現地の土人の小部落を見つけた。
そこは、「天国の部落」であった。
南国の景色も綺麗で、女性も綺麗だし、さらに美味しそうなパンの実を焼いていた。
なんと、しげるはピジン語(土着語と英語の混合語)のカタコトで土人の少年と会話した。
お腹が空いていることをアピールして、食事をご馳走になり、2人分を食べてしまった。翌日、御礼にタバコを持っていったら喜ばれ、更に仲よくなっていく。
終戦になり、日本に帰るころには、土人ともすっかり仲よくなって、このまま、ここで生活しようかと考えたりした。しかし日本に帰る決心をするが、7年後に又再会することを約束した。
3章は、日本に戻って、漫画を始めるまでに、紙芝居をやったり、貸本屋をやったりして、本当に喰えない貧乏時代の話。この部分の話が、NHK朝ドラで話題になった、『ゲゲゲの女房』の奥さんからの視点で書いた自伝が面白いだろう。
そして、最後の4章が『ゲゲゲの鬼太郎』のヒットで超多忙の時代。
最後の部分で涙するエピソードが用意されている。
本当に、おススメの本だ。

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Posted by ブクログ 2011年07月15日

2010年ni大ヒットした「ゲゲゲの女房」。こっちは水木しげる御大の自叙伝です。奥様の書かれた本とはまた違った味わいがあって、僕はこっちのほうがどちらかというと好きなのですが…。

2010年に大ヒットした『朝の連続テレビ小説』の『ゲゲゲの女房』。当然僕は物語は二の次で女房を演じる松下奈緒さんが目当...続きを読むてで見ていましたがドラマのできそのものは非常によろしゅうございましたね。それはさておいて、こっちは水木しげるの自伝的エッセイ集です。この本はずいぶん昔。確か、高校生ぐらいのころに一度読んで、今回この記事を書くためにもう一度読み直してみたのですが、こういう人生もいいというのかなんというのか。

ほのぼのとしたタッチで自分の人生をつづっていますが内容は結構壮絶な人生です。水木御大の少年時代をつづった「学校も仕事もままならない」という箇所で当時勤めた会社がどうしても勤まらなくてクビになるときに会社の社長から
「親を呼んでこい!!」
とまでいわれたことや、戦争に行ったときにボルネオでマラリアにかかったり、爆弾に被弾して左腕を失ったことや復員しての極貧生活、そしてマンガでの成功が描かれています。

僕はこれをなぜかとあるビジネス書と一緒に読んでいますが、なぜかこれでいいんだとさえ思っています。

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Posted by ブクログ 2010年06月15日

ひさしぶり生命観に満ち溢れた本を読むことがでした。
朝のテレビ小説から現在の水木しげるさんの様子を知り、期待して手にとった本でしたが期待以上の内容。
水木しげるさんの生命観と人生観に満ち溢れています。
戦争での体験や戦後の貧困生活をこれだけ前向きに捉えた人間力は本当に素晴らしい。さらに水木さん...続きを読むの周りの奇人たちも実に味わい深い人々ばかりです。

どんな自己啓発や哲学の本でも、水木さんの人生から学ぶことには到底太刀打ちできません。

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Posted by ブクログ 2018年07月25日

奇人変人のイメージが強いし、インターネット上ではかくも鬼畜のように書かれていたり
本人の言葉でも あまりにもくだらなかったり汚かったり馬鹿らしい話が多いけれど、その バカのマントで身を覆ってきた人なんだろう 本当は誰よりも繊細で、心配性で、悲しがりだったのかもしれん 分からんけど

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Posted by ブクログ 2017年03月26日

『ゲゲゲの鬼太郎』で有名な水木氏の自伝。戦争に行ったり、極貧の暮らしをしたり、でも前向きに生きる水木氏の姿勢に心を打たれた。
水木氏の父親は「何とかなる主義」という奇妙な主義を信奉しており、周囲にもその同調者が多かったというが、きっと水木氏も「なんとかなる主義者」なのだろう。


「死後の世界」「霊...続きを読む的なもの」についてどう考えるかは人それぞれだが、『霊魂が肉体の衣を着る』という水木氏の考えには、成程なぁと思った。
真っ暗な境港から海峡を隔てた島根半島を見ると何か居そうな気がする、というのもうなずける。電灯なんてあまりない時代だから、闇に浮かぶ巨大な山の影に霊の存在を感じたこともあっただろう。


子供のころに、のんのんばあの影響もあって幽霊や妖怪が身近なものだった環境があっての「なんとかなる主義」なのだろう。

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Posted by ブクログ 2017年01月05日

読書録「ねぼけ人生(新装版)」4

著者 水木しげる
出版 筑摩書房

p240より引用
“人類が進歩するといったって、僕は、進歩
が必ずしも尊いとは思わない。世の中で一番
大切なことは、幸福である。”

目次から抜粋引用
“先祖のこと、家族のこと
 爆撃で片腕を失う
 紙芝居作者となる
 貸本マン...続きを読むガ界の奇人たち
 失われた楽園”

 日本における妖怪研究の大家の自伝。
 著者が生まれるきっかけから妖怪や死後の
世界への傾倒の理由についてまで、切実な状
況であっても実に穏やかな語り口で書かれて
います。

 上記の引用は、かつて憧れた南の国の変化
について書かれた話での一節。
進歩が行き過ぎて、毎日それについて行くた
めに振り回されてしまっては、元も子もない
のかも知れません。穏やかに日々を過ごせる
くらいの進歩で、踏みとどまれるのが丁度良
さそうです。
 戦争を体験していながら、その体験をどこ
かのんびりとした文章にしてしまえるのは、
著者だからこそ出来ることでしょう。

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Posted by ブクログ 2012年09月01日

戦争のときの話が、なにかすごく印象に残った。それを、構えずにさらっと描いてくれたこと、教えてくれたことに感謝。

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Posted by ブクログ 2019年01月16日

何の因果かわからないけれど。
自分が今ここに存在しているということはたくさんの偶然の上に
成り立っているのだ。

水木サンは小さい頃から水木サンだったのだけれど、
もしかしたら生まれる前から既に水木しげるだったのかもしれない。
全てが偶然のようでもあり、必然のようでもあり。
おもしろいなあ。

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Posted by ブクログ 2021年04月11日

すさまじい体験の数々を淡々と、すこし褪せた笑いも込めて綴られた本。
ラバウルから引き上げあたりのくだりを読むと、今の自分が弱っちくてたまらなくなりました。

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Posted by ブクログ 2014年06月01日

鬼太郎他、たくさんの漫画を残した(とはいえ、2014年現在まだ現役ですが)水木しげる先生の自伝。子供の頃のガキ大将の逸話~戦争で腕を失う~戦後の混乱とマンガを始めるというあたりを、珍しくイラスト抜きで書き上げている。
とはいえ、たくさんの水木作品や自伝的漫画を見てきたので、それぞれのシーンが自然とあ...続きを読むのタッチで頭のなかに再構成されていくのである。ただ、40歳で結婚ということだけど、NHKのあのドラマでは、もっと若かったんちゃうかったっけ?とちょっと疑問になったりもする。
文体は漫画のザクザクとしたキレとはまた異なり、若干ねちっこくて、最初は面食らう。そこを乗り越えればそれなりに楽しめるだろう。ただし、水木作品を好きな人であれば、という大切な前提を最後に記しておきたい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年10月16日

「ほんまにオレはアホやろか」と「のんのんばあとオレ」と重なることころも多いけれど、ところどころに二作に描かれていない詳細な出来事や奇人変人が登場する
貸本漫画家から連載漫画家期に移行するあたりのことが二作に描かれてないことが多いかな
三作を連続して読むと飽きちゃうので注意
それにしても水木先生は変人...続きを読むだなぁ、、
これで「ゲゲゲの女房」を読めばなお面白くなるぞ!
ドラマを入り口に水木世界に入り込む感じ

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Posted by ブクログ 2012年06月24日

水木しげるさんの自伝。「この人、変わってる」が第一印象。

子供時代のガキ大将だった頃の思い出から、戦争で南国ラバウルへ、片腕を失うような生死をさまよう体験をしたり、土人と仲良くなっちゃったり、その後は日本に戻ってからの赤貧生活と、本当に波瀾万丈で面白おかしく自由であっけらかんとした自伝でした。

...続きを読むでもなぁ、奥さんは苦労しただろうなあ。
ゲゲゲの女房を読みたくなりました。ポロロッカです。笑

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年11月10日

以前に読んだエッセイと内容がかぶっていたので割りとさーっと流し読んだ。
南方での戦争の描写から戦闘が凄まじかったことが分かる。
ラバウルに行ってもマイペースな水木先生には完敗だな。
営んでいた下宿の店子も変わった人が多すぎる…!
当時の漫画家たちもキャラが濃い!
手元に置こうかなー、これ。

寝ずの...続きを読む番事件は一瞬の出来事で、奇襲みたいなものだったろうから
水木先生を攻めるのはお門違いだなと思う。
戦争中瀕死の上官に頼まれたのにパパイヤ食べちゃったのは
ちょっとなんだかなーと思ってしまったけど、
食べ物が少なかった中でのことだと考えると何とも言えない。
戦争ってこういうものなんだ、と。
戦後に生きる戦争の欠片も知らない私たちがとやかく言えることなんて存在しないと思った。

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Posted by ブクログ 2010年03月24日

水木先生の「わたしは変わり者なのです」臭が最初は鼻についた。
けれど戦地に赴くあたりから急に話が面白くなっていた。

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