【感想・ネタバレ】水木しげるの日本霊異記のレビュー

あらすじ

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「日本霊異記」の正式名称は『日本国現報善悪霊異記』で、著者は南都薬師寺の僧・景戒(きょうかい)という。822年ごろ成立し、上中下巻、116話からなっているという。

ガゴゼとは、元興寺にまつわる鬼を退治する話なのだが、物語にネズミ男が狂言回し役として、登場。「どくろの怪」でも弟を殺してしまった兄の後悔を描き、水木さん自身が登場し、戦争中の体験を語りながら、骨になってもまだ思いを残す弟の無念を描く。「閻魔大王の使い」では、おなじみの死神が登場。90歳を超える水木先生の傑作。雑誌『怪』に連載した作品をまとめた水木ファンにはたまらない作品。

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Posted by ブクログ

水木しげるの絵は本当に怪談に似合うな。日本霊異記が描かれた時代の山深い日本が、芸術的に描かれている。「牛になった男の話」の扉絵箇所、土壁と林に挟まれた道を歩いていく牛の後ろ姿の絵が風景画みたいですごく好き。

がしゃどくろの話して水木しげるの戦争体験の話が挟まって面白かった。作者が「水木さん」として漫画に登場するし、ねずみ男や目玉おやじが自然と紛れ込んでるのも水木しげる妖怪ワールドって感じで面白い。

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2020年06月25日

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