福沢諭吉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書を一言で表すなら、「無頓着」ではないかと思う。著者である福沢諭吉は九州は中津藩の武士の子として生まれ、貧窮に喘ぐ幼少期を送った。そして青年期を大阪は適塾にて過ごし、同窓生たちとの切磋琢磨と戯れを重ね、紆余曲折のうちに幕臣となる。それ以降の物語は本文に譲るとして、本書から私が得られたものを稚拙ながら述べたい。以前に学問のすゝめと文明論之概略を読んだ事があり、諭吉は学問をアプローチとして社会をどう捉えたか、文明とはどのように考えているのかは少なからずイメージがあった。一方で本書を読めばそれらの書籍に至るまでの福沢諭吉という傑物の価値観を知ることができると言ってもよいと思う。変化の激しい時代にあ
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Posted by ブクログ
人間は生まれながらにしては平等だが、学問をするか否かでその後の人生における人間性の良し悪しが変わってくるという初めの文は、勉強や読書のモチベーションになります。その後、各章においてなぜ学問が必要なのかが人間個人の視点と国家レベルの視点とで語られており、なるほどーと思いました。
個人の独立というのがもう一つテーマにあるのかなと感じました(そのために学問は必要だという流れ)。
ただし学問の中でも実学の必要性が強調されており、めちゃくちゃ合理主義だなーと思いました。
しかし、この時代、このくらい強く声を上げなければ弛んだ封建社会にメスを入れられなかったのかなと一種同情を感じます。 -
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Posted by ブクログ
賢人と愚人との違いは、学ぶか学ばないかによって決まる。
やらなければならないのは、日常生活に役立つ学問。
自由と我がままとの境界は、他人に迷惑を掛けるのと掛けないのとの間にある。
権義があれば、それに伴う義務があるのは当然。
独立というのは、自分で自分の身を支配し、他人に頼る心のない状態を言う。
人民の独立の気力、これこそが、文明の精神であり、最も重要な物。
明治初期、西洋諸国の脅威により、一歩間違えば国の独立が危うい時代において、なんとか人々に啓蒙を、という福沢諭吉の熱い思いが伝わってくる。
150年たって、さすがに現代にそぐわない内容もあるものの、論の骨子は、今の時代に生きる我々にも考え -
Posted by ブクログ
スイスイ読めて面白いし納得できる。
とにかく酒を飲みに飲んで、いろいろ言い訳かましながら煙草も吸い始め、
神社にいたずらしても特に不幸がないやら、偽りの遊女の手紙を仲間に送りつけたり、何せ派手にやってますわ。
現代の慶應生に通じるものが大いにある。
その上で勉強熱心なのが凄い。
それだけ酒を飲んでるけど、塾ではめちゃくちゃ勉強してる。蘭訳が通じないとなるとすぐ英語勉強して、翻訳を生業にしている。必要と思ったらすぐに本気で勉強してる、そこのメリハリの凄まじさが読み取れる。そして必要な勉強(所謂実学)を選んでしている。だからといい、金儲けのためや出世のためではなく、実直に勉強できる環境だったの -
Posted by ブクログ
尊敬に値する人物かどうかは疑わしいですが、憎めない親父であることはわかりました。表紙の写真はカットされてる部分にこそ意味がある。編集者は写真の意味が分かっていない。
1.この本を一言で表すと?
・変人の一生 − 変人だからこそ歴史に名を残した
2.よかった点を3〜5つ
・禁酒から煙草(p93)
→どんな奴やねんと突っ込みたくなる内容。最後に反省しているところがお茶目。
・英学発心(p119)
→これまでの蘭学、漢学を一切すてれる思追い切りの良さ。
・刀剣を売り払う(p188)
→合理主義、思い切りのよさ、捨てる勇気に関心。
・幕府の攘夷主義(p213)
→権力への批判をくどいほど繰り