福沢諭吉のレビュー一覧

  • 文明論之概略

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    全編を通じて、権力の偏重と行政の無責任さ、学者の見識外れ、民衆の政治的関心の低さなどを嘆じる義憤が、通奏低音のように流れている。やむにやまれぬ思いで、一気に書かれたものであろうと推察する。
    今から1世紀半近くの昔に書かれたものであるが、その訴えるところはいささかも古びてはいない。つまりは、この国の基本的なところは、明治の初め頃と何も変わってはいないということなのである。

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    2022年01月08日
  • 福沢諭吉が見た150年前の世界 『西洋旅案内』初の現代語訳

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    福沢諭吉が1859年に自信最初の海外渡航を経て明治維新が起きる前まで三度わたる海外経験を旅行ガイド本として出版した西洋旅案内を現代語訳した。

    福沢諭吉が初めて海外に行ってから150年しか経っていないというのも意外と驚くところだが、当時日本の感覚からしたら福沢諭吉はかなり好奇心旺盛で積極的に英語を学ぼうとするなどしていた。
    当時の日本事情や欧米の力関係を知れる良い一冊である

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    2021年09月03日
  • 学問のすゝめ

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    『天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず』は有名すぎる書き出しだけど、本当に福沢諭吉が言いたかったのはそのすぐ後にある、『人は生まれながらにして貴賤の別なし。ただ、学問を務めて物事をよく知るものは貴人となり、無学なるものは下人となるなり』っていうフレーズだと思う。日本の近代化を目指した明治維新の時期に、国の独立とは、軍事力が高まったり経済力が高まったりするということがその本質ではなく、個人の独立を通じた国の独立って事なんだと思う。なんか色々勉強してて、やる気がなくなったときに諭吉先生の教え聞くと身が引き締まって頑張らなきゃってなるので愛用しています

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    2020年12月25日
  • 学問のすゝめ

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    お偉いさんの勉強しなさい本かと思ったら全く違った。ちょっとコイツどうなのという人物を福沢節で斬っていく様が実に痛快だった。
    現存してたら毒舌系YouTuberにでもなっていただろう。

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    2020年12月21日
  • 福翁自伝

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    友人の手紙を捏造して宿屋にツケで泊まる、酒を止めようとしていたら友人に煙草を勧められて両方止められなくなった、藩に黙って禁書を写本する、etc..

    なんて国際センスのいいチャーミングなおじさん!
    身近に感じたし、自分も何かできると勇気づけられた。

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    2020年11月12日
  • 福翁百話 現代語訳

    購入済み

    福翁百話

    現代にも通ずる話がてんこ盛りだった。

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    2024年04月10日
  • 学問のすゝめ

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    福沢諭吉はおもしろいよってよく聞いたきたけれど、いやホントに面白いわ。

    これが今から150年近くも前に書かれたことが信じられない。
    本当に現在でも十分にリーダブル。
    夏目漱石もそうなんだけれど、「いま」の僕たちのことを語っているようにしか思えない、そんなエキサイティングさがある。
    まあ、逆に言うと、一世紀以上、日本(人)は本質的な問題を改善できていないということなんだろうけれど。

    しかしそれとは別に、福沢諭吉を(それほど難解ではないとはいえ、それなりの文語文を)ある程度それなりに読みこなし、面白いと思えるようになった自分に、多少の成長を感じる。
    やっぱり亀の甲より年の劫、だなあ(笑)

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    2020年08月26日
  • 新訂 福翁自伝

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    口述筆記に加筆したものなので、非常に読みやすい。
    幼いころから60歳までを振り返る。

    こうして読むと、福沢諭吉という人は、過去国内に存在しなかった西洋の理念や文化を完全消化して国内に紹介する学者・文筆家・啓蒙家としての才能、慶応義塾の創設者としての実業家としての才能、社会のなかでやりたいことをやるためにうまく立ち回る実践者としての才能、そのいずれも兼ね備えた傑物だったことがわかる。

    うまく立ち回るというと言葉は悪いけれども、それがなければ、ろくな資格もないのに幕府の一員として渡米も渡欧もできなかったはずで、それに、あまり本人は語っていないけれども、維新後は在野の大物として、当時の政界と全く無関係というわけにはいかなかっただろうから、政治的な手腕や影響力も相当のものだったにちがいない。

    こういう人物が、実際にいたということを知るだけで、本書を読む価値がある。
    しかも近くの大分県中津市出身なので、より身近に感じた。

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    2020年07月16日
  • 学問のすゝめ

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    小泉信三の「読書論」で「学問のすゝめ」が出てきて、とても面白そうなので読んでみたら、予想以上だった。

    タイトルは誰でも知っている本書だが、まさかこんなに面白いとは。

    だからこそ、明治時代にあれだけ読まれたに違いない。(国民の10人に一人は読んだらしい。いまでいうと、一千万部以上の超ベストセラーということになる)

    平等と独立と学問(実学)の重要性を熱く語る。

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    2020年07月16日
  • 学問のすゝめ

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    いざこの本を読んでみると、学校で「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」という有名すぎる一文を学ぶだけでは不十分であるということがわかる。福沢諭吉はこの文で平等論を表すが一方で学問をするかしないかによって貧富の差が生まれているというとこをリアリスティックに語っている。
    民主主義における学問の重要性にも言及されており、民主主義、資本主義が自然発生しなかった日本という国においてこの本が生まれたということの重要性は果てしない。

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    2020年05月17日
  • 新訂 福翁自伝

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    晩年の福沢諭吉が自分の人生を振り返って語ったことを文章にしたもの。ずっと積読本になっていたのを山から引っ張り出してきた。古文のような読みにくいものだと思っていたけれど、意外なほど読みやすい。

    慶應義塾を創った以外に何をした人か今ひとつ分かってなかったけれど、緒方洪庵の適塾にいて、オランダ語をマスターした後、横浜でオランダ語は通用しない、世界は英語だと知り、今度は苦労して英語をマスターする。咸臨丸に乗ってアメリカに行く。政治には関わらず、塾を通した教育の人だった。

    若い頃の恥ずかしい話なども惜しげもなく披露してくれており、何というか気持ちのいい読書ができた。時代の雰囲気もよく伝わってきた。

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    2020年05月16日
  • 学問のすゝめ

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     私が近現代日本における経済政策思想史の研究を志したのは、かれこれ四半世紀以上前のことである。以来、折に触れ福沢の著作には親しんできた。しかし、修士論文のテーマとしたのが、まさに福沢諭吉と田口卯吉の経済政策思想の比較というものであったので、福沢のテキストを研究の対象として読んだことはあっても、幸か不幸か、好き嫌いという観点から、あるいは自らの人生の指針という観点から考えるという機会はあまりなかった。

     もちろん、福沢や田口をテーマに取り上げることとなった契機は、今から思えば単純に好き嫌いの範疇に属するものであったかもしれない。研究者として福沢の厖大なテキストと格闘する前、学部学生の頃には『福翁自伝』や『学問のすゝめ』を読み、また大学院に進学した直後(1985年)には当時出たばかりの丸山真男の『「文明論之概略」を読む(上・中・下)』(岩波新書、1986年)を手引きとしながら、『文明論之概略』を読み、福沢の自由主義思想に大いに共感したことは否定できないからである。

     しかし、実際の政策論議の場でも原理原則を全面に出し、これでもかこれでもかというように持説を展開してくる田口と比較すると、福沢が主張する政策論は、よく言えば変幻自在、悪くいえば一貫性に乏しく「無残な矛盾の体系」(杉山忠平)とも言えるものであり、人生経験に乏しく「大人の議論」に慣れていない駆け出しの研究者を大いに悩ませたのである。たとえば、『学問のすゝめ 十五編』の中に、次のような一節がある。

    「英国の経済家に自由法を悦ぶ者多くして、これを信ずる輩はあたかももって世界普通の定法の如くに認むれども、アメリカの学者は保護法を唱えて自国一種の経済論を主張する者あり。一議随って出れば一説随ってこれを駁し、異説争論その極まる所を知るべからず。」(岩波文庫版、156ページ)

    福沢自身、「一議随って出れば一説随ってこれを駁し、異説争論」することを自らの著作等で実践した学者であった。それがどんなに正しそうな説に見えても、福沢にとって、そのことに「惑溺」することは文明の進度の遅れを示すものであったからである。

     研究対象としてはこのように厄介な福沢なのであるが、上述部分に続く以下の一節は、「自由の気風は唯多事争論の間に在て存するものと知る可し」という『文明論之概略』のもっとも有名な言葉とともに、研究者として我々後進が胸に刻んでおきたい一節であると私には思われる。

     「異説争論の際に事物の真理を求むるは、なお逆風に向かって舟を行るが如し。その舟路を右にしまたこれを左にし、浪に激し風に逆らい、数十百里の海を経過するも、その直達の路を計れば進むこと僅に三、五里に過ぎず。航海にはしばしば順風の便ありと雖ども、人事においては決してこれなし。人事の進歩して真理に達するの路は、ただ異説争論の際にまぎるの一法あるのみ。而してその説論の生ずる源は、疑の一点に在りて存するものなり。疑の世界に真理多しとは、蓋しこれの謂なり」(同上)

    初出:『三田評論』2012年4月号

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    2020年05月05日
  • 学問のすゝめ

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    誰もが知っているのにあまり読まれていない古典。民主主義に不可欠なのは学問なのだ。漢語の素養からかリズムが心地よいので現代語訳よりも古い文体のまま読むのがよい。オススメ!

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    2020年05月04日
  • 新訂 福翁自伝

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    全く堅苦しい本ではなく、読みながらクスクス笑える。福沢諭吉の人生を追いながら彼の処世術や教訓を学べる。

    一見無鉄砲でだらしのないようだが、確たる信念を持ち、絶えず好奇心を持つ勤勉な姿勢を生涯にわたって崩していない。このメリハリこそが当時としては名誉ある洋行メンバーとして選ばれ、数々の名著を残した所以だろう。

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    2020年01月06日
  • 学問のすゝめ

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    崇め奉られている一万円札の顔である人によるあまりにも有名な本にも関わらず、読だことのある人はかなり少ないのではないだろうか。

    17編にわたって主張とそれに関連する実例が書かれている。(構成はD.カーネギーの『人を動かす』と類似)

    面白いのは、明治時代だけでなく現代にも通じる教訓がふんだんに述べられていること。福沢諭吉は何度も洋行しているため、ある意味で現代のグローバル社会に生きる我々と同じ感覚を持っていたのかも知れない。

    無論一読の価値はあるし、何度も読み返すべき本。

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    2020年01月06日
  • ヨコ書き 学問のすすめ

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    福沢諭吉の名著『学問のすすめ』を、わかりやすく現代語に訳してヨコ書きレイアウトで表わした本。

    本書は、20代から40代のビジネスマンに向けて発信するという意図からヨコ書きレイアウトになっています。

    自立とは自分の人生を自分の足でしっかりと歩むこと。自立するために人は学び続けなければいけません。その重要性を福沢諭吉は『学問のすすめ』を通して熱く説いています。

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    2020年01月01日
  • 学問のすゝめ

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    冒頭が有名な本。とても読みやすかった。明治一桁台に書かれたとは思えないほど現代の万人に通じ、学問の大事さを啓蒙する。
    学問をするのは実生活で使うため、それがないのは「飯を食う字引」と同じ、働き生活を独立させ家族を持つのは月並みで、世のため人のためになってこそ初めて人様に褒められるべき、疑いを持ってこそ発展あり、人の権利と幸せの尊厳は親子男女職業の貴賎なし、、、
    福沢諭吉は政府の存在意義、人々の平等などかなり先進的な考えを持っていたことに驚いた。当時の人々は自分の仕事の役割や姿勢に疑いを持って客観的に考えたことなんてなかったんじゃないだろうか。

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    2019年03月23日
  • 新版 福翁自伝

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    福沢諭吉が60年近くの人生をふり返りながら口述筆記させてまとめた自叙伝。

    本書を読むことで、福沢諭吉の人柄だけでなく、幕末から明治維新の頃の雰囲気を知ることができます。
    また、巻末の解説を読むことで、自叙伝では書かなかった事柄やそれに対する福沢諭吉の思いも感じることができます。

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    2019年01月30日
  • 福翁百話 現代語訳

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    ネタバレ

    先人の功績によって今の生活がある。感謝の気持ちを忘れない事。我々がすべき事は、その恩に報い、次の世代がより生きやすくなるよう、努力を積み重ねていく事。

    世界は全て宇宙の法則で成り立っている。
    万物は平等であり、人間はその構成員にすぎない。無力な存在であることを自覚し、コントロールできない事には手をつけず、できる事をしていく。

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    2018年08月04日
  • 文明論之概略

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    現代語ではないので
    読み辛いといえばそうなのだけど
    著者に出来る限り近い言葉に触れた方が
    真意が伝わり易いと感じる。

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    2017年12月05日