福沢諭吉のレビュー一覧
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福沢諭吉晩年の著作で、それまで福沢が語って来たことを選抜して百話に纏めたもの。佐藤きむの現代語訳による。佐藤は弘前市生まれの弘前大学卒。母校の弘前大付属中で教鞭をとった後、弘前近辺の大学等で講師を勤めている。
福沢諭吉といえば官を嫌い民間で社会貢献をした人という認識である。慶應義塾の創始者としても有名だ。この百話を読むと福沢が如何に将来の日本を見通していたか、先見の明があったかということを再認識させられる。百年以上前の著作でありながら、現在にもそのまま当てはめることが出来る事柄が、数多く語られている。
例えば孔子とニュートンの比較が面白い。孔子は道徳一筋の聖人、ニュートンは物理一筋だ。もし孔子にニュートンの物理思想を付け加えたなら、知徳兼備の人物になっただろうという。二人とも一方だけで、両方兼ね備えなかったために完全な人物とはならなかったというのだ。これまで誰がこのような発想をしたことがあっただろうか。
哲学的思想から自然科学まであらゆる分野に詳しい福沢の博学ぶりには驚く。明治維新以降の日本の近代化に大きな貢献をしたことは間違いないのだろう。ただ全体を通して感じられる説教くささが若干鼻についた。この「上から目線」は武家の出という出自に由来しているのかも。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ福沢諭吉も、若い書生時代には中々不良なことをやっていたようで。
反封建主義の姿勢には共感を覚える。
「私は毎度このことを思い出し、封建の門閥制度を憤ると共に、亡父の心事を察して独り泣くことがあります。私のために門閥制度は親の敵で御座る。」(14頁)
「日本の不文不明の奴らが殻威張りして攘夷論が盛んになればなるほど、日本の国力は段々弱くなるだけの話で、しまいには如何いうようになり果てるだろうかと思って、実に情けなくなりました。」(134頁)
慶応は寄付金が多いらしいが、これは当初からの塾の校風を受け継ぐものなんだろうな。214頁参照。 -
Posted by ブクログ
読み終わった…!長カッタヨ…!
いちばんの敗因は、解説の豊富さだけでほぼ原文の本を買ってしまったことよ…。
古文、とは言わないけど、文語体ッていうのかな?
読めないことはないけど、地味に読みづらい。
久し振りに「べし」と「む」の意味とか二重否定について思いをはせたよ…。
「人の品行は高尚ならざるべからざる」とかね、どっちだよ!みたいな。
内容は、ざっくり言うなら自己啓発本。
最後の方なんてほぼ人生訓。
「自由平等」とか「独立自尊の精神」とか「経済の振興、民間の活用」とか「法の順守」とか、現代でも普通にビジネスの棚あたりにありそうな。
でもビミョーに上から目線なのが楽しい。
「俺様が先頭に立って愚民どもを導いてやるし、それどころか学者にだって進む道を示してやんよ。」
「今の国民のことでいちばん頭が痛いのは、その見識が賤しいことさ。」
みたいな。 笑
(超意訳。でも大体合ってる、はず。)
読んでて思わず「何様だ! 笑」ッて突っ込んだけど。
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諭吉様だった!
平に、平にご容赦を!そして是非うちにおいでくださいませ! 笑
本当にねえ、ちょっと油断するとすーぐ出て行ってしまわれるからねえ、諭吉様(万札様)は。
なかなかに面白いので、是非読んでみてほしいですが、現代語訳をお勧めするよ…。
こういう文章こんなに読んだの、大学入試勉強以来だよorz