【感想・ネタバレ】学問のすゝめのレビュー

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Posted by ブクログ

学問のすすめというのは冒頭の文がえらく不自然に切り取られたことでだいぶ有名な本ですが、それにしても「といへり。」を削ってしまうのはずいぶんな暴挙ではないか。
高校時代に一読したきり再度読まないものだから、今になって中身を説明せよと言われてもなんだっけという情けない有様ですが、けれどもこの本が、現代にも通ずる本だというのは今でもハッキリと信じており、当時の激動の時代にこういう人がいたということをみんなもっとよく(決して紙幣を通じてだけでなく)知っておくべきだとも思うわけです。

こういった知識人をきちんと生かしておける社会というのがよい社会だと思います。
こういった人間を再生産できる社会というのがよい社会だと思います。
(加えてこうした人が民間にいるのも大きい。みんながみんな官僚になってしまうのは考え物です)

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2017年03月13日

Posted by ブクログ

「学問のすすめ」をひとつすすめるとしたらコレ。解説が充実していて、時代背景や当時の用語の意味合いを知ることができ、「学問の~ワールド」が大いに拡がる逸品。

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2010年03月12日

Posted by ブクログ

解説が良い!福沢諭吉の考えを紐解くの多い参考になる。

実学=実用or実験実証

賢者と愚者、富者と貧者をわけるのは学問をしたかしないかである。

学生頒布の趣意書(1872)に綴られてる
?教育の機会均等
?実学主義
?個人主義
と福沢諭吉の考えとを関連付けて述べられてる箇所がわかりやすく興味深かった。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

大学時代に輪読したのを、読み返してみた。

結局、「賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとにより出来るものなり」の一文に尽きる。
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」が一人歩きしてしまってる。。
本来は平等なはずなんだけど、実際は貴貧の差が出てしまっていて、その原因は学の有無だから、学問に精を出しなさいっていう、意味なんだけどなぁ。。

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2022年06月13日

Posted by ブクログ

慶應義塾の創設者の書籍の中で最も有名なものである。「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」の書き出しは有名である。本書を読んでいない人でも、この書き出しを知っている人は多い。

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2021年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今にも通じるものがたくさんある本だった。もちろん「天は人の上に人をつくらず、、」の言葉とか、ノートに書き留めたいことがたくさんあった。ちょっと難しいイメージだったけど、注釈もあってなんとか読めてよかった。

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2021年07月12日

Posted by ブクログ

 1872年という明治初期に書かれた書物にも関わらず、現代にも通じる-なんて紋切り型の言葉に違和感を覚えずにいられないのは、先に『福翁自伝』を読んだ為か。そもそも、福沢諭吉は権威や立身出世とやらに無頓着で、旧態依然とした体制や大衆とやらにとにかく「渇だ渇っ!」と言いたかっただけなのだ。
 しかし、こうやって誰もが名前ぐらいは知るこの書物を読み解くと、実体は学問論というよりは当時の社会全般にたいする考察と提言といった面に主が置かれているのは意外だった。種々洋楽書物を参照しつつ、冴えた/醒めた目線で古き習慣を奮いにかけ、平易にアイロニーをまぶして語るその口調は、「学問は実学であり、実用されてなんぼのもん」という主張を見事に体言している。
 個人的に圧巻なのは第八篇/第十一篇。前編では男尊女卑や一夫多妻の習慣を禽獣もので畜類の小屋だと断罪し、家父長制の理不尽さを挙げていけば、返す刀で後編では社会における人間関係というものがこのような親子の間柄のように扱われている事を看過し、そのような上下に甘んじる構造こそが専制を生み出す温床なのだ、決して権力者の悪意から生まれているものではないと喝破する。相手が親の仇の儒教道徳とだけあって、流石の切れ味でその欠点を鮮やかに論じています。
 しかし…この本は今ではきっと、「自己啓発書」として読まれてしまうんだろうな。衒学的な思想/哲学を翁が無駄と切り捨てたのは、時代がそれを要請し、実学それ自体が思想として成立していたから有効なのであって、現代でそれを体言したら資本のシステムに内面を毒されて唯自分が儲ける為の手段としてしか見られないとしたら、それはそれで悲しい事だ。ここまで書いて表紙をふと眺めたら、すました顔してやがって凄い腹が立ってきた。

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2011年12月18日

Posted by ブクログ

先行きの見えない今のような時期に、

学問のチカラをわかりやすく教えてくれる本。

あの、「天は人の上に人を造らず〜」

の部分が有名な、一万円札の人の本です。



イメージは取っつきにくそうだけど、

読みはじめたら、一気に読んじゃいました。



運営主体と運営客体の関係や

値観が変わる時代の生きかたなど、

いま読んでも、あまり古さは感じません。



あらためて読んでみると、

いろいろと感じるところがあるかもしれませんよ。

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2009年10月04日

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・賢人と愚人の差との別は、学ぶと学ばざるとによりて出来るものなり。・今の政府は官員の多きを患ふるなり。事を簡にして官員を減ずれば、その事務はよく整理して、その人員は世間の用をなすべし。一挙して両得なり。(=役人を減らすことが、かえって政府の事務を整頓させる上、有用な人物を民間に回すことになって、両得である。)・学問に入らば大いに学問すべし。農たらば大農となれ、商ならば大商となれ。学者は松庵に安ずるなかれ。(=諸君は小さな生活の安定に満足してならぬ。)・活用なき学問は無学に等し。ってところが特に印象に残った。福沢諭吉って、世界の動きを見て、蘭学ではなく英学に転向することを決意したり、文章がいろんな人にわかりやすいようにやさしい文語文で書かれていたりで、すごい人なんだなぁと思った。『学問のすヽめ』も、最初は初編一冊だけのつもりだったのに、好評で、十七編にも及んだらしい。あと、最後の語句の解説で『勉強は、必ずしも学問だけに限らず、広く「努力」の意味である』っていうところが心に残った。

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2009年10月04日

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●当時の気風などについては不勉強なのだが、「貴賎上下の差別はなく、人々は一身独立を成すべきで、それが一国独立への道である。そして、独立するためには、実学を身につけることが肝要である」といった著者の主張はどれほど画期的で、どれほどの影響を与えたのだろうか。

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2018年10月23日

Posted by ブクログ

初めてちゃっと学問のすすめを読みました。
勉学の大切さについて書かれており、学ぶことを惜しまなければ、みんな平等でやりたいことにチャレンジできるということが熱く伝わってきました。

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2016年01月20日

Posted by ブクログ

読み終わった…!長カッタヨ…!
いちばんの敗因は、解説の豊富さだけでほぼ原文の本を買ってしまったことよ…。
古文、とは言わないけど、文語体ッていうのかな?
読めないことはないけど、地味に読みづらい。
久し振りに「べし」と「む」の意味とか二重否定について思いをはせたよ…。
「人の品行は高尚ならざるべからざる」とかね、どっちだよ!みたいな。

内容は、ざっくり言うなら自己啓発本。
最後の方なんてほぼ人生訓。
「自由平等」とか「独立自尊の精神」とか「経済の振興、民間の活用」とか「法の順守」とか、現代でも普通にビジネスの棚あたりにありそうな。
でもビミョーに上から目線なのが楽しい。
「俺様が先頭に立って愚民どもを導いてやるし、それどころか学者にだって進む道を示してやんよ。」
「今の国民のことでいちばん頭が痛いのは、その見識が賤しいことさ。」
みたいな。 笑
(超意訳。でも大体合ってる、はず。)
読んでて思わず「何様だ! 笑」ッて突っ込んだけど。

諭吉様だった!
平に、平にご容赦を!そして是非うちにおいでくださいませ! 笑
本当にねえ、ちょっと油断するとすーぐ出て行ってしまわれるからねえ、諭吉様(万札様)は。

なかなかに面白いので、是非読んでみてほしいですが、現代語訳をお勧めするよ…。
こういう文章こんなに読んだの、大学入試勉強以来だよorz

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2015年01月18日

Posted by ブクログ

読んだのは青空文庫の原著版。

細切れで読む分には面白い。いろいろ気づきになるようなことも書いているので変な啓発本よりはいい気がする。結局はそれを受けてどれだけ動けるのかにかかっているということを忘れてはいけない。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

現代語の注釈が数ページごとについている。明治初期に当時の日本社会に対して書かれた啓蒙書。現代では解決済みのイシューがあるが、かなりの論点はそのまま現在でも意味をなす。特に役人に対する徹底した不信感といか、役人が威張ることに対する辛辣な批評は、現在の高級官僚に読ませてやりたくなる。

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2009年10月07日

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