福沢諭吉のレビュー一覧

  • 新版 福翁自伝

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    ネタバレ

    『学問のすすめ』を読む前に、と思って読んでみたけれど、なかなか面白かった。
    学者の人なのかと思ったけれど、というか学者なのだけれど、どこか英雄的だった。三国志の武将や幕末の革命家や武士たちのような、武力的な強さを持った英雄が好きな俺からすれば、少し「ムッ」と感じた部分もないではないけれど、学びながらも奔放に遊び、政府からいくら声をかけられても平民で通した彼も、わかりやすく英雄だろう。
    幕末の小説や資料はいくらか読んだが、彼らを見る福沢諭吉の視点は新鮮であり、それ以上に幕末という時代を見る福沢諭吉の視線が、とても面白かった。教養のためにと頭を固くして読むのでなく、ただの幕末小説が好きな人間として

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    2012年12月24日
  • 文明論之概略

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    言わずと知れた福沢諭吉の代表作。

    本書の内容は多岐に渡るが、彼がもっとも言いたかったことは「国体を保持するために、国民一人ひとりが合理的な思考(文明)を獲得しなければならない」というシンプルなものであるように思う。

    すでに効用(実)がなくなっているのに古い習慣(名)に囚われ、思考停止に陥っている(=惑溺)例として、儒学者・漢学者・国学者が批判の槍玉に挙げられる。中でも孔子・孟子は相変わらず目の敵にされており、「そこまで言わなくても」と思ってしまうほど。読み進めている際、ふと「白猫であれ黒猫であれ、鼠を捕るのが良い猫である」という鄧小平の言葉を思い出した。

    もちろん、本書は素朴な文明礼賛で

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    2012年11月04日
  • ヨコ書き 学問のすすめ

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    人生で初めて学問のすすめを読んだ。他と比較することは出来ないが、読みやすい現代語訳だったと思う。
    社会に貢献するのが、人間の存在意義であり、そのために学び、自立するんだ、という話は、現代には更に求められる思想である。
    良民の上に賢政、愚民の上に暴政、というのは最もで、この国の在り方に無関心な、政府丸投げの国民ばかりだと、政治家も政治も大したことがないというのは、いつの時代も変わらない。
    もっと若いころに読んでおきたかったが、今の年齢で読むと意味が良く分かる書籍だった。

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    2012年10月28日
  • 現代語訳 福澤諭吉幕末・維新論集

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    「福翁自伝」や「学問のすすめ」では分からない福澤諭吉の一面が強烈に分かる本。勝・榎本を一蹴し、西郷を守るための論陣をはる。武士として大切な「やせ我慢」の大切さを説き、官僚偏重ではなく民の重要性を説く。破天荒な福澤らしい主張が小気味よくまとまっている。

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    2012年05月01日
  • 福翁自伝

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    福沢諭吉先生の素顔。臆病で熱くて自由でお茶目。それが面白くて楽しい一冊。福沢諭吉先生はお札だけじゃない(^_^)

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    2012年03月03日
  • 文明論之概略

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    消費増税先伸ばしのニュースをみて、日本の政治が理解できなくなったので、文明開化の時代に遡って政治、社会の思想や背景を知ろうと手に取った。

    実学の祖として有名な福沢諭吉だが、彼の思想は、今のグローバリストを量産すべしという胡散臭い議論とは全く別だった。
    何のために外に目を向けるのか。
    その目的は、新たな視点を取り入れて価値判断の基準を増やすことで、日本の社会問題をひとつでもふたつでも解決するためであるという自分の認識を確認した。

    備忘録:文明とは人の安楽と品位の向上であり、それをもたらすのは国全体における智徳である。

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    2011年12月30日
  • 文明論之概略

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    「学問のすすめ」よりも内容的にも若干難しいが、それよりも文章がぐっと難しい。なぜか「べからず」という語尾が頻発し、「その権威なかるべからず」などと、我々にあまりなじみのない言い回しなだけに、ぱっと見て肯定なのか否定なのか戸惑ったり。
    しかし内容はなかなか豊かで、当時の日本人にしてはよく先まで見通して考えていたもんだなあ、と感心するしかない。
    丸山真男が指摘していたように、確かに相対主義的な思考法が随所にあらわれているのも、面白い。
    儒教の被支配者的な限界など、興味深い指摘が豊富だ。
    日本(やアジア)は西洋に遅れている、という当時の切迫した思いは、しかし現在人類学的な観点から見ると、必ずしもそう

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    2011年12月21日
  • 学問のすゝめ

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     1872年という明治初期に書かれた書物にも関わらず、現代にも通じる-なんて紋切り型の言葉に違和感を覚えずにいられないのは、先に『福翁自伝』を読んだ為か。そもそも、福沢諭吉は権威や立身出世とやらに無頓着で、旧態依然とした体制や大衆とやらにとにかく「渇だ渇っ!」と言いたかっただけなのだ。
     しかし、こうやって誰もが名前ぐらいは知るこの書物を読み解くと、実体は学問論というよりは当時の社会全般にたいする考察と提言といった面に主が置かれているのは意外だった。種々洋楽書物を参照しつつ、冴えた/醒めた目線で古き習慣を奮いにかけ、平易にアイロニーをまぶして語るその口調は、「学問は実学であり、実用されてなんぼ

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    2011年12月18日
  • 新訂 福翁自伝

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    授業で読み進めたが、ところどころでしかも授業は半期のため途中まで。
    諭吉が口述筆記させた文だから硬くなくて読みやすい。

    読んだのは始めから留学するあたり。
    お札の顔とはまた違う若い諭吉の顔。
    写真も扉絵に載ってて、授業中は他の写真もスライドで見たけどなかなか濃い顔。
    背が高くてかなり破天荒で、色々塾の仲間と悪さをする。
    金があれば酒を飲む。
    でもすごい勉強してる。
    そりゃ大学も作っちゃうわけですよ。

    全部読破したいと思いながら、いまだ栞は半ば。

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    2019年01月16日
  • 新版 福翁自伝

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    「学問のすすめ」があったので、相当カタイ人なのかと思っていた。
    無鉄砲と言ってもいいくらいエネルギッシュでまっすぐ、潔くてある意味頑固だが、お茶目なところもあるとても魅力的な人だった。
    ただ、当時はかなりの変わりものと思われていたであろうことが容易に推察される…。

    解説に、あえて触れてない自分の身辺の事柄がある、自伝の内容がベンジャミン・フランクリンのそれの示唆を受けている感があるなど書かれているが、それを差し引いても、福沢の考え方身の処し方、緒方洪庵塾や渡米時のこと、幕府・政府とのやりとり、翻訳業、慶応義塾を開くまでなど、生き生きとしたエピソード満載で非常に面白い!
    中でも、福沢が自分の子

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    2010年11月05日
  • ヨコ書き 学問のすすめ

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     名前は知られていても実際にはあまり読まれてない本の一つである学問のすすめを簡易な言葉で書かれているため30分くらいでさくっと読める。
    学問とはなにか?それは読書・勉強の類のみではない。実際の生活を誠実によりよく生きるために必要なことすべてである。従ってお金の管理も一つの学問である。自立することの大切さを説く。平穏無事に日々を生きるだけでは自立しているとはいえない。国家・社会のために何をなすべきかを考え実際に行動することが必要なのである。本当の意味で自立した国民が増えれば日本はもっとよくなるし、世界の国々の手本となれるはずである。

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    2011年03月23日
  • 学問のすすめ 自分の道を自分で切りひらくために

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    訳者が解説のタイトルがこう書いてあった
    「百冊の人生書よりも『学問のすすめ』」と


    本文を読む前に解説を読むことが癖となりつつあり
    はじめに訳者の解説を読んだ際、「大げさな!」と感じたが
    読んでいくと、その時代の状況を分かりやすく書かれてあり、
    なおかつ、人々はどうすべきかを明快に述べていた


    書いていたのが腑に落ちる
    と妙に納得できる本だった

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    2010年10月01日
  • 新版 福翁自伝

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    難しい本かと思っていたが、いい意味で裏切られた。非常に読みやすく、面白い。
    これほどの人物であれば、当時は官に仕えて日本を変えていくべきではなかったかと。この答えは本文に触れてあったので思わず納得してしまうのだが。
    アメリカ行きに便乗させてもらった行動力や戊辰戦争の真っ只中に塾を続けるなど、自分の信念を貫いたことに感動した。

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    2009年12月07日
  • 福沢諭吉「学問のすすめ」 ビギナーズ 日本の思想

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    国の自立の為には個人の自立が不可欠。
    諭吉は国民皆が学ぶ事で国全体が西欧列国に並ぶよう、市民には実学をすることをすすめ、学者には役割を全うするよう訴えた。
    また、政治・法律については国と個人の役割分担を解説し、国のするべきことを個人が行う事の罪についても触れている。

    訳がやさしく誰でも読める内容なので、一読しといて損はないと思う!

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    2011年02月03日
  • 新訂 福翁自伝

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    福沢諭吉の塾生だった頃のワルノリぶりには現代の学生も敵わないでしょう。

    自分の子供には好き放題させ、子供が遊びまわって家の障子を破っても、怒りもしない。
    子供は元気が一番。
    礼儀は大人になってから身に着ければいい。
    勉強なんて、自分からしたくなるまでは、元気に外で遊びまわっていた方がいい。
    特に勉学で子供に厳しくすると、人間が小さく育つ。
    それゆえに明治の学校教育は間違っているという、福沢諭吉の子供の育て方と、学校教育のありかたに賛同します。

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    2016年04月12日
  • 学問のすゝめ

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    先行きの見えない今のような時期に、

    学問のチカラをわかりやすく教えてくれる本。

    あの、「天は人の上に人を造らず〜」

    の部分が有名な、一万円札の人の本です。



    イメージは取っつきにくそうだけど、

    読みはじめたら、一気に読んじゃいました。



    運営主体と運営客体の関係や

    価値観が変わる時代の生きかたなど、

    いま読んでも、あまり古さは感じません。



    あらためて読んでみると、

    いろいろと感じるところがあるかもしれませんよ。

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    2009年10月04日
  • 学問のすゝめ

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    ・賢人と愚人の差との別は、学ぶと学ばざるとによりて出来るものなり。・今の政府は官員の多きを患ふるなり。事を簡にして官員を減ずれば、その事務はよく整理して、その人員は世間の用をなすべし。一挙して両得なり。(=役人を減らすことが、かえって政府の事務を整頓させる上、有用な人物を民間に回すことになって、両得である。)・学問に入らば大いに学問すべし。農たらば大農となれ、商ならば大商となれ。学者は松庵に安ずるなかれ。(=諸君は小さな生活の安定に満足してならぬ。)・活用なき学問は無学に等し。ってところが特に印象に残った。福沢諭吉って、世界の動きを見て、蘭学ではなく英学に転向することを決意したり、文章がいろん

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    2009年10月04日
  • 学問のすゝめ

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    字が小さいし、文体が古すぎて読みづらかった。
    勉強で差がつくよ、ということだった。
    でも生まれたときはみな平等だ、というのはどうだろう?

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    2025年06月07日
  • 福沢諭吉「学問のすすめ」 ビギナーズ 日本の思想

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    生きる上で切っても切り離せない学問について書かれているのはもちろん、政府のあり方や人との付き合い方など、今の私たちにとっても深く関わりのあることについても書かれており、勉強になった。
    もちろん、ただ鵜呑みにしたりはせず、自分なりに考えて落とし込んでいくことが重要だと言うのは重々承知の上で、1つの価値観としてぜひ多くの方に読んでほしい書籍だ。

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    2025年06月02日
  • 学問のすゝめ

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    人間は生まれながらにしては平等だが、学問をするか否かでその後の人生における人間性の良し悪しが変わってくるという初めの文は、勉強や読書のモチベーションになります。その後、各章においてなぜ学問が必要なのかが人間個人の視点と国家レベルの視点とで語られており、なるほどーと思いました。
    個人の独立というのがもう一つテーマにあるのかなと感じました(そのために学問は必要だという流れ)。
    ただし学問の中でも実学の必要性が強調されており、めちゃくちゃ合理主義だなーと思いました。
    しかし、この時代、このくらい強く声を上げなければ弛んだ封建社会にメスを入れられなかったのかなと一種同情を感じます。

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    2025年04月13日