【感想・ネタバレ】学問のすすめ 自分の道を自分で切りひらくためにのレビュー

あらすじ

なぜ、今、『学問のすすめ』なのか――。原書が発刊された当時の明治日本は、怒涛の如く押し寄せる西洋列強のプレッシャーと文明開化の波にさらされ、新たな価値観の創造を迫られていた。一方、現代日本も急激なグローバル化と猫の目のように変化する市場経済に翻弄され、日本人固有のアイデンティティを見失いつつある。ある意味、今の日本を取り巻く環境は明治初期と似ているといっても過言ではない。そんな中、日本人が自信を取り戻し、世界に誇れる国民になるためにはどうしたらいいのか。福沢は、国民一人ひとりが「独立の精神」を持つことが急務であるといった。「独立の精神」とは、文明国家の礎である個人主義の根幹であり、「自分で自分の心を支配し、他に頼りすがる心がないこと」。日本人が自分で物事の善悪を決め、自分の行動に責任をもって間違いを起こさない「独立の人」になることが肝要と説いた明治のベストセラーが現代語新訳で今、甦る!

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Posted by ブクログ

この本は100冊の人生書より一冊の「学問のすすめ」記事を見て読んでみました。明治時代のベストセラーという事もあり中身は濃いです。「天は人の上に人を作らず、人の下にひとを作らず」は有名ですがその続きに「ではなぜ貧富の差が起きるのか」という言葉は知られていないのではないでしょうか?私も知らなかった一人です。その原因は学問を志したか、しなかったから、要は勉強したか、しなかったかにかかっくる。自分の行動の責任は重い。多くの範囲で役に立つ内容だと思います。

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2010年10月07日

Posted by ブクログ

福沢さん、サイコーです。100年以上も前に書かれたはずの内容が新鮮に感じます。
当時、諭吉さんが国民に訴えていたことが、現代の国民に対してもまだ通じると思ってしまったのがちょっと残念です。
日本は経済大国と言われるまでに成長してきたが、それはごく一部の賢者たちのおかげにすぎない。
当時も今も大半の国民は、受け身でなんらかわっていないのですね。。。
自分もまだまだだけど、家族や友達、職場の人も自分のまわりみな独立精神が強くないようです。
この国の国民性と言ってしまえばそれきりですが、自分は少しずつ自分の道を歩いていけたらと改めておもえてうれしいです。
良書です。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

私は、慶應出でも大分出でもないが、
以前から、福沢諭吉という人に興味を持っており、いつか読んでみようと思いつつも、私が果たして明治時代の書物を読んで理解できるかどうか…というところに疑問をいだいていたのだが、そんな私に、ぴったりの本。
福沢と勝とどちらが、どうというのは、その時代に実際に生きていなかったので良くわからないのだが。
過去の偉人たちや出来事を一見批判していると思われる文章でも、福沢の真意というのを、わかりやすく解説してくれているこの岬さんも素晴らしいと思う。
そして、この岬さんと言う方も、またお国は知らないが、諭吉と違う、慶應ではなく、早稲田出身というところが、またとても信頼できると思うのだ。
とにかく、現代の時代に通じるところが多いにあるので、初心者向けだとか古いとかそういうことは考えずに、ぜひお勧めした一冊。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

個人の独立心が必要だ。他人の意見に流されるのではなく、他人に媚びるのではなく、自身で判断できるようにならなければならない。
独立心が無いと、他人に頼る。頼ることが当たり前になって、自身の不遇を他人の責任にするようになる。
集団全体にそういった意識が増えると、集団が腐って行く。

私にできることは、自身の独立心を高めること。そして、人の独立心を高めるように助けること。
そのためには、学び続けることが大切だと思う。難しい言葉を学ぶということではなく、生活を高めるために学ぶのだ。
その生活とは、私個人の生活を成り立たせるというわけではない。他者の生活に貢献し、集団全体の生活をより良くするということである。

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2024年07月21日

DON

購入済み

志高く

強さとは何かを教えてくれました。

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2021年11月09日

Posted by ブクログ

訳者が解説のタイトルがこう書いてあった
「百冊の人生書よりも『学問のすすめ』」と


本文を読む前に解説を読むことが癖となりつつあり
はじめに訳者の解説を読んだ際、「大げさな!」と感じたが
読んでいくと、その時代の状況を分かりやすく書かれてあり、
なおかつ、人々はどうすべきかを明快に述べていた


書いていたのが腑に落ちる
と妙に納得できる本だった

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2010年10月01日

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