あらすじ
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといえり」なる言葉より説きおこし、人の心に根深く巣くう封建思想を排撃、明治という新しい時代の個人、国家の在り方を広く一般に訴えた、福沢の代表著作の一つ。現代表記に改め、懇切な校注を付した。明治維新という新時代の個人・国家の在り方を、一身の自由独立という立場より説き起こし実学を奨励した、当時の驚異的ベストセラー。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
福沢諭吉はおもしろいよってよく聞いたきたけれど、いやホントに面白いわ。
これが今から150年近くも前に書かれたことが信じられない。
本当に現在でも十分にリーダブル。
夏目漱石もそうなんだけれど、「いま」の僕たちのことを語っているようにしか思えない、そんなエキサイティングさがある。
まあ、逆に言うと、一世紀以上、日本(人)は本質的な問題を改善できていないということなんだろうけれど。
しかしそれとは別に、福沢諭吉を(それほど難解ではないとはいえ、それなりの文語文を)ある程度それなりに読みこなし、面白いと思えるようになった自分に、多少の成長を感じる。
やっぱり亀の甲より年の劫、だなあ(笑)