手塚治虫のレビュー一覧
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手塚治虫文庫全集版「三つ目がとおる」の最終巻。
収録作品は以下の通り。
「怪鳥モア」 ~長編~
「イカヅチ山が泣いている」
「スマッシュでさよなら」
7巻のほとんどが「怪鳥モア」。長編としてはラストになるためか、海外、メキシコのマヤ文明の遺跡などを舞台にしたスケールの大きい、大いに盛り上がった作品になった。ただ、ラスト作品にも関わらず名パートナー和登さんは登場せず、代わりにそっくりさんのセリーナという女性が出演している。
実際の最終回は「スマッシュでさよなら」になるのかな。ただ、あんまり最終回という終わり方ではない。連載ではなく単発での掲載も予定されていたのかもしれないなあと思う -
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ネタバレ『火の鳥 鳳凰篇』
我王と茜丸、何もかも対照的な二人の主人公。
「鳳凰篇」が極めて人気が高いのも、この徹底的なコントラストをなす二人が、後に宿命的なライバルとして相まみえる所にあると思います。
我王は、容貌も心根も醜く、世の中を恨み、強盗・殺戮を繰り返しました。
ですが、速魚や良弁僧正との出逢いを通して、人間の心と生きる意味を取り戻してゆきます。
才能を開化させ、聖者の風貌を具えますが、悪に対する怒りは失いませんでした。
一方の茜丸は、容姿端麗・清廉潔白な青年です。
純粋な心と、ひたむきに没頭する資質とで、絶望さえも克服してゆきます。
愛する女性とも出逢い、理想的な人物となるはずでした。 -
医療漫画の金字塔
懐かしいですね。この少年漫画、半世紀前に「週刊少年チャンピオン」に連載されていましたし、山上たつひこ先生の「がきデカ」同様、同雑誌の看板と言っても決して過言ではありませんでしたね。「医療漫画」と言う言葉を聞けばこの「ブラック・ジャック」を逐一連想する人が圧倒的に多いでしょうし、この少年漫画、「鉄腕アトム」や「リボンの騎士」に比肩する故・手塚治虫先生の代表作と言っても決して過言ではありませんよね。主人公の「ブラック・ジャック」と言う「医師免許も博士号も一切持たない敏腕外科医」が幼い頃に瀕死の重傷を負って「本間丈太郎」と言う外科医に救出されたと言う壮絶なあらすじには勿論ですが、主人公が「輸血抜きの
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▼娘⑻に手塚治虫を好きになって貰いたい完全に親のわがままエゴだけど活動の一環。そんなエゴを持つくらいだから、僕は手塚治虫さんが子供の頃からずっと好きです。小学生の頃に「ドラえもん」→「藤子不二雄」→「トキワ荘」・・・みたいな道のりを経て手塚治虫大陸に上陸。小学生高学年から中学生にかけて、丁度時代が「過去の名作漫画をハードカバーで再版して懐かし世代に売る」というビジネスが始まったお陰と、あとは手塚治虫漫画全集講談社の恩恵で、初期SFからアトム、ブラックジャック、ブッダ、火の鳥・・・ほぼほぼ網羅していたんです。どろろ、ワンダースリーは当然のこと、キャプテンKenとかサボテン君あたりまで。
▼とい -
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悪夢のようなお伽話。
民話風から現代劇からSFまで、装いは違えど地球人が抱える愛と業を描いた短編作品群18篇。
まず巻末解説に曰く『空気の底』というシリーズタイトルは地球上が舞台、という事を示唆したもの。
むちゃくちゃカッコいいまえがきがぶち刺さる。
「金魚鉢の底はいつも水がよどんで
たべ残しや糞や泥やらでどろりとにごっている
われわれの世界が
犯罪やさまざまな悲劇でうずまいているのも
それと同様に
深く沈んだ大気の底だからかもしれない
人間の一生のあいだにほんのわずかでも
清い空気の中のやすらぎを求めないものが
いるだろうか?」(p6)
いいですねー。
人の世は綺麗事だけでは済まない -
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遺伝性疾患も
ピノコの白血病発症のエピソード、これ本当は一卵性双生児間で骨髄移植をしないとダメでしょう。実は時折、こういう例があり、本格的な症例研究書みたいな本も読んでいます。(連載時も医学生から色々と指摘されたとか)
登場人物の詳細(いわゆる手塚スターシステム)をまとめた本もあって、手塚御大、過去の主要作品等、全部覚えていたのでしょう。
公害に関連したエピソードや乳児をコインロッカーに、というような、世相を反映した作品も多いです。BJなんだかんだ赤ひげ化していて、メンタルケアもかなりしっかりしています。