手塚治虫のレビュー一覧
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手塚治虫 ブッダ
人間模様がわかりやすく、読んで行くうちに引き込まれます。
さすがだなぁと感じる描き方ですが、子どもも大人も何か感じることのできる作品です。 -
Posted by ブクログ
鳳凰編を収録。
政治と宗教とが結びつき、政治のための宗教が発展した時代を描く。
東大寺の大仏は、現代に生きる私たちにとっては観光名所にすぎないが、創建当時は庶民の苦しみの苦役の根源だった。大仏を作るにあたって、多くの資材が全国から調達された。
例えば東北の金も、大仏に塗るために奈良まで運ばれたものだ。その金を命がけで採掘し、時には命を落としながらも採掘したのは誰だろう。他ならぬ庶民だったのだ。
仏教は本来、庶民を救うためにあるものであるのにも関わらず、仏教の象徴である仏像を作るために庶民が犠牲になるという構図。当時生きていた人々は、大仏を作るという国家的大事業に怒りをおぼえていたに違いない。