手塚治虫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
手塚治虫の隠れた名作のひとつだろう。北一輝の生涯を描くのに、物語は義和団事件の勃興から始まり、この巻では北一輝は出てこない。主人公は三娘(さんじょう)という中国の農民の娘。醜女という設定で登場するが、そのうちどんどん可愛くなっていくのはご愛敬。純情派がたくさんいる手塚ヒロインの中でも、その無垢で純真な性格においては一番かも。同時にこれほど暴行を受ける機会が多いヒロインもないだろう。その際のギャグタッチな感じが読んでいて救われる。リアルにやったらとても凄惨すぎて見ていられないだろう。シリアスなシーンに突然ギャグをはさむのを得意とした手塚でなければこの物語をマンガで読ませることは不可能だったような
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購入済み
デジャヴなのか
40年以上も前にかかれた話だとは、到底思えない内容。
全ての話は、「世にも奇妙な物語」にて、そのままドラマ化出来る。
手塚治虫という漫画家は、本物の天才であったと、あらためて認めざるを得ない。 -
ネタバレ 購入済み
預言
プロメテウスの炎から
幾星霜…
発達しすぎた科学が
人間を混乱の狂気に陥し入れ
破滅させる
既に原発事故で起きた。
さらに大きな人類滅亡はもう
そこまで来ている。
ロボット達の人間への復讐が
いつか起こるなら
私は甘んじて受け入れたいと思う。
昭和20年代に書かれた預言マンガ
忘れられない一冊になった。
この本に出会えて良かった。 -
購入済み
正義とは、重要だが軽薄
久しぶりに読みました。
懐かしく思いつつ購入して読み始めましたが、あっという間に作品に引き込まれ没頭してしまいました。
正義とは、振りかざす人間にとっては重要だが、振りかざされる人間にとっては非常に軽薄なものだ。本作品中で語られる正義には、大義はなく大義なき正義が生み出すものは悲劇しかありえない。その当たり前のことを真正面から描いた手塚治虫先生の視点は、物書きとしての定点がぶれることなく実に正々堂々としておられる。
作中の子供たちが、肌や髪の色が違う事を理由に同級生をいじめる場面にも、戦闘の場面にも、特高警察にも、ナチスにも、それぞれの行動に理由はあるが、それは単にそれぞれが考え出した理由でし