手塚治虫のレビュー一覧
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久々に全巻買って読みきった漫画でした。手塚治虫の描くキャラクターは全員愛おしいですね。とくにこの作品の核となってる二人は愛おしいです。泥棒役者とじゃじゃ馬刑事、ありきたりだけどちょっとちぐはぐ。このふたりの距離に目をつけちゃうともう目が離せないですよ。離せないうちに怒涛のラストで、気づいたら1巻を手に取ることになります。中盤で諦めないでよかった。まじで。
戯曲をモチーフにした読み切りで構成されてるのも特徴的。
泥棒活劇は面白おかしく、登場人物を戯曲の役に見立てることでちょっと皮肉っぽく。七色いんこのお洒落さとずっこけ具合が絶妙です。
舞台が好きな人はおもしろいかも。 -
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★子どもに殺しを教えることだけはごめんだ
★日本中が戦争で大事なものを失った 精一杯生きてる人間はすばらしい
これは『週刊文春』に1983年から85年まで連載された、第二次世界大戦のナチス登場をバックにアドルフ名の3人の男性達、アドルフ・ヒトラーとアドルフ・カウフマンとアドルフ・カミルを核にして、ヒトラーがユダヤ人の血を引くという機密文書の存在から、彼らが歴史の渦の中に巻き込まれて幾多の登場人物が様々な試練に遭遇し、それに日本人の峠草平がぴたりと伴走し、ゾルゲ事件・ベルリンオリンピック・イスラエル建国・日独敗戦などの歴史的事件に関連するマンガです。
沖縄の自決を日本軍が強要したことを隠蔽しようとしたり、戦争をやりやすくするために憲法第九条を改悪しようとしている自民党政府のような愚劣な非国民な奴らを他に知らへんわ、と京都の祖母(御歳90歳)が5年前に世間話の最後に言いました。
ちょうどお盆で帰省していた私に普段は穏健な祖母は続けて
強行採決やとか年金額は下がるわでもううんざりやわ。いくらお人好しの馬鹿な私でもいいかげん判るわ、もう沢山やわ。
そのあと毎年この時期にはなされる戦争中の話は、人が死んだり空腹がいやだった実体験から、ついに反戦に至ることはありませんでした。
反戦という根源的・本質的・徹底的な戦争への嫌悪・無意味さの認識・反対する意志を培うためには、工夫が必要なのかも知れません。
『はだしのゲン』や『火垂るの墓』も名作ですが、私は毎年『アドルフに告ぐ』を再読しています。
これは父が贈ってくれた小学校の入学祝いのプレゼントでしたがこの贈り物は、私にとってとても貴重なものでした。それは、今まで現実とか歴史は、手に届かないただそこにあるものとしか思えなかったのが、そうではなく私にでも変え得るということを知るきっかけになったのでした。
それから祖父からは遂に戦争体験を聞くことが出来ませんでしたが、本来なら昔話を語り継ぐように各家庭で独自の固有の戦争体験が語り継がれるべきはずだと私は考えてきました。
もう20年以上読んできたことになりますが、読むたびに新しい発見や感慨がある、単なる告発的な内容ではないエンターテイメントの傑作だと思います。
5年前に祥伝社新書で『手塚治虫「戦争漫画」傑作選』も出ましたけれど、空襲警報が鳴ってもマンガを描くのをやめなかった彼の覚悟は、確実に私たちに伝わると思います。 -
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(1)
「ピノコ愛してる」で、命を救えなかっことに一人悔しがるブラックジャックの姿に目が留まる。
(3)
ふたりの黒い医者」
「それでも私は人をなおすんだっ。自分が生きるために‼」(p.266)
ネコと庄三
「おいで洋子」(p.364)
ふたりのピノコ
「ロミもお医者になるよね。先生…好きよ。そしたらずーっとお友だちでいられるもん…」(p.453)
(4)
「おばあちゃん」…親子の物語は涙腺を刺激する。
(5)
水とあくたれ
「よく泳いだ‼ 見直したぞ…」(p.96)
幸運な男
「とうぶんだめだ」(p.175)
帰ってきたあいつ
「この花の線をこえたらただじゃおかねえぞ‼」(p.313)
「朝 公務員のおじさんが見つけたんです 校門の前に花をまきちらして死んでました」(p.315)
(8)
・激流
「何人産もうとおらの子だ かわいさは変わんねえス」(p.46)
「その子さえ助かりゃおらなんてどうなったって平気だス」(p.47)
・約束
「この心臓の上のあたりはあの先生が心をこめて手術したところなんだ たのむからここを撃たずにおれの頭へブチこんでくれ……手術をしたあとだけは大事に残したい……」(p.91)
・お医者さんごっこ
「チャコ お兄ちゃん大好きよ」(p.239)
(11)
もらい水
「私なら母親の値段は百億円つけたって安いもんだがね」(p.292)
台風一過
「あ…おはよ…おかえんなちゃい…」
「けがなかったかっ‼」
「うん。先生つかれてゆれちょ。れもベッロもまくやももうないの。ごめんなちゃい…れもねピノコ一生けんめ守ったわのよ」
「わかってるさ…」
「先生…朝のお茶」(p.406)
人生という名のSL
「医者は人をなおすんじゃない。人をなおす手伝いをするだけだ。なおすのは…本人なんだ。本人の気力なんだぞ! 医者が人の生き死にのカギをにぎるなんて…思いあがりもはなはだしいんじゃないか?」(p.424)
(12)
復しゅうこそわが命
「主よ。日々の糧をおあたえくださりありがとうございます。ママどうぞ。パパいまかんでるのよ。おちびちゃんどう? おいしい? よく味わってね」(p.62)
B・Jそっくり
「何のために生きてるんです? この人は…」
「死なないために生きてるのさ」(p.198) -
Posted by ブクログ
ネタバレ実際読んだのはハードカバーのほうなのですが、探しても無かったようなので文庫版を
ベートーヴェンの話です
音楽を絵で表すのは非常に難しいと思うのですが
(アニメやドラマになって初めて、演奏シーンが生き生きしてくるまんがって多いですよね)
このまんがの演奏シーンは絵が音になって流れてくるようで
さすがはまんがの神様と呼ばれるだけあるのに納得
もう一人の主人公である貴族の息子フランツがベートーヴェンの人生に暗い影を落とします
このフランツが(架空の人物だと思われるのにもかかわらず)生き生きしています
本格的に絡み合うかと思うところで終わっているけれど、続きは永遠に読めないのですよね・・・