【感想・ネタバレ】アドルフに告ぐ 手塚治虫文庫全集(3)のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2013年07月21日

同じ名前を持つ3人の数奇な縁とそれぞれの人生を描いた大河的スペクタクル。憎みあう人間の虚しさと愚かさよ。

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Posted by ブクログ 2012年08月12日

★子どもに殺しを教えることだけはごめんだ
★日本中が戦争で大事なものを失った 精一杯生きてる人間はすばらしい


これは『週刊文春』に1983年から85年まで連載された、第二次世界大戦のナチス登場をバックにアドルフ名の3人の男性達、アドルフ・ヒトラーとアドルフ・カウフマンとアドルフ・カミルを核にし...続きを読むて、ヒトラーがユダヤ人の血を引くという機密文書の存在から、彼らが歴史の渦の中に巻き込まれて幾多の登場人物が様々な試練に遭遇し、それに日本人の峠草平がぴたりと伴走し、ゾルゲ事件・ベルリンオリンピック・イスラエル建国・日独敗戦などの歴史的事件に関連するマンガです。

沖縄の自決を日本軍が強要したことを隠蔽しようとしたり、戦争をやりやすくするために憲法第九条を改悪しようとしている自民党政府のような愚劣な非国民な奴らを他に知らへんわ、と京都の祖母(御歳90歳)が5年前に世間話の最後に言いました。

ちょうどお盆で帰省していた私に普段は穏健な祖母は続けて

強行採決やとか年金額は下がるわでもううんざりやわ。いくらお人好しの馬鹿な私でもいいかげん判るわ、もう沢山やわ。

そのあと毎年この時期にはなされる戦争中の話は、人が死んだり空腹がいやだった実体験から、ついに反戦に至ることはありませんでした。

反戦という根源的・本質的・徹底的な戦争への嫌悪・無意味さの認識・反対する意志を培うためには、工夫が必要なのかも知れません。

『はだしのゲン』や『火垂るの墓』も名作ですが、私は毎年『アドルフに告ぐ』を再読しています。

これは父が贈ってくれた小学校の入学祝いのプレゼントでしたがこの贈り物は、私にとってとても貴重なものでした。それは、今まで現実とか歴史は、手に届かないただそこにあるものとしか思えなかったのが、そうではなく私にでも変え得るということを知るきっかけになったのでした。

それから祖父からは遂に戦争体験を聞くことが出来ませんでしたが、本来なら昔話を語り継ぐように各家庭で独自の固有の戦争体験が語り継がれるべきはずだと私は考えてきました。

もう20年以上読んできたことになりますが、読むたびに新しい発見や感慨がある、単なる告発的な内容ではないエンターテイメントの傑作だと思います。

5年前に祥伝社新書で『手塚治虫「戦争漫画」傑作選』も出ましたけれど、空襲警報が鳴ってもマンガを描くのをやめなかった彼の覚悟は、確実に私たちに伝わると思います。

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Posted by ブクログ 2010年11月30日

ナチスの密命を受け、神戸に渡ったアドルフ・カウフマンだったが、戦争で荒れ果てた故郷に愕然とする。アドルフ・カミルらを拷問し、ついに念願の極秘文書を手にしたカウフマンに、アドルフ・ヒットラーに関する驚愕の知らせが……! 3人のアドルフを通じて憎しみあう人間のむなしさを描いた大作、感動の完結編!

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Posted by ブクログ 2010年10月22日

第二次世界大戦前後、ナチスの台頭から終焉までを背景として、日本とドイツで繰り広げられる人生劇場。アドルフ・カウフマン、アドルフ・カミル、アドルフ・ヒットラーの3人を主軸に添えた、ドイツ人、ユダヤ人、そして日本人の悲しい物語。手塚治虫作品の中でも最も頻繁に読み返す作品のひとつです。文庫本に収録されてい...続きを読むる、関川夏央による解説が秀逸。

今年2008年は手塚治虫生誕70周年。『アドルフに告ぐ』に限らず、改めて各作品が再評価されることでしょう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年09月04日

この作品のテーマは「正義」。3人のアドルフ、それぞれの正義。世界中の人が自分の正義のために人を殺していたら、戦争はなくならない。あとがきにもあったが、最後があっさりしているのが勿体ない。

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Posted by ブクログ 2014年02月24日

完結。

最後は、はしょっちゃった感じ。
うーん、三題噺というよりは、ちょっと重い話ではあると思いますが、そんなにすごくおもしろいというものではないなぁ。

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