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辺境の惑星「エデン17」を買い求め、地球を離れてふたりだけで新しい生活を送る「ロミ」と「ジョージ」。しかし、その星は水さえも満足にない荒れ果てた星だった……。事故によりジョージを失ったロミが、エデン17のイブとなり新しい人類を生み出し、そして地球への帰還の旅を描いた「望郷編」収録。<手塚治虫漫画全集収録巻数>『火の鳥』望郷編(手塚治虫漫画全集MT209~210『火の鳥』第9~10巻収録) <初出掲載>『火の鳥』望郷編 1976年9月号~1978年3月号 マンガ少年連載
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Posted by ブクログ
望郷編 たったひとりの宇宙商人ズダーバンのちからで1つの星が滅ぼされる。 ズダーバンのしたことは欲望という名の麻薬をみんなに飲ませただけ。 欲望がすべて悪いとは思わない。 そこからエネルギーが湧いてくるのは確か。 でも、戦争の原因も欲なんだろう。 なんだか苦しくてゾッとする話。 最後はちゃ...続きを読むんとジョージと一緒になれて良かった。
望郷編を収録。 地球が人口爆発を起こして、住む場所がなくなって…というのが一昔前までの未来予想だった。 しかし現代の日本は、人口が減少していく現象に直面している。この点に関しては、作者が当時の時代背景や危機感から自由ではなく、作者の予想ははずれたと言わざるをえない。 ところが、この望郷編で提示されて...続きを読むいるものはそのことだけではない。すなわち、地球という惑星が存在する奇跡、というものを作者は示しているのである。 普段私たちは、自分が「地球という星に生きているということ」自体に幸せを感じることはない。確かに、時には大自然の壮大さに感動することはある。しかしその感動は、こんな景色を見ることができる地球に生まれてよかった、というものであろうか。そうではないであろう。そういった感動は、この地球に私たちが存在できることが当たり前であることを大前提としているのである。 作中で、主人公は宇宙を旅することになるが、その旅の途中何度もなんども地球に似た惑星に立ち寄る。しかしその似た惑星のすべてが、本物の地球ではないのだ。似ている星はあれども、主人公にとっての本当の故郷は、地球しかないのである。 この地球に生まれた自体が奇跡であること。そのことに気づくことができる作品だと思う。
ずっと未来の小さな星で懸命に生きたロミという女性の物語。 最後に連絡員の男がね、「星の王子さま」を、静かに読んであげるの。エデン17に戻るロミのために。 星の記憶は消えないね。火の鳥もずっとロミのことを覚えているの。きっとね、星をめぐる風に記憶はまじるんだ。
僕が初めて読んだ手塚治虫作品は、『火の鳥 異形編』でした。当時小学校低学年だった僕にとっては、『火の鳥』は怖い作品、そして大人の漫画として印象づけられ、その後、そのスケールの大きさに圧倒されながらも読み漁ったものです。 日本人はなぜこんなに漫画が好きなのか、外国人の目には異様にうつるらしい。なぜ...続きを読む外国の人はこれまで漫画を読まずにいたのだろうか。答えの一つは、彼らの国に手塚治虫がいなかったからだ。 1989年2月10日、手塚治虫が亡くなった翌日の朝日新聞・天声人語のこの一節を、彼のライフワークであった『火の鳥』を読み返すたびに思い出します。
人口増加による地球からの移民政策、更なる人口増加による地球帰還の禁止。宇宙にさまよう地球人の故郷への想いと愛する人とつながる新たなる故郷への想い。 生命の神秘と大切なものへの想いをよみがえらせるスケールの大きな作品であると思う。
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