手塚治虫のレビュー一覧

  • 火の鳥 手塚治虫文庫全集(2)

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    人類が滅亡してまた有機体が進化して生物になりを繰り返す壮大な歴史はある種のニヒリズム。
    手塚は断じてヒューマニズムの作家ではないことが分かる。むしろ人間の命を軽視しまくりである。
    彼の生命、宇宙観はあまりにも壮大すぎてゾッとする。

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    2013年10月31日
  • ブラック・ジャック(少年チャンピオン・コミックス) 8

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    ネタバレ

    『ストラディバリウス』

    『灰とダイヤモンド』

    『魔王大尉』

    『ネコと庄造と』

    『友よいずこ』

    『サギ師志願』

    『報復』

    『かりそめの愛を』

    『古和医院』

    『道すがら』

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    2013年10月01日
  • ネオ・ファウスト 手塚治虫文庫全集

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    読み返し。遺憾ながら未完の大作。構成がすばらしい。手塚治虫の、ストーリーづくりは天才だと思う。途中で終わっているので、なんともいえない。もっと読みたい!!

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    2013年09月28日
  • ダイモンズ 4

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    アールダー登場。新たなる“ゼスモス使い”スワロウ。敵か味方か曖昧な存在が、バランスを保ち、揺らがす。

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    2013年08月16日
  • ダイモンズ 1

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    手塚治虫作品『鉄の旋律』の設定をベースに、ヨネコ先生が描く、新たなる復讐劇。鉄の腕を手に入れるまで。復讐のはじまり。

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    2013年08月16日
  • ヤング ブラック・ジャック 1

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    表紙買いしました。
    綺麗な絵柄なのに、ものすごくナチュラルに手塚治先生の漫画の世界感を
    表していて凄い!
    それでも作家さんの見せ所は凄く迫力満点で描かれているので、
    ブラックジャック好きな方にはお勧めの本です。

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    2013年08月16日
  • 陽だまりの樹 手塚治虫文庫全集(1)

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    手塚治虫が、幕末という時代背景を用いながら、自分の先祖である人物を描いた作品。
    医者であった先祖とその周辺を描くだけでなく、先祖の親友である架空の武士を登場させることで、幕末の歴史の流れに必然的に巻き込まれる先祖の姿を見事に描いている。
    大河ドラマのような作品。

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    2013年08月04日
  • 火の鳥 手塚治虫文庫全集(2)

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    未来編を収録。
    人間が完全に滅びたあと、地球の支配者となった生物はナメクジだった、ということが面白い。確かに現在の人間のポジションは、人間がそこに立っていることに必然性はない。だから、生物の進化の過程で、何かが違っていれば、ナメクジが知的生命体になっていたかもしれない。そんなことを思うと、自分自身が人間でありここに生きていることの不思議さを感じざるをえない。
    そんなふうに、人間というものを考え直すことができるお話。

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    2013年07月26日
  • 火の鳥 手塚治虫文庫全集(11)

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    太陽編の後編を収録。
    仏教伝来以前にあった日本の宗教と、中国から伝来した仏教の戦い。そして未来における光と陰の戦い。これらを同時並行で描ききっている。
    歴史の中に自分なりの解釈を入れて、話を組み立てている。単なる歴史好きには描けないすごい作品。

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    2013年07月26日
  • 火の鳥 手塚治虫文庫全集(10)

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    太陽編の前編を収録。
    白村江の戦いなど、それほど有名でない時代を、自分なりに解釈しスケールの大きい話になっている。

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    2013年07月26日
  • 火の鳥 手塚治虫文庫全集(4)

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    鳳凰編を収録。
    政治と宗教とが結びつき、政治のための宗教が発展した時代を描く。
    東大寺の大仏は、現代に生きる私たちにとっては観光名所にすぎないが、創建当時は庶民の苦しみの苦役の根源だった。大仏を作るにあたって、多くの資材が全国から調達された。
    例えば東北の金も、大仏に塗るために奈良まで運ばれたものだ。その金を命がけで採掘し、時には命を落としながらも採掘したのは誰だろう。他ならぬ庶民だったのだ。
    仏教は本来、庶民を救うためにあるものであるのにも関わらず、仏教の象徴である仏像を作るために庶民が犠牲になるという構図。当時生きていた人々は、大仏を作るという国家的大事業に怒りをおぼえていたに違いない。
    完成したものだけを見ている私たちは、この大仏のために犠牲になった多くの名もなき人々の存在感など想像も及ばない。そうした点に着目した作者はすごい。

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    2013年07月26日
  • 火の鳥 手塚治虫文庫全集(6)

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    望郷編を収録。
    地球が人口爆発を起こして、住む場所がなくなって…というのが一昔前までの未来予想だった。
    しかし現代の日本は、人口が減少していく現象に直面している。この点に関しては、作者が当時の時代背景や危機感から自由ではなく、作者の予想ははずれたと言わざるをえない。
    ところが、この望郷編で提示されているものはそのことだけではない。すなわち、地球という惑星が存在する奇跡、というものを作者は示しているのである。
    普段私たちは、自分が「地球という星に生きているということ」自体に幸せを感じることはない。確かに、時には大自然の壮大さに感動することはある。しかしその感動は、こんな景色を見ることができる地球に生まれてよかった、というものであろうか。そうではないであろう。そういった感動は、この地球に私たちが存在できることが当たり前であることを大前提としているのである。
    作中で、主人公は宇宙を旅することになるが、その旅の途中何度もなんども地球に似た惑星に立ち寄る。しかしその似た惑星のすべてが、本物の地球ではないのだ。似ている星はあれども、主人公にとっての本当の故郷は、地球しかないのである。
    この地球に生まれた自体が奇跡であること。そのことに気づくことができる作品だと思う。

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    2013年07月26日
  • 火の鳥 手塚治虫文庫全集(5)

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    復活編と羽衣編を収録。

    個人的に復活編は、火の鳥シリーズの中で一番気に入っている。

    復活編のテーマは、その人であるということはどういうことか、ということ。
    この話のなかではその例として、脳の大半が人口的に作られた人間は、それ以前の人間と同じであるのか、ということが描かれている。
    また、中身はその人でありながら、外見が別人である人間は、その人でありうるのか、ということも描かれている。
    こうした問題は、医学が発展すればするほど倫理的に問題になるであろう事柄である。その人であるということはどういうことか、すなわち人間個人のアイデンティティとは何か、という問題について、深く考えさせてくれる話である。

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    2013年07月25日
  • 火の鳥 手塚治虫文庫全集(3)

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    ヤマト編と宇宙編を収録。
    ヤマト編は邪馬台国が発展しつつあった時代を背景として、話の中に火の鳥をうまく組み込んでいる。
    宇宙編は、火の鳥から呪いをかけられ、年々若返ってしまう牧村を中心としたお話。ラストが切ない。

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    2013年07月24日
  • 火の鳥 手塚治虫文庫全集(1)

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    黎明編を収録。
    日本の上代の時代を作品のベースにしており、手塚治虫の歴史に関する造詣の深さを感じることができる作品。

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    2013年07月23日
  • アドルフに告ぐ 手塚治虫文庫全集(3)

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    同じ名前を持つ3人の数奇な縁とそれぞれの人生を描いた大河的スペクタクル。憎みあう人間の虚しさと愚かさよ。

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    2013年07月21日
  • ヤング ブラック・ジャック 3

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    ただでさえ面白いブラックジャックを
    今風のイケメンにし、医大生時代に巻き戻せばどうなるか。

    時は1964年
    長い世界大戦は終了し、敗戦から復興した日本。
    たった半世紀にも満たない短時間で急成長の上り坂を駆け上がった日本は、その反動として様々な問題を抱え、学生を中心とした若い世代の過激な運動が活発化していた時代。
    思想と実体による暴力が吹き荒れ、血は流れ、人の心は蹂躙され続けていた、恐らく最も熱かった時代。

    世に溢れる暴力と盲目的な思想
    幸福感に飢える民衆は無意識にそれらを渇望し、囃し立てる。

    学生が赤ヘルゲバ棒を担ぎ、火炎瓶を投げ、バリケードに立て籠もる。
    警察機構は催涙弾と放水、警棒で立ち向かい、暗躍する活動家、赤軍の影。
    社会のそこら中で血が流れ、罵声が飛び交い、人が死ぬ。

    そんな素敵な時代に、身も心も傷だらけになり、それでも尚立ち上がった青年「間 黒男(はざま くろお)」こと、後のブラックジャック。

    彼は知っている。苦痛とは如何なるモノか。
    彼は知っている。誹謗中傷の非暴力の醜さを。
    彼は知っている。何もせぬ無害な一般人達の残酷さを。

    だが、彼には夢がある。
    自分を救った医師の様に、様々な病人怪我人を救う医者になると云う夢がある。

    全身をどす黒い失望、絶望感で包むが、胸に光る一つの希望。

    さぁ、そんな舞台で主人公は如何なる舞を魅せるのか。


    いや、この作家。そして原作者も良く判っている。

    醜い人物達の争いは、醜いだけだが
    美少年、美少女達の争いは、悲劇になる!

    短髪の凛々しい美少女が共産主義の思想に感化され、その思想の何たるかを知る前に学生運動へと身を投じ、暴力に晒される!
    間はそんな彼女を治療するが、やがて彼女は”総括”を強要される。

    総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!総括しろ!

    後年、ブラックジャックと呼ばれる様になった間は彼女と再会を果たすが
    総括により、凛々しい顔立ちは激しい殴打により変形し、肋骨は折れ、脳出血も起こし自立呼吸もままならない状態で横たわっていた。

    思想が人を救うのか?!暴力が人を救うのか?!
    崇高なる精神の活動の果ては他の精神の弾圧と蹂躙しかないのか!?
    そもそもがその”精神”とはなんだ、思想に盲目的になり、己の望むナニかすら見失った所行ではないのか?!

    人を救うとは一体なんだ。

    思想家であれ、怪我人病人であれば間は救う。
    しかしその患者がまた、誰かを襲う。
    時には暴力で、時には思想で、時には本人の幸福の為に。

    ならば、人は。

    ってまぁね、手塚先生の永遠のテーマ
    というか、人類普遍のテーマですが
    そいつを今風のイケメンと美少女でやってくださっているのがもうね。

    男も女も美しいが
    醜く盲目的な思想で他人の心を蹂躙し
    その発露として暴力を振るい、振るわれる。

    話も面白ければ
    描写も手抜かりがない

    熱い。
    そして面白い。

    面白すぎて悔しいくらいだ。

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    2013年05月11日
  • ヤング ブラック・ジャック 3

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    本家のブラックジャックと登場人物が色々な場面でリンクしているんですね。
    (本家の方も読みなおしてみようかな...)

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    2013年04月21日
  • ブラック・ジャック 手塚治虫文庫全集(4)

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    「ブラック・ジャック」は回を重ねるごとにおもしろくなる。
    説得力のあるディテールが、醍醐味のある物語展開を補強して、単なる絵空事ではない、漫画という枠を超えるような感動的な作品群を形つくっている。
     できれば最初から順番に読むことが望ましいが、「ブラック・ジャック」は読み切りなのでどの巻から読むこともできるし、再読すればするほど味のある、深い作品なのである。

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    2013年02月07日
  • ブラック・ジャック~青き未来~

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    丁寧な物語と絵の説得力。原作から大きく舵を切りながら終わってみれば生命の重さに深く静かに切り込んだ正しい続編、現代の回答だった。

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    2012年12月11日