名称未設定さんのレビュー一覧
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個々に違うけれど、
引きこもり状態の娘と息子の話。
どちらも、精神疾患を患っていたが、娘の方の母親も、同様に精神異常をきたしていた。
息子の両親も、全く問題ないことはなく、精神疾患の子を持つ親は、その子供の治療が適切になされないと、遅かれ早かれ、正常な精神状態ではいられなくなる。
まずは、子供を治療へとつなげることが大切ではあるが、それがどれだけ大変なことなのか、この漫画をみて、改めて思い知った。
そして、治療する側の医者もピンキリであるから、その選択によっては、何十年と治療を続けなければならない。
精神科医に限ったことではないが、信頼できるドクターに出会えるかどうかで、その予後には、かなりの差が生まれる。
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実話ですね。
わが家も、一昔前までは、ここに出てくる家族と同じような生活でした。
境界性人格障害とされた家族が、他の家族に暴力をふるう。私には、直接暴力はありませんでしたが、枕元に護身用のナイフを置いて寝てました。
家族みんなで(本人も含めて)、精神科やカウンセラー、警察などとも相談しながら治療を進めていましたが、結局、彼は自殺することを選びました。
話の中で、「つながってない」患者の話がでてきますが、うちは、けしてつながってない家族でも、患者でもありませんでした。
精神疾患や人格障害者は、知らない人からすれば、恐ろしく感じるかもしれませんが、この本を読むことで、その存在を恐れることなく知って欲しい...続きを読む -