ブロンズ
レビュアー
  • アンゴルモア 元寇合戦記 博多編 (9)

    日本の中世に対する理解に繋がる

    この作品を読んで日本の中世に興味を持つ子供達や若者が増えるのではないかと期待している。
    仏像の作造技術や日本建築技術の基本骨格が発達し、固まり始めた時期でもあり日本の性が確立した時期でもある。
    この作品を通じて様々な角度から日本の中世を研究する方が出て来て欲しいな。

    #ドキドキハラハラ #タメになる

    0
  • アスペル・カノジョ(2)

    このはなしは、ぐっとくるわ

    たぶん、私の回りにいるアスペルガー症候群の人と、診断に至らない閾値以下の何人かの人の話と少しづつ重なる部分があって泣けるわ。
    本当に泣ける。
    御互いに理解し合えてなかったころ、突然烈火のごとく怒り出して手の付けようが無かった記憶が甦って「ああ、そうだった。そんなこともあったな。」と今は冷静に見ていられます。
    一般人目線で展開されているので、イラッと来るところもあるけど、良くできた話になっています。

    2
  • まんが名前のない女たち~最下層風俗嬢編~

    ストーリーの余韻を残したい?

    漫画の表現力は非常に強力なので、ネーム部分のストーリー展開にマッチしていないように感じた。
    ネームは、婉曲的な表現や余韻と次の展開を予感させるラストシーンを持つ短編小説的であり、文字だけを読むとそれだけで楽しめる。
    しかし、漫画と組み合わせると視覚にも訴えてくるので余韻や予感といったものが、薄まってしまいストーリーが尻切れトンボのように感じられてしまう。
    職業としての風俗を他の職種に置き換えてみると、いろいろと考えさせられる良作であることは、疑いないと思う。

    0
  • 僕だけがいない街(9)

    悟の事故後の後日談

    作品初期のドキドキ、ハラハラ感はなくなり普通の青春もののストーリーになっていますが、これまでの展開とは、違う新たな物語の始まりを感じます。

    0
  • アドルフに告ぐ 5巻

    正義とは、重要だが軽薄

    久しぶりに読みました。
    懐かしく思いつつ購入して読み始めましたが、あっという間に作品に引き込まれ没頭してしまいました。
    正義とは、振りかざす人間にとっては重要だが、振りかざされる人間にとっては非常に軽薄なものだ。本作品中で語られる正義には、大義はなく大義なき正義が生み出すものは悲劇しかありえない。その当たり前のことを真正面から描いた手塚治虫先生の視点は、物書きとしての定点がぶれることなく実に正々堂々としておられる。
    作中の子供たちが、肌や髪の色が違う事を理由に同級生をいじめる場面にも、戦闘の場面にも、特高警察にも、ナチスにも、それぞれの行動に理由はあるが、それは単にそれぞれが考え出した理由でし...続きを読む

    1