藤野千夜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今放送されているドラマ「団地の二人」の作者さんの本としておすすめされたの読んでみた。
なんとなく最後まで違和感として引っかかったのが新平さんの年齢。こんなに矍鑠(かくしゃく)としていて、もう90歳なの?!!! これって70代か、せいぜい80前後じゃないの??
そして同じように最後まで引っかかったのは、なんだかんだいっても新平さんは金銭的に恵まれているからなあ、という点。年金以外の家賃収入がしっかりあって、そもそも借金まみれの三男に2000万ものお金を過去に工面してあげていたって、いったいどんな生活基盤?!!
と、おおよそこれを一般的な老々介護日々の話とされると、私もだけれど、世の中、困っちゃうよねという人がたくさんいると思います。
そんななか、<乙女な次男>が絡んでくるところはどこもたいへん興味深く読ませていただきました。
この作家さんの本はドラマ化される傾向のようなので、いずれこの本もぜひ…という声をいくつか拾いました。90歳の新平さんの役は誰がいいだろう、と思ったら、実年齢で新平さんと同じ伊東四朗さんが浮かびました。が、伊藤さんは来年の90歳の誕生日に芸能界を引退されるそうですね。であれば、どなたがいいだろう…。
あと個人的には<乙女な次男>の役者さんも気になります。内野くんはもう「何食べ」で<乙女なケンジ>を演ってしまっているので、ほかの方でぜひ。
PS.
伊東四朗さん。
これまでドラマやバラエティでたくさん楽しませていただきました。今後は私たちと一緒にテレビのこっち側でゆっくりドラマを楽しんでください。ありがとうございました!!!
==データベース===
夫婦あわせて、もうすぐ180歳。中年となった3人の息子たちは、全員独身――。
明石家の主、新平は散歩が趣味の健啖家。妻は、散歩先での夫の浮気をしつこく疑っている。
長男は高校中退後、ずっと引きこもり。次男はしっかり者の、自称・長女。末っ子は事業に失敗して借金まみれ。
……いろいろあるけど、「家族」である日々は続いてゆく。飄々としたユーモアと温かさがじんわりと胸に沁みる、現代家族小説の白眉。解説・木内昇 -
Posted by ブクログ
90歳前後の老夫婦が主人公の小説は初めて読んだ。
特に大きなイベントは起こらず、淡々と日常が進み、時折来し方の場面が挿入され、今の新平・英子夫婦の歴史が徐々に明らかになる。
90歳ともなれば、仙人のように達観し、悟りの境地に至る、なんてこともなく、ひたすら人間臭い、迷いと悩みに満ちた日々。
五十代の三兄弟はというと、長男孝史は引きこもり、次男健二はお姉、三男雄三は地下アイドルのイベントを企画する借金王、といいとこ無し。(お姉の健姉は気が利くし、経済的にも自立してるので全然悪くないけど)
新平じいさんが息子たちに、「誰が墓をみてくれるのか」と聞いても誰も答えない。(墓を作ってくれ、とは言ってなくて、新平じいさんが自分で立てて自分で入った後の話でも。) それでも、落ち込んだりはせず、「俺は散骨でいい。お前たちは無縁仏にでもなれ」と返す肝の座り方がかっこいい。
池袋周辺の散歩先として出てくる、「自由学園明日館」、「ドラード和世陀」には、いずれ行ってみたい。
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Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
あなたは人生の最後に何を味わいますか?
当代の人気作家7名が究極のテーマに挑んだ、自由でぜいたくで幸福な「食」小説アンソロジー
弥生子は「最後の晩餐」について語り合う若い夫婦の会話を盗み聞きして……江國香織「コインランドリーの夜」
失恋したクズハの家に、女友だち三人は最期に食べたいものを持ち寄って……金原ひとみ「ラストサパーフォーエバー」
最後のごはんは、鰻がいいっておとうさん、言っていたのに、このままだと……角田光代「最後の鰻」
経理の小曾根さんが退職することになり、送別会を開いたが……寺地はるな「小曾根幸子の送別会」
ライターの明日香は、今は亡き遠縁の作家の「最後の晩餐」について執筆することに……原田ひ香「最後に、何を食べたの?」
還暦のゆかり、9つ上のチロルねえちゃんと62歳の笹子の最近の話題は……藤野千夜「もうひとりのねえちゃん」
〝最後の晩餐〟という店が長野にあるという。夫を亡くしたばかりの桜子は娘たちとそのお店を探すが……井上荒野「本当の話」
【個人的な感想】
・江國香織「コインランドリーの夜」
・角田光代「最後の鰻」
・寺地はるな「小曾根幸子の送別会」
の3作が個人的に好きだった。