藤野千夜のレビュー一覧

  • ナナイロノコイ

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    初読みの作家さんもたくさん。
    ミーヨンという人のお話しだけ、途中放棄。あんなに短かったのに。でも読むのが苦痛で諦めた。絵描き女性が自身の絵を購入してくれた男性とドライブに行く話し。会話のテンポが意味わからずギブアップ。

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    2021年08月15日
  • ナナイロノコイ

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    随分とビターな恋愛ばかりでした。
    甘々よりこういうのが好みです。江國さん、角田さん、荒野さんのお話が好きでした。
    無性に、人と会話しながら食事をしたくなりました。このご時世、今は出来ないと思うととても羨ましく思えました。

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    2021年03月17日
  • 掌篇歳時記 秋冬

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    ショートパンツを穿いてサンダル履き、シャーツの前をはだけて、腹を丸出しにして、裾を風にはためかせている奴の姿を見ると、破滅の予感が沸いてくる。Tシャーツに印刷された絵や文字は、どうにも珍妙で道理に反している。自分の内在している思想や感情を表現しているように見えてしまうことが卑怯すぎる。見えてしまうことによって、人は破滅に向かう。Tシャーツ1枚で偉そうに思想を語った気になる。自分の弱いモチーフを服によって増幅させる。これは刺青をちらつかせて人を威圧するのと変わらない。相応の覚悟もないまま雰囲気だけまとって、さも中身があるかのように取り繕う人間には破滅の道があるだけ。破滅が恐ろしくてTシャーツが着

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    2020年01月18日
  • 願い

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    読みやすいけど特に何も残らない…。
    子供3人も産んで育ててくれた妻に対して、嫁選びに失敗したとか言う男の話は胸糞悪かった。
    ツイ廃のヒモ彼氏にフラれたアラフォー女をみんなで励ます話は好きだったな。女友達っていいなあ。

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    2019年11月15日
  • 夏の約束

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    この作者が織りなす悲しみの雰囲気は、少しだけ癖になりそう。
    ハッキリと書くことなく、ジワリと滲ませる感じ。

    表題作の「夏の約束」について。
    MtFの美容師がひょんなことから入院することになる。
    友人らがお見舞いに行くと、同じ病室の男性から心無い言葉を聞いてしまう。

    "隣のベッドに新しく入った中年男性が、白髪まじりの坊主あたまをなでまわしながら、あんた、おかまちゃんの友だち?とぎすぎすした声で訊いた"

    酷い。あまりの無理解さに頭痛がする。
    それでも、友人らは抗議することなく、当の本人が苦しむ描写も為されない。

    だけど、一人のゲイとして、あえて描かれなかった部分が容易に

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    2019年07月21日
  • すしそばてんぷら

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    ネタバレ

    お天気お姉さんとして働く寿々が、江戸に関するブログを書くことになり、下町の昔も今も美味しい江戸にまつわる料理を食べていく様子。

    大好きな茶目っ気たっぷりのおばあちゃんと、幼馴染の酒屋の寛太。

    歴史と昔から食べられている美味しいもの。
    最高の組み合わせだね。

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    2019年04月01日
  • 彼女の部屋

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    短編集なんですが、だいぶ前に読み終えたので内容がまとめられない…(汗)。

    それでも、今でも印象に残ってるのは、【父の帰宅】。
    死人が生き返るという非日常に対する現実的な対応の生々しさ、その後の日常に戻るスマートさが、淡々と描かれているのに、やけに強烈だったなァ。

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    2019年01月17日
  • 願い

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     死にたいのか生きたいのか。死にたいのか生きたいのか。死にたいのか生きたいのか。死にたいのか生きたいのか。生きたいのか死にたいのか。
     心の中で何度も考え、
    「甘ったれんな」
     と小さく口に出して言った。
    (P.212)

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    2018年01月31日
  • D菩薩峠漫研夏合宿

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    久しぶりに読んだな、藤野千夜さんの作品。ルート255大好きでした。
    さて、こちらは藤野千夜さんの自伝的な物語、自伝BLです。
    ご本人も性同一性障害なんですよね、確か。なのですごく濃いです。濃いんだけどさらっとしてて読みやすい。青春BL!

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    2015年12月03日
  • ナナイロノコイ

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    韓国映画「愛してる、愛してない」の原作が、
    井上荒野の「帰れない猫」ということで読んでみたくて購入。
    7人の女流作家が集う恋愛アンソロジー。
    どれも読みやすくはあるけれど、
    強烈に印象に残るような話ではなかった。
    電車の中とかでの暇つぶしにはいいかな。

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    2015年10月20日
  • 彼女の部屋

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    ラストがはっきりしないタイプのお話。

    たぶんそこが味なんだけど、
    私はこういう本があんまり得意じゃない。

    想像力が足りない、
    と気づかせてくれる本でした。

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    2014年05月15日
  • ナナイロノコイ

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    江國香織、角田光代、唯川恵の三人が好きです。
    この三人については、それぞれの個性が30ページ前後の短編でも色濃く出てるなぁと思った。

    新たに気になったのは井上荒野。
    「帰れない猫」は一番好きな作品だったかもしれない。
    井上さんの作品を読んでみたいと思いました。
    こういう出会いがあるから、たまにアンソロジーを読みたくなります。

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    2013年11月26日
  • ナナイロノコイ

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    恋愛小説は苦手な私なので、長編は無理だと思い
    短編ばかり集まったものならどうだろうと思い購入。
    好きな作家さんのお話が収録されているからというのも
    ありました。
    読みながら、やはり私は恋愛小説は無理だと再認識しつつ、
    それでも印象深いお話や気に入ったお話に出会えました。
    それだけでも大収穫かもしれません。
    情景が思い浮かべにくい作品から、
    読んでいて自分の目の前にスクリーンがあって
    そこで話の映像がしっかり流れているくらい
    鮮明に思い浮かべるものもあり
    さまざまでした。
    恋愛小説が苦手な人にも、このくらいの量ならば、
    よみやすくていいと思います。

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    2013年04月24日
  • ナナイロノコイ

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    女性作家と男性作家の差というものが、決定的にあるのだけれど、それは文章のやわらかさというか、どうしても説明的になる男性作家と、感性を柔らかく言葉で紡いでいく女性作家との、そういう類の差で、そういう差を強く学びたくて読んだのだけれど、読んで決定的に思ったのは、主役となる女性はどこか、世の中の役割というものから乖離しているというか、名前の向こうの「わたし」が重要で、それは説明すればするほど遠ざかっていく類のものなんだということでした。

    という訳で勉強になったはなったのだけれど、うーん、人にはあまり勧めない短編集だ。

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    2012年12月13日
  • 主婦と恋愛

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    読後感も悪くなく、読みやすい文章ではあったが、
    タイトルで期待を持ちすぎると、何も起こらず拍子抜け。
    どこにでもありそうな、普通の主婦の日常を淡々と読まされた感じ。
    私の生活の方がよっぽどアグレッシブだ。(苦笑)
    『主婦の~』ではなく『主婦と~』にしたところは○かも。

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    2012年09月03日
  • 願い

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    ネタバレ

    短編

    つるとくまで、少女怪談に出てきた美々加の少し成長したのが出てきてわろたw

    亡くなったおばあちゃんが生前に、3つ願い事を聞くと言っていたのを思い出した失業中の奈緒

    妹にあこがれ、親が再婚し念願の妹に兄としての情熱を注いだタツ

    会社の女子社員と寝たいとつい思い、妻にその気持ちをほんの少し気づかれてしまう二郎

    幽霊が見える同級生と、母の恋人のくまさんと、美々加

    いい年した息子3人はいつまでも独身で、妹の葬式で自分のときは散骨してもらいたいと思う新平

    別れた彼女に草野球の助っ人に来てほしいと言われ、ひそかに復縁を願った信夫

    誰からも電話が来なかったら、死のう、と思

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    2012年08月20日
  • 願い

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    久々に藤野さんを読んだ。文体、割と好き。ぐっとくるような、残るものはあまりない。強いて言えば、お願い玉、が良かった。

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    2012年07月15日
  • おしゃべり怪談

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    「BJ」/「おしゃべり怪談」/「女生徒の友」/「ラブリープラネット」の4編からなる短編集。

    最後の「ラブリープラネット」はとても藤野さんらしい作品。

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    2012年05月07日
  • ナナイロノコイ

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    七人の作家による短編集。

    江國女史「ドラジェ」、
    角田女史「そしてふたたび、私たちのこと」
    短編集の常連とも言えそうなお二人は安定して面白い。

    あとは
    唯川女史「手のひらの雪のように」
    短いながら気持ちの動きがわかるようで良かった。

    大半は読みやすいと思うのですが、私には
    ミーヨン女史「くらげ」
    だけは意味がわかりませんでした。

    三日前に読んだのだけれど、いざレビューを書こうとしたら結構内容を憶えてない。

    短編とテーマのせいか、
    良く言えばほんわか、
    悪く言えばぼんやり。
    そんな印象を受けた。

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    2012年01月11日
  • ナナイロノコイ

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    誰の話だったか。

    オトコは本能で浮気して、オンナは寂しくて浮気するって話があった。



    その通りだと思って、少し笑った。






    個人的に初めて読むミーヨンの話に期待してたけど、空振り。

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    2011年11月07日