藤野千夜のレビュー一覧

  • ルート225

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    とても好きな漫画! エリ子の不器用で不機嫌な感じがかなり可愛かった。志村貴子の描く表情が驚くほどマッチしていたと思う。浮遊感のある結末に納得。原作も読んでみたい。

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    2015年08月19日
  • 中等部超能力戦争

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    タイトルのインパクトが強すぎてずっと気になっていたのだけど、なかなか再会できなかった一冊。しかしこれは素晴らしいタイトルネーミングだ。
    「中等部の教室でサイキックな少女たちが壮絶なバトルを繰り広げる学園ファンタジーノベル」的なものを想像させるタイトルだけれど、読んでみると戦争でもないし超能力もよくわかんないし、って言うか中等部ですらないじゃん、とツッコミを入れたくなってしまう。
    しかし中盤あたりでこのタイトルの意味が明かされて、一気に話がひっくり返った。
    成程、確かにこれは戦争だ。作者の企みにまんまと嵌められてしまった。

    「できれば、どっちかにしてほしい。子供なんだか、大人なんだか。でもそれができないから、みんな困っているのだろう。」
    「子供っぽいだけの人なのかもしれないとは思うけれど、でも子供のままでいられるわけがない。子供そのままで許されるわけがない。」

    ところどころに、子供と大人の狭間に立つ少女のためらいとか戸惑いとか、そういうセンチメンタルなものを感じさせるフレーズが飛び出してきて切ない。
    小清水さんはもう超能力が使えなくなってしまったのだろうか。昔は本当に使えたんだろうか。自分でも持て余してしまうようなこの奇妙な力を、いつかははるかも使えなくなってしまうのだろうか。
    「超能力」というのはたぶん、この時期の少女たちすべてが持っていた、無闇に人を傷つけてしまったり惹きつけてしまったりするようなある種の不思議な力のことなのだろう。それを「超能力」として、寓話的に可視化している。これは少女たちの寓話としての、学園小説なのだ。

    もっと読まれて評価されて然るべき小説だと思うんだけどなあ。
    そしてリアルに映画化希望。

    ちなみに、我々男子にその不思議な力があったのかどうかは本作品では言及されていない。残念ながら。

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    2014年01月03日
  • 夏の約束

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    マルオのトイレの個室で自分のことを罵った落書きを見て
    生きる気力がわいたというのが印象的だった
    マルオはヒカルと手をつなぎながら歩いていて
    それを小学生に馬鹿にされようと怒らない

    それはマルオが強いわけでも優しいわけでもなく
    ただ、人一倍弱いから、そうやって気にしないように
    紛らわしていたのではないだろうか

    それが体型、上司や同僚、知り合い以外の
    知らない人としゃべるときの言葉遣いに表されている気がする。

    最後の解説も凄く良かった。
    今回は解説が本当に良かったかもしれない

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    2011年12月14日
  • 願い

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    ネタバレ

    横浜に行ってる時にカフェやバスのなかでぽや~と読みました。
    好き。なんか好き。

    ・願い
    3つ願い事をかなえてあげる、と言っていたおばあちゃん。
    ふわふわと付き合っていて別れたけど、ひさしぶりの連絡のタケ。ほわっと。

    ・妹思い
    妹思いのお兄ちゃん。
    なんでもない話だけど、直球な感じが人間くさくて好き。

    ・ノーチャンス
    美人妻をもちつつも、大坪さんにゆれる想い。
    そういうのはあるやろなぁ~。

    ・つるとくま
    おばけにおそれる美々加。
    それがきっかけとなって母の再婚相手の熊さんに心を開く。

    ・散骨と密葬
    自分の人生はとても順調だったけど、奥さん選びと子供の育て方は間違えていたかもしれない。。
    でもその想い方がゆるりとしていて、すべてを包み込んでるような感じがあらわれてるあったかい話。

    ・ファウルボール
    別れた彼女にひさしぶりに誘われた野球。
    野球命になっている彼女と復縁か?と思いつつも、さらりとかわされるけれど、また会えるだろうなぁ。とぼぉんやりふわっと考える主人公。

    ・たくさんの荷物
    ぱっちりおめめでイマドキ可愛いウエちゃん。アラフォー。
    自分のが優位にたっていたはずなのに、おたく系スイトくんに振られる。
    女友達にごねって、それをうけとめる友達。あたたかさがあるお話。よくありそうやな~。

    ・七日間
    鳴らない電話。いっそのこと死のうと思う。という感じの暗いはじまりのお話なのに、日々はいつもどおり流れ、とんとんと話は進んでいく。田中マルクス闘莉王似っていうのが出てきておもしろかった。

    ・お願い玉
    緑色の玉。水にひたす。
    こういう苔玉とかこものめいたあたたかいものの存在って好きだな~。心をほんのりあたためてくれるような。


    全体的に、何かとくべつなことがあるわけじゃないけれど、とんとんと過ぎていく毎日がいいなーって思える短編たちでした。
    またふじのさんのお話読みたい。

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    2011年02月27日
  • ルート225

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    この作品を知るずっと前に、類似したストーリーの夢を見たことがあるんです。
    すごくインパクトがあって覚えていたので、はじめてこれを読んだときはびっくりしました。

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    2009年10月04日
  • 主婦と恋愛

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    その人にとっての「普通」の生活に起こるさざ波。ちょっとした気持ちの揺れ。そういうのを何気なく描写するのが本当に巧いですな。まったり楽しみました。妙に気に障る仕草や表情が徐々に好意的に感じる瞬間。恋愛とは呼べない好意。でももしかすると恋愛なのかもしれない好意。主人公の一挙一動に、うんうん判るなあと相槌を打ってしまいました。

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    2009年10月04日
  • 夏の約束

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    ゲイカップルが主役ですが、肩肘張らず自然に日常を描いています。
    何気なく何度となく読んでしまう、そんな本。

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    2009年10月04日
  • ルート225

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    やっぱり志村貴子は上手だなぁ…。
    お父さんとお母さんの抜け落ちた世界は悲しすぎて、涙が出ました。
    Aのお父さんお母さんの元に、子供達が行っていたらいいな。

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    2009年10月04日
  • また団地のふたり

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    なっちゃんとノエチの穏やかな暮らしに癒される、温かい小説。前作同様の団地の住民との関わりも素敵。歳を重ねて、こんな幼なじみが隣にいたら楽しいなあ。
    3章ではホットケーキが食べたくなった。
    話毎に本日の売り上げと本日のお買い物の内容が記載されるのもなんか良い。

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    2026年10月05日
  • 団地のふたり

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    ドラマを観て本を読み始めました
    私と同じくらいの年代なので「わかるわかる」という部分も多数
    何でもない毎日の小さな幸せ

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    2026年10月04日
  • じい散歩

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    望んでいても、「仕事を持つ」「交際」「結婚」「子供を持つ」ということが難しくなった現代。それらができなくて自分を責めてしまっている人にも、逆にその難しさがわからない人にも、居心地の良い物語だと思う。

    藤野千夜さんの書評の記事か何かで、本を読んで惹かれるのは「何が起こるか」「犯人は誰か」ということよりも"物語の間の襞"なんだ、というようなことを言っていて、どんな物語を書くんだろう?と思い手に取った。

    90歳の新平は、人は独り立ちして強く生きていくものだ、みたいなスタンスで多分生きている。自分自身はちょっとそういう人を苦手に感じていた。
    でも、どうもこの話を読んでいると、新平とちょっと生きづらそうな家族たちの間には、いい感じの融和があるような気がした。優しさもあった。
    今ほど怖がらなくていいのかも、と思い直した。

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    2026年10月03日
  • 団地メシ!

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    団地出身の私には気になるタイトル過ぎたので読んでみた。おばあちゃんと孫が思い出の団地や、団地で経営している飲食店に行き、ごはんを食べるというすごい平和な話でした。

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    2026年10月02日
  • また団地のふたり

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    団地のふたりの続編。
    相変わらずゆるくのんびりしたなんでもない日常。読んでて癒される〜。小さい時からこの年まで仲良くできる友達が近くにいるってすごいこと!こんな生活もあこがれるなー。

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    2026年10月02日
  • 最後の晩餐

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    ハズレのないアンソロジー!

    金原さんの疾走感のある登場人物がやっぱり好きだ。
    最後の晩餐とあるから、悲しい話が多いかと思ったけど、意外とそんなこともなくてとても読みやすかった。

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    2026年09月25日
  • 最後の晩餐

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    ネタバレ

    3.6
    食がテーマのアンソロジー
    作家ごとに三者三様
    個人的には、最後のうなぎと小曽根幸子の送別会が好きだな
    特に、小曽根さんは、みんなに負け組と軽く見られてたのに、誰よりも人生充実してて読んでるこっちがスッキリした

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    2026年09月25日
  • じい散歩

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    じい散歩が映画化されたら、新平役の俳優は橋爪功さんかなと思いながら読みました。
    読んでいく中で、たびたび橋爪功さんの顔や声が聞こえてくるようでした。

    色々問題を抱えている3人の息子の中で、
    次男=長女というジェンダー問題を抱えてはいるが、新平さんと英子さんは救われている部分があるように思えた。

    英子さんが倒れた時の新平さんの言動やメンタルの強さたるもの驚いたが、
    90前後になれば色んな意味で達観できるのかと思った。

    現代にありそうな話。
    内容は重くなく、ページが進み、楽しく読めた。

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    2026年09月22日
  • 最後の晩餐

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    江國さんの静謐な世界から、金原さんの「うるせw」ってなるギャルいパーティーの落差に風邪をひきそうになる。そこに角田さんの最後の晩餐がきて、くすり、ほろり。おかしな送別会に、故人の詮索、推し活仲間、嘘のような本当の話。粒揃いのおいしい読書体験。

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    2026年09月17日
  • 最後の晩餐

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    ネタバレ

    最後の晩餐がテーマの7編からなるアンソロージ。
    好きな作家さんばかりが、異なる切り口で書いた物語、一つ一つがとても面白かった。

    人生の最後に何を食べるのか?なかなか悩ましい、重いような軽いような命題。
    最後の食事は、何を食べるか、どういうシチュエーションで食べるか、誰と食べるか、一人なのか、一人の人生が表されているようで、様々な想像が生まれる。
    意識をしていても本当に食べれるかどうかも分からないけれど、考えるだけで、酒盛りのネタに十分になりそうで、でも実は色々考えさせられる。

    個性あふれる作家さんの物語は、色々な観点で描かれていて、其々の文体があり、あっという間に読んでしまった。

    個人的には、角田光代さんの『最後の鰻』が笑えて、ほろっときて、沢山の家族に看取られて、あるあるって感じもして、大往生で好きだった。

    藤野千代さんの『もうひとりのねえちゃん』は、家族が身近にいなくても、誰かがいてくれるってのも幸せの一つだと思えた。TVで『団地のふたり」が放送されているので、ノエチとなっちゃんの関係が思い浮かんだ。

    寺地はるなさんの『小曽根幸子の送別会』は、小曽根さんがかっこいい。主役がいない送別会のシーンはスカッとするものがあった。

    江國香織さんの「コインランドリーの夜」は、コインランドリーという場が秀逸。機械が回る音、無機質な感じが上手く描写されていて、流石って感じだった。

    原田ひ香さんの『最後に何を食べたの?』は、ちょとミステリーがあって、最後にあーちゃんが恭一によって、救われるのがホッとさせられた。

    しかし、このメンバーの食べ物の描写は流石上手いなぁと改めて思った。

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    2026年09月11日
  • 最後の晩餐

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    「最後の晩餐」と言えばダ・ヴィンチの有名な絵を思い出します。7人の女性作家による短編集は、どれも読みやすく楽しめました。

    江國香織【コインランドリーの夜】
    自分を取り戻した主人公に共感。自分らしい最後の晩餐に気づけたことに爽快感を味わえました。

    金原ひとみ【ラストサパーフォーエバー】
    初読みの金原さん。勢いのある文章。この最後の晩餐は、最後にクスッと笑えました。

    角田光代【最後の鰻】
    この作品は個人的な思い出と重なって、すごくよかったです。いつまでも忘れることはない時間の物語。読者の私にとっても。

    寺地はるな【小曾根幸子の送別会】
    この作品も、色々な気持ちが詰め込まれた物語。読者の私のお気に入り。

    原田ひ香【最後に、何を食べたの?】
    もやもやした気持ちが、最後には前向きになれた感じがしました。その人らしい最後の晩餐を、どのように表現していくのか気になりました。

    藤野千夜【もうひとりのねえちゃん】
    こんなもうひとりのねえちゃんがいたらと思える作品。最後の晩餐はシンプルでいいのかもしれないです。

    井上荒野【本当の話】
    娘っていいなあ。嘘から出たまことみたいなことがあると嬉しくなりますね。






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    2026年09月04日
  • 最後の晩餐

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    同じテーマで7人の作家が競演した短編集。自分に馴染みのある作家や初めましての作家まで、自分の好みを確認しつつ味わう感じもまた楽しい。江國香織、角田光代はやっぱり安心出来るうまさ。井上荒野も面白い。寺地はるなは初めてだったが、魅力的なキャラを作るなぁと。飛行機などで読むのにちょうどいい一冊

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    2026年08月31日