藤野千夜のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
タイトルのインパクトが強すぎてずっと気になっていたのだけど、なかなか再会できなかった一冊。しかしこれは素晴らしいタイトルネーミングだ。
「中等部の教室でサイキックな少女たちが壮絶なバトルを繰り広げる学園ファンタジーノベル」的なものを想像させるタイトルだけれど、読んでみると戦争でもないし超能力もよくわかんないし、って言うか中等部ですらないじゃん、とツッコミを入れたくなってしまう。
しかし中盤あたりでこのタイトルの意味が明かされて、一気に話がひっくり返った。
成程、確かにこれは戦争だ。作者の企みにまんまと嵌められてしまった。
「できれば、どっちかにしてほしい。子供なんだか、大人なんだか。でもそれ -
Posted by ブクログ
ネタバレ横浜に行ってる時にカフェやバスのなかでぽや~と読みました。
好き。なんか好き。
・願い
3つ願い事をかなえてあげる、と言っていたおばあちゃん。
ふわふわと付き合っていて別れたけど、ひさしぶりの連絡のタケ。ほわっと。
・妹思い
妹思いのお兄ちゃん。
なんでもない話だけど、直球な感じが人間くさくて好き。
・ノーチャンス
美人妻をもちつつも、大坪さんにゆれる想い。
そういうのはあるやろなぁ~。
・つるとくま
おばけにおそれる美々加。
それがきっかけとなって母の再婚相手の熊さんに心を開く。
・散骨と密葬
自分の人生はとても順調だったけど、奥さん選びと子供の育て方は間違えていたかもしれない。。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最後の晩餐がテーマの7編からなるアンソロージ。
好きな作家さんばかりが、異なる切り口で書いた物語、一つ一つがとても面白かった。
人生の最後に何を食べるのか?なかなか悩ましい、重いような軽いような命題。
最後の食事は、何を食べるか、どういうシチュエーションで食べるか、誰と食べるか、一人なのか、一人の人生が表されているようで、様々な想像が生まれる。
意識をしていても本当に食べれるかどうかも分からないけれど、考えるだけで、酒盛りのネタに十分になりそうで、でも実は色々考えさせられる。
個性あふれる作家さんの物語は、色々な観点で描かれていて、其々の文体があり、あっという間に読んでしまった。
個人的 -
Posted by ブクログ
「最後の晩餐」と言えばダ・ヴィンチの有名な絵を思い出します。7人の女性作家による短編集は、どれも読みやすく楽しめました。
江國香織【コインランドリーの夜】
自分を取り戻した主人公に共感。自分らしい最後の晩餐に気づけたことに爽快感を味わえました。
金原ひとみ【ラストサパーフォーエバー】
初読みの金原さん。勢いのある文章。この最後の晩餐は、最後にクスッと笑えました。
角田光代【最後の鰻】
この作品は個人的な思い出と重なって、すごくよかったです。いつまでも忘れることはない時間の物語。読者の私にとっても。
寺地はるな【小曾根幸子の送別会】
この作品も、色々な気持ちが詰め込まれた物語。読者の私の -
Posted by ブクログ
ネタバレ【収録作品】
江國香織「コインランドリーの夜」
金原ひとみ「ラストサパーフォーエバー」
角田光代「最後の鰻」
寺地はるな「小曾根幸子の送別会」
原田ひ香「最後に、何を食べたの?」
藤野千夜「もうひとりのねえちゃん」
井上荒野「本当の話」
人生の最後に何を食べるか? をテーマにした、アンソロジー。
「コインランドリーの夜」の弥生子、「小曾根幸子の送別会」の小曾根幸子の生き様は小気味よい。
「最後の鰻」は仲の良い家族の空気が伝わってきてほのぼのとする。
「ラストサパー…」と「もうひとりの…」は年代こそ違うが、シスターフッドのよさをしみじみと感じる。
「最後に、…」は嫌な話にならなくてよかった。
-
Posted by ブクログ
夫婦合わせて180歳、中年3人(長男は引きこもり、次男はスカートをはくき、三男は借金まみれ)の息子達は皆独身。妻には認知症が入り、毎日浮気を疑われ、、そんな彼の楽しみは椎名町から池袋までの毎日の散歩、建築を観、喫茶店で食事し、甘味をお土産に買って、、事務所で趣味の女性ビデオ鑑賞などして1人味わう…
色々心配はあるけれど家族は続く…
明石建設の社長だった新平は立教大学、江戸川乱歩邸、自由学園や不思議な雑居ビルなどに立ち寄って、建物に感心することを忘れない。
中でも息子のギターの先生がリサイタルされて聴きに行った自由学園朝日館のホールは粋だった。F・L・ライト設計の重要文化財で、89歳の新平は