藤野千夜のレビュー一覧

  • 恋の休日

    Posted by ブクログ

     表題作含む二編が収録されている中編集。どちらも状況としては悲惨なのだけど、その悲惨さが全く強調せずに書かれているからこそじわじわと切なさや悲しみを感じる。
     特に印象的だったのは「秘密の熱帯魚」。「病んでるなあ」「誰が?」「みんな」というやりとりがあったように、確かにみんなどこか病んだ部分を持っていて、完璧なものなどないのだと思わされる。時折挟まれるミサキとトモナリの会話がとても切なく、ミサキは確かに彼を好きだったのだと思うと涙が出た。この作品は何度も読み直したいと思う。

    0
    2015年12月13日
  • ルート225

    Posted by ブクログ

    とても好きな漫画! エリ子の不器用で不機嫌な感じがかなり可愛かった。志村貴子の描く表情が驚くほどマッチしていたと思う。浮遊感のある結末に納得。原作も読んでみたい。

    0
    2015年08月19日
  • 中等部超能力戦争

    Posted by ブクログ

    タイトルのインパクトが強すぎてずっと気になっていたのだけど、なかなか再会できなかった一冊。しかしこれは素晴らしいタイトルネーミングだ。
    「中等部の教室でサイキックな少女たちが壮絶なバトルを繰り広げる学園ファンタジーノベル」的なものを想像させるタイトルだけれど、読んでみると戦争でもないし超能力もよくわかんないし、って言うか中等部ですらないじゃん、とツッコミを入れたくなってしまう。
    しかし中盤あたりでこのタイトルの意味が明かされて、一気に話がひっくり返った。
    成程、確かにこれは戦争だ。作者の企みにまんまと嵌められてしまった。

    「できれば、どっちかにしてほしい。子供なんだか、大人なんだか。でもそれ

    0
    2014年01月03日
  • 夏の約束

    Posted by ブクログ

    マルオのトイレの個室で自分のことを罵った落書きを見て
    生きる気力がわいたというのが印象的だった
    マルオはヒカルと手をつなぎながら歩いていて
    それを小学生に馬鹿にされようと怒らない

    それはマルオが強いわけでも優しいわけでもなく
    ただ、人一倍弱いから、そうやって気にしないように
    紛らわしていたのではないだろうか

    それが体型、上司や同僚、知り合い以外の
    知らない人としゃべるときの言葉遣いに表されている気がする。

    最後の解説も凄く良かった。
    今回は解説が本当に良かったかもしれない

    0
    2011年12月14日
  • 願い

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    横浜に行ってる時にカフェやバスのなかでぽや~と読みました。
    好き。なんか好き。

    ・願い
    3つ願い事をかなえてあげる、と言っていたおばあちゃん。
    ふわふわと付き合っていて別れたけど、ひさしぶりの連絡のタケ。ほわっと。

    ・妹思い
    妹思いのお兄ちゃん。
    なんでもない話だけど、直球な感じが人間くさくて好き。

    ・ノーチャンス
    美人妻をもちつつも、大坪さんにゆれる想い。
    そういうのはあるやろなぁ~。

    ・つるとくま
    おばけにおそれる美々加。
    それがきっかけとなって母の再婚相手の熊さんに心を開く。

    ・散骨と密葬
    自分の人生はとても順調だったけど、奥さん選びと子供の育て方は間違えていたかもしれない。。

    0
    2011年02月27日
  • ルート225

    Posted by ブクログ

    この作品を知るずっと前に、類似したストーリーの夢を見たことがあるんです。
    すごくインパクトがあって覚えていたので、はじめてこれを読んだときはびっくりしました。

    0
    2009年10月04日
  • 主婦と恋愛

    Posted by ブクログ

    その人にとっての「普通」の生活に起こるさざ波。ちょっとした気持ちの揺れ。そういうのを何気なく描写するのが本当に巧いですな。まったり楽しみました。妙に気に障る仕草や表情が徐々に好意的に感じる瞬間。恋愛とは呼べない好意。でももしかすると恋愛なのかもしれない好意。主人公の一挙一動に、うんうん判るなあと相槌を打ってしまいました。

    0
    2009年10月04日
  • 夏の約束

    Posted by ブクログ

    ゲイカップルが主役ですが、肩肘張らず自然に日常を描いています。
    何気なく何度となく読んでしまう、そんな本。

    0
    2009年10月04日
  • ルート225

    Posted by ブクログ

    やっぱり志村貴子は上手だなぁ…。
    お父さんとお母さんの抜け落ちた世界は悲しすぎて、涙が出ました。
    Aのお父さんお母さんの元に、子供達が行っていたらいいな。

    0
    2009年10月04日
  • 最後の晩餐

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最後の晩餐がテーマの7編からなるアンソロージ。
    好きな作家さんばかりが、異なる切り口で書いた物語、一つ一つがとても面白かった。

    人生の最後に何を食べるのか?なかなか悩ましい、重いような軽いような命題。
    最後の食事は、何を食べるか、どういうシチュエーションで食べるか、誰と食べるか、一人なのか、一人の人生が表されているようで、様々な想像が生まれる。
    意識をしていても本当に食べれるかどうかも分からないけれど、考えるだけで、酒盛りのネタに十分になりそうで、でも実は色々考えさせられる。

    個性あふれる作家さんの物語は、色々な観点で描かれていて、其々の文体があり、あっという間に読んでしまった。

    個人的

    0
    2026年09月11日
  • 最後の晩餐

    Posted by ブクログ

    「最後の晩餐」と言えばダ・ヴィンチの有名な絵を思い出します。7人の女性作家による短編集は、どれも読みやすく楽しめました。

    江國香織【コインランドリーの夜】
    自分を取り戻した主人公に共感。自分らしい最後の晩餐に気づけたことに爽快感を味わえました。

    金原ひとみ【ラストサパーフォーエバー】
    初読みの金原さん。勢いのある文章。この最後の晩餐は、最後にクスッと笑えました。

    角田光代【最後の鰻】
    この作品は個人的な思い出と重なって、すごくよかったです。いつまでも忘れることはない時間の物語。読者の私にとっても。

    寺地はるな【小曾根幸子の送別会】
    この作品も、色々な気持ちが詰め込まれた物語。読者の私の

    0
    2026年09月04日
  • 最後の晩餐

    Posted by ブクログ

    同じテーマで7人の作家が競演した短編集。自分に馴染みのある作家や初めましての作家まで、自分の好みを確認しつつ味わう感じもまた楽しい。江國香織、角田光代はやっぱり安心出来るうまさ。井上荒野も面白い。寺地はるなは初めてだったが、魅力的なキャラを作るなぁと。飛行機などで読むのにちょうどいい一冊

    0
    2026年08月31日
  • 最後の晩餐

    Posted by ブクログ

    どれも特別面白い、という訳ではなかったが、味のある話だった。
    個人的には「最後の鰻」と「本当の話」、「最後に、何食べたの?」が好き。
    あと、「本当の話」をラストに持ってきたのがいい。情緒がある。

    0
    2026年08月29日
  • 最後の晩餐

    Posted by ブクログ

    まず装丁がとても素敵。
    最後の晩餐、という少し重くなりがちなテーマだけれど、きっとそれぞれの作者が色とりどりに描いているんだろうなあと想像できる。

    まず、大好きな江國さんの作品は、まさに江國ワールドのそれで、読んでいてとても世界に浸ることができた。
    どうしてこんなにもささやかなことを美しく描けるのだろう。

    他の作者さんで好きだったのは、鰻の話。
    この作品が一番テーマに近い話かと思った。
    読み終わって、自分だったら最後の晩餐には何を選ぶのだろうと思いを馳せてみた。

    0
    2026年08月29日
  • また団地のふたり

    Posted by ブクログ

    前巻もそうだったけど、ずっと仲良し!な訳じゃなく、流れるように喧嘩したりギクシャクしたり、そんでまたなんとなく交流が再開されるふたりの感じが、長年の幼なじみの質感としてリアル。「三千円の使い方」の匂わせにホホホ……となった。

    0
    2026年08月26日
  • 最後の晩餐

    Posted by ブクログ

    金原ひとみさんは、さすがという感じの文章で面白かった。
    寺地はるなさんの話が個人的には一番好きだった。
    これをきっかけに今まで読んだことない作家の本をさらに読む楽しみができた。

    0
    2026年08月23日
  • 最後の晩餐

    Posted by ブクログ

    人生の最後に何を味わう?
    豪華な作家陣の「食」小説アンソロジー。

    個人的には角田光代さんと井上荒野さんの話が良かったです。ものすごく幸せな家族の物語でした。

    江國さんの独特な世界観はやっぱり好きだな〜と思ったし、小曾根さんはカッコよかった!

    0
    2026年08月22日
  • 最後の晩餐

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【収録作品】
    江國香織「コインランドリーの夜」
    金原ひとみ「ラストサパーフォーエバー」
    角田光代「最後の鰻」
    寺地はるな「小曾根幸子の送別会」
    原田ひ香「最後に、何を食べたの?」
    藤野千夜「もうひとりのねえちゃん」
    井上荒野「本当の話」

    人生の最後に何を食べるか? をテーマにした、アンソロジー。
    「コインランドリーの夜」の弥生子、「小曾根幸子の送別会」の小曾根幸子の生き様は小気味よい。
    「最後の鰻」は仲の良い家族の空気が伝わってきてほのぼのとする。
    「ラストサパー…」と「もうひとりの…」は年代こそ違うが、シスターフッドのよさをしみじみと感じる。
    「最後に、…」は嫌な話にならなくてよかった。

    0
    2026年08月14日
  • 団地のふたり

    Posted by ブクログ

    癒された。
    日頃から家族を優先して忙しく疲れているので、うらやましい生活だと思った。友人の近所に住みたくなった。

    0
    2026年08月04日
  • じい散歩

    Posted by ブクログ

    夫婦合わせて180歳、中年3人(長男は引きこもり、次男はスカートをはくき、三男は借金まみれ)の息子達は皆独身。妻には認知症が入り、毎日浮気を疑われ、、そんな彼の楽しみは椎名町から池袋までの毎日の散歩、建築を観、喫茶店で食事し、甘味をお土産に買って、、事務所で趣味の女性ビデオ鑑賞などして1人味わう…
    色々心配はあるけれど家族は続く…

    明石建設の社長だった新平は立教大学、江戸川乱歩邸、自由学園や不思議な雑居ビルなどに立ち寄って、建物に感心することを忘れない。

    中でも息子のギターの先生がリサイタルされて聴きに行った自由学園朝日館のホールは粋だった。F・L・ライト設計の重要文化財で、89歳の新平は

    0
    2026年08月01日