藤野千夜のレビュー一覧

  • じい散歩

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    母が新聞で見つけて買ってきたものを、回し読みさせてもらった。

    70代前半の母と父の過ごしてきた時代を、なぞるようなじいさんとばあさんの今が描かれている。
    なるほど、そこに母はピンときて、クスッと笑い共感したのだなとおもった。

    破廉恥で恥ずかしい、言ってはいけないこととしての、エロ。実生活には溢れているエロを、曝け出しているところが好感触だった。

    2024年末ころに話題となったことによって知った、ドラマ「となりの団地」だったが、何度となく見過ごしてしまい、いまだに観れていなかった。

    「となりの団地」も著者の作品と知って、「となりの団地」もドラマではなく、本で読みたい!とおもい探すも、中古

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    2025年01月26日
  • ナナイロノコイ

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    角田光代と唯川恵の話がよかった。ミーヨンの話は、おしゃれな写真を鑑賞している気分、新感覚の読書だった

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    2025年01月20日
  • じい散歩 妻の反乱

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    『じい散歩2』では主人公は90歳を越えて自分の身体でさえ大変なはず、妻の介護生活と相変わらずダメな息子3人との様子が書かれている
    趣味の喫茶店巡りはいっときの安らぎや気分転換になるだろう
    息子が3人も居て役にたたずは腹立たしい
    妻の介護を一人で行うのではなく家族で参加するように役割り分担をして息子達を引き込むように考える必要があると思う

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    2025年01月10日
  • じい散歩

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    ネタバレ

    タイトルと表紙画から、もっとほのぼのとした話なのかと思っていたら、全然違いました。

    夫婦そろって90歳に手が届く年齢で、3人の息子全員が独身、うち2人が両親と同居、というのはまあいいんだけど、同居の息子2人がひどすぎる。

    長男は高校中退後ずっと引きこもり。
    働いて家にお金を入れるどころか、生活のすべてを親におんぶにだっこ。
    外に出ようという努力も、家の中で何かをしようという意欲もない52歳。

    三男は一度は就職したものの、今はグラビアアイドルの撮影会を主宰していることになっているが、金銭面のすべてが親頼みの48歳。

    妻の英子も、家事はしているものの、食べることとテレビを見ることくらいしか

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    2025年01月09日
  • じい散歩

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    結局はすべてが自分の選んだ道と思って、新平は生きてきた。
    いいことも、わるいことも。
    東京に出てきたのも自分。英子と結婚したのも自分。勤め先の専務を怒鳴りつけてやめたのも自分。家を建てたのも、会社を設立したのも、調子に乗って会社をつぶしかけたのも自分…。
    おとうさん、と聞こえた妻の声を思い出しながら、無言で考えていた。
    いざとなったら、息子たちがちゃんとするだろうなんて、そんな甘い期待はもうかけらもありません。今はまだ妻の面倒をみなくちゃいけません。そこまでが私の人生の仕事、と覚悟してます。
    私、明石新平は九十四、妻の英子は九十三歳になりました…

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    2025年01月09日
  • 君のいた日々

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    夫を亡くした妻、その妻を亡くした夫をそれぞれの立場で書いた物語。泣いちゃうよね。何か置き換えちゃって。私はどうにか暮らして行けるかもしれないけど、夫は大丈夫かなぁ?

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    2024年11月29日
  • じい散歩 妻の反乱

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    90歳を超えた夫婦。新平と英子。長男で引きこもりの孝史、次男で長女の健二、三男で借金王の雄三。明石家は5人家族で安穏?とした毎日を過ごしている。
    前回ラストで英子が倒れ、今回は新平が介護をしている毎日が描かれている。
    一見、八方塞がりっぽい明石家だが読んでいる内に、なんというか、、クスッと笑えてホンワカした気持ちになるから不思議。
    何だかんだいっても皆がそれぞれ、それなりに前向きに今出来る事をやっているからなのか…
    とにかく、私も頑張ろうかな!って気にさせてくれるのです。
    新平さんのじい散歩。まだまだ続いて欲しい。

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    2024年10月29日
  • 時穴みみか

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    よかった。
    咳をしているって、こういうことだったのね。泣けてきた。

    平成ではシンママと一人っ子で楽しく友達みたいに暮らしていて、ママに歳下の彼氏がいて。ってほんと今どき。

    でも、昭和では父親を中心に、一汁三菜をきっちり作る子供思いの母、優しい姉、お茶目な弟。子供が育つには、昭和の環境の方がいいんだろうなぁとつくづく。
    もちろん、当時はそれで閉塞感とかあったんだろうけど。

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    2024年10月17日
  • スラスラ描けるマンガ教室~ピリカの魔法のペン~

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    藤野千夜!? と驚き手に取る。
    元漫画家の古本屋主人の孫娘が見つけたのは魔法のペン? 
    物語上の絵を描くシーンに、マンガというかイラストの描き方を挿入させるという思い切った構成。それをマンガでなく小説で表すというのが面白い。

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    2024年10月11日
  • じい散歩 妻の反乱

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    健康オタクの新平さんの朝のルーティンは、89歳の頃よりは更にバージョンアップされていた。4-50分の独自の体操が、1時間半に。朝食もヨーグルトにきな粉、すりごま、干し葡萄を、カフェオレボウル一杯に頂き、梅干し、米ぬか、蜂蜜も加えるという定番はそのまま。加えて塩煎り大豆20粒がプラスされた。それに加えて、毎日していた散歩が妻の介護のために難しくなったことを鑑みて、健康器具を使って「キーッ、ガッシャン」とやっている。

    一つ下の妻、英子が倒れて車椅子生活になり、老々介護の日々。けれども新平、平成30年春、92歳は実に淡々とこなしている。そもそもそういう性格なのだ。女好きではあるが、愛人を作るほど家

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    2024年09月23日
  • じい散歩

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     大正生まれの明石新平。米寿を過ぎたが日課となった趣味の散歩のおかげかますます元気だ。散歩で立ち寄る、興味のある建築物や昔風の喫茶店でのひとときは活力の元にもなっている。

     実は新平にはこだわりがある。そのこだわりが、男として、一家の主として、そして会社経営者としての新平を、これまで支えてきた。
     家庭内には心配の種が尽きないが、そんなものに弱音など吐いていられない。そう思いつつ新平は、今日も散歩に出かけていく。

     そんなじいさんのダンディズム溢れる1年をコミカルに描くヒューマンドラマ。シリーズ1作目。
              ◇
     深夜、物音で新平が目を覚ました。妻の英子が隣に敷いた布団に

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    2024年07月14日
  • 君のいた日々

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    日常のちょっとした「何だろ、これ」が、気味悪さでなく、ついつい亡くなった人に結びついたり、似た背格好の人を見つけると「ひょっとして」と思ったり。大切な人を亡くした人あるあるだった。残されるって本当に辛い。体はなくなっても、その人がなくなるわけじゃないといいな。また会えるといいな。
    あとがきを木皿泉さんが書いていて、そういえば作品の匂いが似てるなあと思いました。

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    2024年05月28日
  • 時穴みみか

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    表紙が可愛い、と手に取った。
    平成生まれの女の子が昭和にタイムスリップする。
    なんだか児童書みたいな本だなあと思いつつ読み進めたら、まさかのスピリチュアル。

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    2024年05月22日
  • すしそばてんぷら

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    隅田川のそばでおばあちゃんとふたり暮らしをしている主人公 寿々。
    早朝のテレビ番組でお天気おねえさんをしていて、毎日帰るとおばあちゃんが美味しいおやつを作って待っていてくれる。
    婚約者から別れを切り出されてすんなり受け入れてしまい、目指している気象予報士の試験にもまた落ちてしまう寿々。
    そんな時、所属する事務所社長から「お江戸まちめぐり」ブログを開設することに。

    人生ってなかなか自分の思うようにはいかないもの。
    でも何も変わらないことなんてないんだ。
    少しでもいいから何かやってみよう。
    そうすれば予想しなかった何かが見えてくるかも。
    東京の美味しいものが沢山出てきて、巻末の解説は枝元なほみさ

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    2024年05月18日
  • じい散歩 妻の反乱

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    主人公の年齢が10歳は上かな、こんなに元気な90代は確かにいない。
    現実的には80代。
    息子3人は50代の年齢設定で現実的。
    やっぱり、8050問題なのだ。

    ひきこもり、借金、ジェンダー、認知症と話題が盛りだくさんの家だが、主人公の明るさ、明朗さ、親戚関係の良さが、後読感を悪くさせません。

    次男(自称長女)いい味出してる。
    人はやっぱり優しさ。

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    2024年04月09日
  • じい散歩 妻の反乱

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    こんな元気な年寄りになりたいとつくづく思います 、子供達の性格がそれぞれ とても面白く 特に次男の健二の優しさにはほっこりさせられます!

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    2024年02月13日
  • じい散歩 妻の反乱

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    2作目でも相も変わらずな明石家の面々
    老老介護にも程がある
    結末にしんみりとはなるものの、やっぱり全体を通してこの状況を重くもならずカラッと書けるのはすごい
    続編あるんだろうか
    クズ三男の仕事の行方が気になる笑

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    2024年01月15日
  • じい散歩 妻の反乱

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    シリーズ続編。

    相変わらず、新平さんは元気である。
    以前からのルーティンの体操も省略するどころか、追加までして今や1時間以上のコース。
    おまけに毎朝定番の健康食もさらにパワーアップしている。
    時間があれば、健康器具を使って開脚運動をする。
    それに加えて英子さんの自宅介護。
    どんだけパワフルなのか…と。

    新平さんは、衰えるどころかとにかく潑剌としているのに対して3人の息子たちは相変わらずである。
    次男(自称、長女)だけは、老夫婦を気にしてこまめに様子を見に来ているのだが、引きこもりの長男はいっさい何もせず、三男は喋ることと言ったらお金を貸してほしいというだけ。

    歳を重ねて何もかも億劫だろう

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    2023年12月26日
  • ナナイロノコイ

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    恋愛小説も、アンソロジーも好きなので、こういう本は良い。
    映画化するっていう井上荒野さんの短編が一番好きだったかなあ。

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    2023年03月26日
  • D菩薩峠漫研夏合宿

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    面白かったー!タイトルからして濃ゆい話が読めるのではとわくわくしました。後から知りましたが作者の自伝的小説なのですね。たった7日間の出来事を事細かに描いており、何気ない描写も取りこぼさずに描かれているので読んでいて楽しい。また登場人物の生きているのが伝わってきて、部員の仲間入りをしたかのような気分になります。こういう話は書けるようでなかなか書けないように思います。この方、上手だなぁという印象です。作者はまさかの女装をされた男性と知り、ビックリ。(女性だと思っていました。)藤野千夜さん、他の作品もどんどん読んでみたくなります。 

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    2021年01月27日