藤野千夜のレビュー一覧

  • じい散歩 妻の反乱

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    93歳で元気なじい。カフェやレストランに散歩に行く。死後は大学の医学部に献体することも決めている。中々に好ましい爺さんではある。

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    2024年09月13日
  • 時穴みみか

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    私にとっては懐かしさを感じる作品でした。
    いつ元の世界に帰れるかと不安にもなるけど、タイムスリップしたのが、家族仲良しで愛情たっぷりの温かい岩井家で良かったと思う。
    長くいれば、居場所もできて情もわく。

    ブラウン管のTV、黒電話、汲み取り式トイレ、ノストラダムスの大予言、こっくりさん、とあちこちに昭和を感じます。

    穏やかな展開で、元の世界に帰れるかどうかはあまり気にならず、小学生女子の昭和暮らしを遠くから眺めている気分でした。

    「優しさと温もりに包まれた、ノスタルジックな冒険譚」文庫本裏の言葉に納得。
    個人的にちょっと物足りない気もするけど、女の子の冒険の日々をゆるく楽しみました。

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    2024年08月11日
  • 時穴みみか

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    ☆☆★
    平成の小学6年生大森美々加が昭和49年の小学4年生小岩井さらとして目覚め、半年ほど〝さら〟として生きた物語。

    ここから先はネタバレになります。
    不思議な物語に理由はいらないと思うのだけれど、それにしても美々加がさらとして過ごした半年間の経験が平成の美々加になのん教訓ももたらしてくれてないというのは残念過ぎる。

    わがままで頑固で甘えん坊な美々加が昭和の古き良き時代に翻弄されつつも家族や友人らに支えられ、乗り越えたさきには平成の家族を思いやれる女の子へと成長する物語である。となってくれたのなら、この長い物語にも意味が見出せたのだけれど…昭和でも平成でもただ家族を困らせ混乱させ不安にさせ

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    2024年05月05日
  • じい散歩 妻の反乱

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    状況としては、ドロドロなのに、飄々としている新平さんに、こちらが脱力。しかし、最期まで面倒見てもらえた妻の英子さん、よかったね。
    夫婦は、先に亡くなった方が幸せかも。
    と書いてから、小見出しすべてが「妻の・・・」で始まっていることに気づいた。
    若い頃はさんざん好き勝手やってた新平さん、いまだスケベ心は消えないが、妻への愛は老いてなお、って感じ。
    うちの義父(92歳)も数年前まで同じ器械(脚広げるヤツ)でガシャガシャ運動していたが、昨年ついに施設に入所。でも新平さんは、まだまだ元気に息子(一人は自称娘だけど)たちの「親やってる」のがすごい。
    80‐50問題どころか、90にして問題状態にはなってな

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    2024年04月16日
  • 君のいた日々

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    切なくて穏やかな話。話の流れを理解するのに少し時間がかかってしまった。身近にいる人との時間を大切にしたいと改めて思いました。

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    2024年04月04日
  • じい散歩 妻の反乱

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    2作目とは知らず読んでみました。
    新平さんの行動力すごいね。英子さんを看ながらいろんなところにも行って。
    息子しっかりしろと言いたくなりました。

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    2024年03月22日
  • じい散歩 妻の反乱

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    前作よりは楽しさは無かったけど、こんなふうに旦那さんに見送ってもらえる人は少ないと思うので、奥さんが羨ましい

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    2024年03月05日
  • じい散歩 妻の反乱

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    おじいさんが主役だけど副タイトルのようにおばあさん中心の日々なのかも。どこかのテレビの散歩番組のようになんとなく読んでしまう本でした。

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    2024年03月01日
  • じい散歩 妻の反乱

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    じい散歩の続編。今回は主に90代半ばの新平さんが妻の介護に日々の時間を割き、散歩時間は少し減ったが健啖ぶりは相変わらずで読んでいて気持ちいい。多勢の兄弟や従兄弟との旅行や長女を自称する次男と姪との奥日光の旅等ホロリとさせられた。新平さんみたいな夫なら心強いだろうな。

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    2024年02月23日
  • じい散歩 妻の反乱

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    どんな強烈な逆襲が待っているのかと思いきや…。しかしもしかして子育てって生きている限り続くものなのか?聞いてないし。

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    2024年01月21日
  • じい散歩 妻の反乱

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    シリーズ第二弾。妻の反乱と謳う言葉に期待し、まだまだ元気な明石夫婦かと思いきや…前作に比べ、新平の歳にそぐわぬ体力と息子三人の腑甲斐無さがパワーアップされており辟易する。新平の浩然気質が羨ましい。

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    2024年01月13日
  • じい散歩 妻の反乱

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    若い頃の不行状はともかく、明石新平さん偉い。とんでもない息子達抱えながら、妻の介護も。自称長女の「でもせめて、もっと身体が動いて好きなことできるときに、お父さんがあれくらい優しかったら…」胸に刻んでおこう。サブタイトルの「妻の反乱」はないな。次は「100歳、大往生」かなぁ。

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    2024年01月06日
  • 夏の約束

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    うすーいカルピスみたいな本。唯一のアクションシーンは終盤、顔に銅製の片手鍋が直撃するところぐらい。顎を割って入院した知り合いがいる自分にとっては、被害者の入院シーンは実にリアルに情景が浮かんだ。

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    2023年10月09日
  • ナナイロノコイ

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    ミーヨンさんのくらげ

    情景や感情の表現が美しく、文をそのまま想像すると心地よく抽象画を眺めているような気持ちになった。エモくて気怠さがなぜか優しいこの一作は好みです。

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    2023年09月19日
  • 編集ども集まれ!

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    物語かと思って読んだら自伝だった。
    最初同一人物なのかどうか意味が分からず、男なのか女なのか分からず、何か読み抜けした?って。
    この2人はいつ出会うんだろう?って読んでました。
    私よりも10歳以上歳上の話。
    同年代の人が、同じ様な話を書いてくれたら、すごく楽しそう、って思う。
    ちょっと人物がわからない人が、沢山いたので…

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    2023年07月22日
  • ナナイロノコイ

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    恋愛小説、短編集。どれも味がある。
    オトコとオンナって結局は完璧には分かり合えないんじゃないのかな?って思う。

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    2023年07月02日
  • すしそばてんぷら

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    ネタバレ

    目次
    ・お江戸の味
    ・どじょっこたち
    ・酢めしの話
    ・変わらぬ味
    ・藪から蕎麦
    ・ひなまつり
    ・お花見日和
    ・川の景色

    多分初めての藤野千夜。
    人気のある作家の作品なので、楽しみに読んだのだけれど、思ったのと違ったな。

    朝の情報番組でお天気お姉さんをしている寿々は、都下に実家があるけれど通勤に便利という理由で祖母の家で暮らしている。
    隅田川に近い下町で暮らす料理上手の祖母、昔なじみの友達。ふむふむ。
    何度も挑戦しているけれど合格できない気象予報士の仕事。ふむふむ。
    直前まで進んだのに流れてしまった結婚話。ふむふむ。
    社長の勧めに従って始めた「江戸町めぐり」ブログからのBSのお江戸番組のアシ

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    2022年12月02日
  • 彼女の部屋

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    津村記久子に続く女性作家を探す活動の一環。特にイヤな感じのキャラクター造形とか、異次元的ストーリーとかに共通するものを感じる。
    「ハローウィーン」や「父の帰宅」における、微妙にズラした結末が物悲しくて、とても良かった。
    東京っぽい繊細さがあるのかな。3.6

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    2022年09月11日
  • 掌篇歳時記 秋冬

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    12人の作家による秋冬の歳時記にあわせた短編集。はじめましての作家も数人。好みはそれぞれあるけれど、こんな編集でなければ出会わなかったと思う。
    春夏編が先だったと知る。

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    2022年03月06日
  • ナナイロノコイ

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    女性恋愛作家たちのアンソロジー。

    どんな時代も、いくつになっても、恋愛は人を惑わせる。

    「そしてふたたび、私たちのこと」角田光代

    高校生時代からたくさんの恋をして大人になっていく仲良し3人組。

    女性作家の書く恋愛小説には気のおけない女友達の存在が欠かせない。
    時にシビアで、時にやさしく、そしてあっさりと裏切られることもある。

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    2022年03月05日