あらすじ
多くのメディアで紹介されて注目を浴びた『じい散歩』、待望の続編! 前作からさらに歳を重ね、夫婦あわせて180歳を超えた新平と英子。3人の独身中年息子たちは相変わらずで、自宅介護が必要になった母親の面倒を見る気配もない。まさに老老介護が始まった新平の束の間の息抜きは、趣味の散歩や食べ歩きだが、留守番している妻への土産も忘れない。果たして、老夫婦の道のりは? そして、妻の「反乱」とは? 身につまされながらもどこか可笑しい、明石家のその後を描いた家族小説。
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Posted by ブクログ
私が今年読んだ本の100冊目(文庫本で上下巻でも、単行本が一冊なら一冊と換算)(児童書、コミックは除く)
第一作に続き、他の方々の評価は低め。たぶん、三人のダメ息子と、それを甘やかす爺さんにイラっとするからかもしれない。でも、私は好きだなあ。自称長女の建ニと爺さんの会話に何度笑ってしまったか。もしかしたら、建ニは藤野千夜がモデルかも。
爺さんは相変わらず、(妻の介護とコロナで減ってはしまったが)ずいぶんいろんなところに出かけるので、富士塚とか建造物、食べ物などをググるのも楽しかったし。その建造物や食べ物も、程よい短さでサラッと書いてあるので、しつこくないし。
次回作も待望している。
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Audibleで。散歩しながら(笑)
このじいさん元気だ。
歩くだけでなくよく食べる
シリーズ第2弾はさらに三男「借金」が、グレードUp。長男「引きこもり」は害がないだけよくて、次男「自称長女」は頼もしい。
てか、こんな家族増えてくだろうな。老々介護、社会に適合できない人格や、変なことばかり手を出してしまう人。あるあるじゃないかな。実際私も時おり普通に働いてるつもりでも適合できてないんじゃないかと思うし。
と。この物語の最後は寂しい。何年も連れ添った相手と別れる。それはいくつであろうと寂しいのだ。でも新平さんめげずに100,歳までいやそれ超えても、歩いて、食べて、素敵なものに感動していて欲しいなあ。第3弾あるか!
Posted by ブクログ
ホラー小説!!
一冊目は面白いと思えたけど
もう二冊目はホラーとしか言えない
94歳の爺さんが独身50代の二人の息子を世話するって、、、
一家の大黒柱??
一人は引きこもり
一人は借金地獄
爺さん、不憫すぎます
Posted by ブクログ
Audibleにて。
じいさんぽ、なかなか好きな感じだった。
ひきこもりの長男と自称長女の次男と借金まみれの三男。この三兄弟が不人気ぽいけど、私的にはこの三兄弟だからなお良かった。
新平さんも自分の父親と少し重なって見えるとこもあるから、元気でじいさんぽ続けて欲しいなー。
Posted by ブクログ
面白かった。
年寄りの思考回路、上手に書けてる。
ちょっとお金があるから生活に余裕があっていいなぁ。
三人息子も甘えちゃうよね。
若い時に遊んで疑われて、晩年は妻想い。
うーん。
若い時からそうだったらもっといいよね。
雄二の言う通り。
長男それじゃあ、心配でしょ?と思うけど、あんまり気にしてないみたいで、それも年をとるとそうなるのかなぁ。
三男それじゃあ心配でしょ?と思うけど、まあ、自分の人生だもんね。
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『じい散歩2』では主人公は90歳を越えて自分の身体でさえ大変なはず、妻の介護生活と相変わらずダメな息子3人との様子が書かれている
趣味の喫茶店巡りはいっときの安らぎや気分転換になるだろう
息子が3人も居て役にたたずは腹立たしい
妻の介護を一人で行うのではなく家族で参加するように役割り分担をして息子達を引き込むように考える必要があると思う
Posted by ブクログ
90歳を超えた夫婦。新平と英子。長男で引きこもりの孝史、次男で長女の健二、三男で借金王の雄三。明石家は5人家族で安穏?とした毎日を過ごしている。
前回ラストで英子が倒れ、今回は新平が介護をしている毎日が描かれている。
一見、八方塞がりっぽい明石家だが読んでいる内に、なんというか、、クスッと笑えてホンワカした気持ちになるから不思議。
何だかんだいっても皆がそれぞれ、それなりに前向きに今出来る事をやっているからなのか…
とにかく、私も頑張ろうかな!って気にさせてくれるのです。
新平さんのじい散歩。まだまだ続いて欲しい。
Posted by ブクログ
健康オタクの新平さんの朝のルーティンは、89歳の頃よりは更にバージョンアップされていた。4-50分の独自の体操が、1時間半に。朝食もヨーグルトにきな粉、すりごま、干し葡萄を、カフェオレボウル一杯に頂き、梅干し、米ぬか、蜂蜜も加えるという定番はそのまま。加えて塩煎り大豆20粒がプラスされた。それに加えて、毎日していた散歩が妻の介護のために難しくなったことを鑑みて、健康器具を使って「キーッ、ガッシャン」とやっている。
一つ下の妻、英子が倒れて車椅子生活になり、老々介護の日々。けれども新平、平成30年春、92歳は実に淡々とこなしている。そもそもそういう性格なのだ。女好きではあるが、愛人を作るほど家族を愛していないわけではない。むしろ、英子を愛している。これが昭和のお父さん。新平には理解できなかったが、あれほど新平の行動にいちいちチェックをかけていた英子の嫉妬はピッタリと止み、傍目には仲睦まじい老夫婦に見えるはずだ。
「じい散歩」も、合間を見つけてはやっている。ドラード和世陀(早稲田)、ミカド喫茶店(日本橋)、キッチンABC(池袋)、造園業が始めた喫茶店2つ(実在かどうかは不明)、浅間(せんげん)神社の年に6日しか開山しない富士塚、等々、趣味の美味しいものや建築物巡り、これが最後と思いだ定めた(←きっと未だ大丈夫)小さな登山と、それなりに彼は世の老人のように内に籠ってはいない。
相変わらず引きこもり長男、自称長女のトランスジェンダー次男、大借金まみれの三男は健在だ。次男以外は父親に寄生している関係は同じだけど、仲は悪くない。むしろあれだけ会話していたら、いい方だろ。英子さんも、そういう家族の関係が分かったからか、ずっとニコニコしている。
そして、ときはコロナ禍の令和の時代へ突入した。なんやかんやあって、英子さんも大往生する。題名が「妻の反乱」とあったのだが、目次をどう見ても、それらしき章はない。これは売るためのフリックか?と思いながら本を閉じかけると、ありました、最終頁に!!
これが「小説推理」2022年5月号〜2023年8月号連載、というのにやっとガッテンいったわたしでした。終始、新平の一人称で話は進んでゆくけど、ホントは色々問題抱えている英子や3人の息子のホントの気持ちを「推理」するのが、この本の娯しみかたなのだろう。
「ふらりと好きなものを見て歩いて、終わる。人生なんてそんなものだろうけれど、べつにそれでいい」新平さんの人生観に、わたしは味方する。2022年の秋、新平さんは96歳になった。まだまだ元気である。
兎も角、新平さんには元気貰っている。96歳迄とはいかないけど、80歳ぐらいは新平さん同等に歩き回れる程には元気でいたいと思わせる作品。次の題名は3人の息子の「逆襲」となるのか、「父の百歳」となるのか?はてさて。
Posted by ブクログ
主人公の年齢が10歳は上かな、こんなに元気な90代は確かにいない。
現実的には80代。
息子3人は50代の年齢設定で現実的。
やっぱり、8050問題なのだ。
ひきこもり、借金、ジェンダー、認知症と話題が盛りだくさんの家だが、主人公の明るさ、明朗さ、親戚関係の良さが、後読感を悪くさせません。
次男(自称長女)いい味出してる。
人はやっぱり優しさ。
Posted by ブクログ
2作目でも相も変わらずな明石家の面々
老老介護にも程がある
結末にしんみりとはなるものの、やっぱり全体を通してこの状況を重くもならずカラッと書けるのはすごい
続編あるんだろうか
クズ三男の仕事の行方が気になる笑
Posted by ブクログ
シリーズ続編。
相変わらず、新平さんは元気である。
以前からのルーティンの体操も省略するどころか、追加までして今や1時間以上のコース。
おまけに毎朝定番の健康食もさらにパワーアップしている。
時間があれば、健康器具を使って開脚運動をする。
それに加えて英子さんの自宅介護。
どんだけパワフルなのか…と。
新平さんは、衰えるどころかとにかく潑剌としているのに対して3人の息子たちは相変わらずである。
次男(自称、長女)だけは、老夫婦を気にしてこまめに様子を見に来ているのだが、引きこもりの長男はいっさい何もせず、三男は喋ることと言ったらお金を貸してほしいというだけ。
歳を重ねて何もかも億劫だろうと思うのだが、いとこ会で集まったりとか、造園業がカフェを出したと聞けば地図片手にすぐに行ったり、と行動がとにかく早い。
次男にパソコン作業を手伝ってもらいはするが、年賀状だって出すのだから凄い。
いとこ会と聞いて、そういえば私の母も年一回のいとこ会には参加しているなぁと。年々参加者は減ってきているが年長者の母の姉87歳はすこぶる元気であることを思いだした。
毎年のことだが、年賀状出すのをいつやめる⁇という我が家の問題。
数年前までは、夫がパソコンで住所も管理して印刷していたが、まったくしなくなり私が手書きしていたのだが…
いい加減、面倒なのと期限のあるものはしなければならないという追い立てられるのが苦痛で。
今年の友人から届いた年賀状が、最後だとあり、時代の流れでこれからはLINEでと書かれていて、私も今回限りにしようと決断した。
それを思うと新平さんは凄いよ。
今回の妻の反乱は、権利書の行方なのかな。
コロナ禍もあったけれど96歳になった新平さん。
あの日、どうしてだろう、妻はまだ死なないと思っていた。
いくら危篤と言われても、まだ死なない気がしていた。
ずっといっしょに過ごしてきたからこそ、こう思うのだろうか…ちょっと切なくなる。
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サブタイトルや章題に「妻」がつけられた今回は、英子との暮らしや思い出が多めに語られる。そのせいか、家族について考えるきっかけになった。
つくづく家族とは不思議なものである。血が繋がっていようがいまいが、別々の人間であることは違いない。それなのに、当たり前のように同じ家で暮らし、寝食を共にするのである。疎んじたり、憎んだり、情が湧いたり、愛おしく思ったり、相手の事をよく知っているつもりがやっぱりわからなかったり。
そんな家族のやり取りとくれば、じっとりしたお話になりそうだが、そこは良くも悪くも子どもたちにも自由にさせていた新平なので、からりとしている。駄目っぷりも愛情もぎゅっと詰まりながらもおもしろおかしく読み進められ、落語みたいだなと思った。
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新平の体力には本当にびっくりさせられます。
食べること、歩くこと、自分で出来ることの素晴らしさにあらためて気付かされました。
妻の介護を最後までやり遂げた新平。家族のことをなんだかんだと考えている新平にほっこりさせられました。
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【収録作品】妻の好物/妻の笑顔 1/妻の笑顔 2/妻の持ち分/妻の決断 1/妻の決断 2/妻のいない旅 1/妻の心配/妻の眠る場所/妻といっしょに/妻の遺言状/妻の異変/妻の出発/妻のいない旅 2/妻の帰宅
三人息子の自由さに安心してしまう。それでも生きていられるのだと。
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フラッと散歩に出て美味しいものを食べて街を楽しむのは変わらずの新平じいちゃん
大きく違うのは妻の英子さんを老々介護中
自由は減ったけど前作と比べると今回の新平はんの方が幸せそうに感じるのは私が女だからかな
最後、さみしいよと息子に話すところはじんわり泣けた
しかし三男はどうしようもない
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じい散歩2巻目。
90歳を過ぎて愛も変わらず元気な新平。
元気の秘訣は健康体操と健康食?しかし妻は認知症も容体も悪くなり、ついに亡くなる。
子供達は相変わらず役に立たないが、自分の老いと、パートナーのいない寂しさを少しだけ感じつつ、今を生きるのだった。
コロナ禍も過ごし、体力は衰えるものの、まだまだ元気!
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散歩を続ける「じい」新平94歳。それだけでも凄いのに妻の介護までこなします
三男に、父は死なない(だから遺産が手に入らない)とぼやかれる新平。破産手続きをしろと何度も進言しても諦められない三男。新平は中途半端にお金を助けてきてしまった事に、頭を下げて謝ります。子供の好きにさせてきた新平。でも自分も好きに生きてきた
自分の介護をさせることが「妻の反乱」?介護も自分のための運動と思ってる新平
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途中までは1巻目とほぼ同じ。後半コロナ禍になるので少し変化があるくらい。
さすがにおじいちゃん元気すぎない?それとも元気な場面だけを見ているのかな。
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状況としては、ドロドロなのに、飄々としている新平さんに、こちらが脱力。しかし、最期まで面倒見てもらえた妻の英子さん、よかったね。
夫婦は、先に亡くなった方が幸せかも。
と書いてから、小見出しすべてが「妻の・・・」で始まっていることに気づいた。
若い頃はさんざん好き勝手やってた新平さん、いまだスケベ心は消えないが、妻への愛は老いてなお、って感じ。
うちの義父(92歳)も数年前まで同じ器械(脚広げるヤツ)でガシャガシャ運動していたが、昨年ついに施設に入所。でも新平さんは、まだまだ元気に息子(一人は自称娘だけど)たちの「親やってる」のがすごい。
80‐50問題どころか、90にして問題状態にはなってないところに拍手。
まだまだ元気に、あちこち散歩しては美味しいものを食べてほしい。
Posted by ブクログ
2作目とは知らず読んでみました。
新平さんの行動力すごいね。英子さんを看ながらいろんなところにも行って。
息子しっかりしろと言いたくなりました。
Posted by ブクログ
じい散歩の続編。今回は主に90代半ばの新平さんが妻の介護に日々の時間を割き、散歩時間は少し減ったが健啖ぶりは相変わらずで読んでいて気持ちいい。多勢の兄弟や従兄弟との旅行や長女を自称する次男と姪との奥日光の旅等ホロリとさせられた。新平さんみたいな夫なら心強いだろうな。
Posted by ブクログ
シリーズ第二弾。妻の反乱と謳う言葉に期待し、まだまだ元気な明石夫婦かと思いきや…前作に比べ、新平の歳にそぐわぬ体力と息子三人の腑甲斐無さがパワーアップされており辟易する。新平の浩然気質が羨ましい。