芦原すなおのレビュー一覧

  • 夜更けのおつまみ
    少しずつそれぞれの作家さんのお話がいただける、まさに「おつまみ」な本。
    読み進めていると、缶ビールが2本、空の状態で目の前にありました。
  • 夜更けのおつまみ
    このサイトで著者を見ると勘違いする人もいると思うが、これは、おつまみについていろんな作家さんが書いたアンソロジーである。
    どれも私にぴったりで、最後まで楽しく読めたし、つまみの参考にもなった。
    あまり手の込んだものつまみは出てこず、なかにはコンビニつまみランキングなるものもあり、かなり参考になった。...続きを読む
  • 猫とアリス
    夫の遺した探偵事務所を継いだ『わたし』の元へ、元教え子の亡くなった事件を調べてほしいという依頼が舞い込んでくる。それが『わたし』と『青蛇』との出会いとなる事件だった。
    私立女探偵『笹野里子』の語る連作短編集。


    前作と呼べる同じ主人公の作品があるらしい。未読でも支障はなかったが、読んでいれば尚楽し...続きを読む
  • ミミズクとオリーブ
    このシリーズ、初めて読んだのは10年位前かな
    ぐうだら作家と、賢く料理上手でやさしい探偵奥様の
    やりとりがなんだかすごくホッとして
    事件は殺人事件とか重いものもあるのだけど
    何故か、ほのぼのとしてしまうのが不思議
    この賢い奥様に、上手に踊らされている旦那さんも
    子どものようで、素直で、いいなぁと思う...続きを読む
  • 嫁洗い池
    このシリーズ、初めて読んだのは10年位前かな
    ぐうだら作家と、賢く料理上手でやさしい探偵奥様の
    やりとりがなんだかすごくホッとして
    事件は殺人事件とか重いものもあるのだけど
    何故か、ほのぼのとしてしまうのが不思議
    この賢い奥様に、上手に踊らされている旦那さんも
    子どものようで、素直で、いいなぁと思う...続きを読む
  • 官能記
    大した女性の一代記。
    題名や帯に書いてあるような、エロはほぼ皆無。そこに期待はするな。逆に娘たちに読ませてやりたい、人生の参考書じゃないかなあ。こんな波乱万丈に生きられても困るが。
  • ミミズクとオリーブ
    ここまでお腹の空くミステリーはない。

    本作及び続編「嫁洗い池」「わが身世にふる、じじわかし」すべてに共通していえることだが、ミステリーを楽しもうと思ってはいけない。
    あくまでもメインは食事であり仕事終わりの一杯なのだ。

    季節の食材、郷土料理をはじめとした多彩な料理、それを食べならの一杯。読者もど...続きを読む
  • 雪のマズルカ
    最高! 好みの1冊に久々のヒット。

    女性私立探偵のハードボイルドもの。短編が4作。

    解説の方によると、これまでの日本ミステリで「女性私立探偵ハードボイルド」というのはほとんどなかったそうだ。だからこの『雪のマズルカ』の登場には、思わず諸手をあげて「これよ!」と叫んだという。同感。

    著者の芦原す...続きを読む
  • 嫁洗い池
    シリーズ第2弾。
    相変わらず美味しそうな食卓…。
    関東煮と黄粉おにぎりが特に美味そうでした!
    あと「仁義なき戦い」ごっこがおもろかった。
    是非マスターしてやってみたい!
  • わが身世にふる、じじわかし
    シリーズ第3弾。
    相変わらず美味しそうです。
    八王子について詳しい記述があって、何だか懐かしかった。
    旧宅の近所のラーメン屋とか…結局行ってねえや!
  • わが身世にふる、じじわかし
    芦原すなお氏の「ミミズクとオリーブ」シリーズ、待望の第三弾。

    血を見るのも嫌という作家の妻女が鮮やかに解き明かす謎と、読書しながら思わず涎が出てくる料理の数々に、心とお腹がいっぱいになる事間違い無しの一冊です。

    読書を肴に一献いかがですか?

    解けない謎が解けるかもしれません。
  • 雪のマズルカ
    夫の残していったものは、滞納した事務所の家賃とリボルバー、そして苦い思い出だけ。

    夫のあとを継ぎ、私立探偵となった笹野里子の活躍を描く、ハードボイルド連作集。


    さすがは直木賞作家。

    こんなにカッコイイ、女性ハードボイルドは久々のヒットです。

    いや、満塁ホームランかもww

    気になったのはリ...続きを読む
  • ハムレット殺人事件
    大好きなふーちゃんと笹野里子さんが共演?しているという素晴らしい作品。何ともアクロバティックな殺人事件だった。まぁこの人の作品にトリックとか推理とかは求めていない。なんたって文章が好きなんだもの。ただ、ハムレットについてもっと知ってればよかったなとは思った。ちゃんと説明も入ってるから分かるんだけど。...続きを読む
  • わが身世にふる、じじわかし
    ミミズクとオリーブのシリーズ3作目。河田警部もニューヨークから帰ってきて、いつもの感じ。6篇。あとがきを読んで、事件のことをあえてさらっと深堀りしないところが良いとあって、なるほどと思う。事件自体は意外と残虐なんだけど、とにかく僕と河田さんの会話が面白くて、故郷のご飯がおいしそうで、そっちがメインに...続きを読む
  • ミミズクとオリーブ
    再読。「ハート・オブ・スティール」を読んだら、芦原すなおが読みたくなって、このシリーズを一気に借りた。ほんと、この讃岐の手料理と何とも言えない語り口というか、事件を奥さんに相談に来る客人と夫であるぼくとの会話がほんとに魅力的。これこそ芦原すなおである。奥さんは完全なる安楽椅子探偵。こういう鋭い頭脳の...続きを読む
  • ミミズクとオリーブ
    作家の僕の妻は名探偵、そう、妻の方が。
    ほのぼのした雰囲気です。

    庭にミミズクが来る、八王子の郊外に暮らす夫婦。
    作家の僕が語り手で、ややとぼけた感じ。
    専業主婦の妻は料理上手で美人、しかも頭が切れて勘が良い、そのうえ、着物がよく似合い、仕立てもするほど。

    二人で暮らす家での会話が中心なので、美...続きを読む
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語
    スカイツリーを見上げる下町の片隅にある商店街の物語、第4弾。
    戦後の焼跡に24軒集まって始まった商店街ということだったけれど、今では80軒近くの店があるという。
    毎回、冒頭に地図が載っているけれど、その本に載っている短編のタイトルのお店だけなので、これは・・・あの物語のお店の場所なのだが・・・と迷っ...続きを読む
  • 夜更けのおつまみ
    まさに夜更けにお酒をちびちびと呑むように、ちびちびと気分が良い夜に読んでいたら結構時間がかかったけど好きな本でした。このシリーズ、他のも読んでみたい。生活感が満たされる。
  • 夜更けのおつまみ
    原稿があがった後の枝豆とビール、秘密のレシピでつくる肴、大切な人との一皿…。31人の人気作家がおつまみにまつわる思い出を語ったエッセイ・アンソロジー。『asta*』掲載を文庫化。投稿コンテスト大賞受賞作も収録。

    いろいろ試したくなるおつまみ。
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語
    この商店街の魅力というか、根底に流れる想いみたいなもののが自分の好みなのか、「合わないなぁ」と感じるものがなくどれも平均点以上のおもしろさ。
    安定・安心・粒揃い なアンソロジー。
    いろいろ増えてきて忘れてる話もあるので、第1集から読み直してみたくなりました。

    どうでもいいことだけど、巻末の〈初出...続きを読む