芦原すなおのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレクールで孤独で偏屈な女探偵といえば、若竹七海の葉村晶シリーズを思い出す人も結構いると思うが、このヒロインもそれに当てはまっています。
ただ、晶は若さも美貌も武器も腕力も持っておらず、ただ機転と経験で事件を調査するが、このヒロインはそこそこの美貌(刑事に惚れられてるし)と旦那の形見のリボルバーと格闘技のスキルをもっている。
その分、40女探偵のリアルさがまったくない。
まー、かっこいいですよ。うん。
晶みたいに泥の中這いずるようにして事件を追い、傷つけられまくりながら表面上必死で冷静を保ち、足元を見られないように肩肘張っているようなそういう要素が無いというか、まったくもって感じられない。
芦原すなおの『ミミズクとオリーブ』のような浮世離れした夫婦ほどのキャラがたっておらず、中途半端にリアルにした結果無個性になってしまっている。
事件そのものも、推理全く関係なしなので、そっちを期待してもだめ。
じゃあ、どこを面白く読めばいいのかというと、登場人物の軽妙なやりとりかなぁ。
いかにも芦原節。
が、それのせいでハードボイルドさが低くなるのもまた事実。
今回は『青蛇』という登場人物の物語をヒロインが見ているというスタンスに近いです。
昔のコバルト文庫のミステリものっぽい。
すごく面白くないわけではないが、物足りなさが残る。