芦原すなおのレビュー一覧

  • わが身世にふる、じじわかし
    平成20年11月19日購入

    なかなか感想を書くのが難しい。
    どこを取り上げて褒めたものやら・・・。
    無事が何よりみたいな塩梅で
    内容も無難なのだが
    無難と書くのもなんだかしっくりこない。

    必ずしも一話完結でなくてもいい気もするし
    (長くするのが難しいのもわかるが)
    別に殺人事件にこだわらなくても...続きを読む
  • 嫁洗い池
    「ミミズクとオリーブ」第2弾。妻が探偵役、僕が助手役。主人公夫婦宅に僕の友人である刑事が、事件解決の助力を(妻に)仰ぎにくる。しかも夕食時を狙って勝手に上がり込み、質素だが美味な食事を平らげて。謎解きやトリックよりそのあたりの掛け合いが面白い(芦原さんごめん)。料理もいかにも美味しそう。この中では「...続きを読む
  • 嫁洗い池
    安楽椅子探偵な嫁のシリーズ。

    このシリーズはミステリよりも食べ物によるところが大きい。
    残念ながら私は瀬戸内海方面の地場食には疎いので、その素朴な味わいが想像できないのだが、血肉に染み付いた郷土食への思い入れというか、愛情は羨ましくも妬ましい。
     
    でも、もっと他の地方の食べ物にも目を向けて、調理...続きを読む
  • わが身世にふる、じじわかし
    「ミミズクとオリーブ」シリーズ第3弾。短編6つ。

    おなじみの河田警部が現れて、事件の幕が下りる。今回はニューヨークでおこった事件もある。あいかわらず、旧友どうしの会話は笑わせるし、奥さんの郷土料理はおいしそう。事件の真相は、わかってみればとてもシンプル。ミステリ好きには物足りないが、奥さんの論理的...続きを読む
  • わが身世にふる、じじわかし
    相変わらずの、ぼく(あれ?名前?そういえば、でないなぁ)と、悪友河田警部とのかけあい。その合間に、奥さんの的を射た観察・推理で、事件は解決されていました・・・ちゃんちゃん!ああ、奥さんのお料理、食べてみたい♪特に「ちらし寿司」♪お寿司といっても、お魚ではなく、お野菜満点!タケノコ・フキ・カマボコ・お...続きを読む
  • 嫁洗い池
    東京郊外に住む夫妻のもとに、友達の河田警部がおいしそうなお土産と、未解決の事件を携えてやってくる。奥さまは、料理上手な主婦。そして旦那さまは、しがない作家。ごく普通の2人は、ごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。でも、ただひとつ違っていたのは……。奥さまは「名探偵」だったのです。

    『ミミズク...続きを読む
  • 嫁洗い池
    「ミミズクとオリーブ」の続編。奥さんのつくる料理はやっぱり美味しそう。「ぼく」のダメっぷりも河田刑事との掛け合いも相変わらず面白い。日本家屋の素朴さや、おっとりしているように見えてしっかり者の奥さんのキャラクターなどお約束でありながらホッとしてしまいます。
  • 雪のマズルカ
    解説にもあったのだけど、日本の小説で女性探偵が主人公でハードボイルドというのは珍しいと思う。
    そういえば大薮春彦で読んだかも?ぐらい。「女豹シリーズ」は女殺し屋だったから、思い違いかもしれないし。
    今まで読んできた芦原すなおとは一風変わった作風で、でもところどころ芦原風な表現もあって。
    なんだかそれ...続きを読む
  • ルフラン(小学館文庫)
    結婚し家庭を持ち、いつの間にか青春を過ぎてしまった男と女。そんな中年たちは青春の記憶にこだわりつづけるのではなく、むしろ次第に忘却していく。ところが、ふとしたきっかけでそれがよみがえり、よどんだ日常に波紋が起きる。いやになるくらい些細なことが気になったり、初恋の人に会い心が揺れ動いたり…。日常の亀裂...続きを読む
  • わが身世にふる、じじわかし
    2007/2 芦原すなおの『ミミズクとオリーブ』シリーズの第3弾。ミステリ色はどんどん薄くなってきてると思います。本格物として読むとちょっとなぁ、と思うかもしれませんが、芦原すなお自身がミステリ畑ではなく、純文学畑の作家なので、ミステリはあくまで道具立てとして読むのが正しいのでしょう。

    今回もおい...続きを読む
  • わが身世にふる、じじわかし
    「みみずくとオリーブ」シリーズの第3作。
    派手ではないが常に一定のレベルを保っているので安心して読める。
    語彙も豊富で文章が豊だ。少ない言葉の中に、多くの情景が詰まっている感じがする。
    また主人公の僕と友人河田の掛け合い漫才のような会話や、僕の妻が作る料理など本筋以外でも楽しめる。
    作中に出てきた蚕...続きを読む
  • ルフラン(小学館文庫)
    青春をすぎ、中年ともなれば、人生にはさまざまな哀歓が蓄積する。「青春デンデケデケデケ」
    の直木賞作家が奏でる「愛」の作品集。標題作「ルフラン」ほか7つの短篇を収録
  • ミミズクとオリーブ
    八王子に住む作家の「ぼく」とその「奥さん」。のんびりと暮らしている二人の元に持ち込まれる、数々の謎と事件。ぼくにはさっぱり分からないのに、横でお裁縫をしながら聞いてる奥さんは、あっさりと事件の真相を見破ってしまう!というスタイルの連作短編集。この奥さん、すごいんですよ。ほんとに話を聞いただけで、事件...続きを読む